農山村の教育力 ~ど真ん中ストライクである~

東京大学にやってきた。
だからなんだ、というわけではないが、さすがに重厚な造りの建物に目を奪われる。
今日は、東大弥生講堂で「農山村の教育力」というシンポジウムに登壇。
講堂、という響きが古めかしさを感じるが、なかなかどうして近代的な空間を持つ講堂だ。

このシンポジウムは、NPO法人中山間地域フォーラムが主催。
中山間地域の課題と可能性を手弁当で長年探り続けてきた団体だ。
彼らのお誘いに一発快諾。
ただ、心配なことは日程だった。
何かと変動が多い時期、直前まで日程調整が続いた。

なんとかその日に行けることになって一安心。

この分野では権威となりつつある明治大学の小田切教授が、シンポジウムの趣旨について講演。
その後、シンポジウムとなった。
私の他には、熊本県小国町の(一財)学びやの里江藤理一郎事務局長、NPO法人共存の森ネットワーク(聞き書き甲子園)の吉野奈保子事務局長が登壇した。
いずれの事例も、心をかきむしられるように興味が沸く事例だ。
テーマが拡がりを持つものでもあり、そしてチャレンジングでもあったため、若干消化不足ではあった。
それは今後もこのテーマで続けろ、ということなんだろう。
そう想うと、まずは入り口に立ったな、と感慨深いシンポジウムだった。

懇親会、2次会と、全国各地の様々な人と意見を交わした。
それぞれの地域の課題には差異はあれど、「教育力」というキーワードでつながっていくダイナミズムを感じる。
私にとっては、そのキーワードはど真ん中ストライク。
忙しい時期に、東京まで出てきた甲斐があった。
全国に同志が産まれていく、まさにその瞬間だ。

これを機に、全国各地から講演等で呼ばれそうだ。
皆さんの街の近くに行く日は近いかも。
その際は、おおいに語り合いましょう。

代表 辻だいち