ありがとうユリア!6000kmを超えてやってきたボランティア

山賊キャンプには本部の運営を手伝ってくれるボランティアもいます。その中でもひと夏ずっと支えてくれたユリアを紹介します。

ユリアはロシアから参加してくれました。ご先祖は戦時中にウズベキスタンに強制移住させられたそうで、韓国人とポーランド人の血が入っているそうです。そんな彼女は考え方もグローバル。世界中どこでも暮らせると話していたとおり、山賊キャンプでもすぐになじみ、こどもたちともたくさん遊んでいました。その姿に私たちも驚きと共に尊敬していました。

そんな彼女にインタビューしました。

-はじめて泰阜村、グリーンウッドに来た印象は?

泰阜村の風景を見た時、大好きなアニメ「夏目友人帳」の世界だ!と思った。とてもワクワクした。

-キャンプに参加した理由は?

今は韓国の大学に通っているんだけど、韓国の大学生はみんな将来のためにボランティアとかインターンシップを高校の時からやってるから私もやろうと思った。日本のことずっと好きで日本の文化と日本語の勉強をしたいと思って調べていたらNICE(※国際ワークキャンプを実施している日本のNPO団体)が出てきて。はじめは2週間のプログラムを希望したんですが全部塞がっていて、「2週間のプログラムはないけれど、2ヶ月どうですか?」と連絡あって迷わず決めました。

-不安はなかった?

一度日本に来たことがあるし、ルーツはアジア人だからあまりなかった。自分も潔癖症できちんとしたいタイプだから、日本のやり方は合うと思っていた。

-参加してみてどうだった?

日本のこどもたちはやさしかった。あとよくあいさつする!ウズベキスタンは厳しく育てられているし、みんなと違ったことすると変だと言われることもある。キャンプのこどもたちはみんな自由だった!

(日本もウズベキスタンと同じく「みんな同じ」が強いよと伝えました。ただユリアが見たキャンプのこどもたちは捉われない自由があったんだなと感じました)

-一番感動したことは?

こどもたちがキャンプファイヤーで感謝状をくれたこと!あれはとてもうれしかった。「工作を手伝ってくれてありがとう」って!

-最後に一言。

大学生最後の夏に日本に来てキャンプ参加できて本当に良かった!
子供達と工作したり料理したりカマドを作ったり、失敗もいっぱいして大変だったけど、少しずつ成長して上手くなった時は一緒に喜ぶことが大切だと思った。山賊キャンプの「チャレンジ基本だ!」のおきての意味もよく分かりました。何もしないと成長できない、失敗しても「あんじゃねー!」(※ 村の方言であんじるなの意味)
これからもいっぱいチャレンジして生きたいと思ってます。

あと一番印象的だったのは「だいだらぼっち」でした。一年間こども達だけで、自分で自分の面倒を見たり、ご飯作ったり、毎日暮らしの役割をして暮らすのは想像もしませんでした。「人生をもう一回するなら日本で生まれてだいだらぼっちで住んで見たい」思うくらい印象的でした。
人生一番の夏の想い出ができました。本当にありがとうございました!
ユリア本当にありがとう!キャンプの仕事を言葉で教えるよりも、みんなの姿を見て学んで体得していく力、そして誰とでも仲良くなれるコミュニケーション能力となにより笑顔が本当に素晴らしかったです。言葉で教わることが当たり前の日本の教育の中で、どこでも「生きていく力」、たくさましさを感じさせてくれる人でした。
 山賊キャンプにはこれまでも韓国、台湾、ベトナム、香港、ウクライナ、イタリアとたくさんの国からたくさんのボランティアが来てくれましたが、みんな明るく、前向きで、そしてやさしい暖かい人ばかり。遠い異国にまた新たな仲間ができたことがとてもうれしいです。
ユリアは日本で暮らすのが夢なのだそうです。またやすおかで会いましょう!それまでいってらっしゃい!