今年の夏と冬の山賊キャンプに長期ボランティアとして関わってくれた「ゆう」と「はる」(写真 右と真ん中。一番左は一緒に長期ボランティアをしていた「かっち」)。
実は二人とも山賊キャンプの参加者でした。しかも小学生の時からのヘビーリピーター。夏冬あわせて10回以上も来ていたとのこと。
キャンプの長老は誰がどの組の担当になるかはその時のいろいろな状況で決まるので、超がつくほどのヘビーリピーターだとしても、一緒にキャンプをしたことがないこどももいます。そんな中でも特にゆうは、私が長老をしていたキャンプによく参加していました。
はるか昔の記憶をたどると2年生の時がはじめて一緒だったキャンプ。当時スタッフだったちょうさんに「肩車して!」としきりにせがんでいたのを思い出します。
中学生の時は一時期キャンプから足が遠のいたこともありましたが、また高校生になってからはボランティアとして帰ってきてくれてこれまで続いています。
今回二人が大事に持ってきているファイルがありました。
それは山賊キャンプ参加者にお土産で配られる集合写真のカレンダーです。
小学1年生から大学生まで、キャンプに参加していた夏と冬の分がこれだけ集まると見ごたえがあります。
なによりこうやって大事にされているのを見るだけでうれしいものです。
そんな中に若かりし頃の私が!雰囲気も仕草も若い!なんだか恥ずかしい…。
このキャンプはグリーンウッドに来てまだ1年経たない頃のもの。長老になって2本目だったキャンプです。どんなキャンプだったか詳細もよく覚えています。
もうあれから15年。数えきれないほどのキャンプと数えきれないほどのこどもたちと相談員たちに出会ってきました。今でも続けていることが奇跡のようですが、ゆうのように毎年のように会い、少しずつ成長していく姿や、時に大学進学や留学などチャレンジする様子を見てきたこと、それがいつのまにか一緒に同じ目標に向かって協働していることに驚きと感動を覚えます。
さてそんな二人もとうとう大学4年生。この春から社会人です。そろって「働くのが不安」と口にしていました。山賊キャンプで得た「チャレンジが基本だ!」の精神で自分の身の回りの「社会」を変えていってくれると信じています。
関わる人が増えれば増えるほど、渦を巻くように大きな輪(環)ができてくる。これこそが教育の醍醐味なのだと改めて感じます。
グリーンウッドの代表理事。2004年よりグリーンウッドスタッフとなり泰阜村に移住。一男二女の父。2024年より代表理事となる。