電撃訪問 ~ひとづくり支援は時間をかけてこそ~

泰阜村長のサプライズ訪問が、新聞に掲載された。
6期24年の任期終了を控えた電撃訪問。
私にとっても感慨深い時間となった。
熊本のこどもの声も紹介されている。
以下、テキストで紹介する。
ご笑覧ください。

2018年8月9日 南信州新聞
時間かけ「人づくり支援」
泰阜村山賊キャンプ
松島村長駆け付けエール

泰阜村のNPO法人グリーンウッド自然体験教育センターが企画運営する「夏の信州こども山賊キャンプ」が7月下旬から今月末まで、左京川キャンプ場を会場に開かれている。今年も熊本地震で被災した子どもたち15人を無料招待。10日に退任を控える松島貞治村長も7日現地に駆け付け、激励した。

小中学生を対象に30年以上続く事業。川遊びやキャンプファイヤー、星空観察など期間中のスケジュールを自分たちで考えて行う生活体験が人気で、募集開始から短期間で定員に達する。

今年は募集初日に県内外から900件を超える申し込みがあり、約1000人の子どもたちが参加。ボランティアスタッフは300人余に上る。

被災者支援にも積極的で、阪神淡路大震災を皮切りに、これまで新潟中越地震、東日本大震災で被災した子どもたちを無償で受け入れている。

2016年4月発生の熊本地震の年も20人余を受け入れた。3年目の今年は熊本県の益城町、南阿蘇村、美里町から計15人の小中学生を招待。美里町から友だち5人で訪れた5年生の浜田真央さん(10)は「友だちもできて楽しい。木でいろいろ作ってみたい」と話した。

村長就任後からキャンプ活動を見守ってきた松島村長は、こどもたちに「これからの日本を背負っていく皆さん、環境を、特にものを大事にしてもらいたい」と呼びかけ、質問にも答えた。「元祖自然体験のキャンプとして、日本のモデルになるよう継続してもらいたい」とエールを送った。

山賊キャンプ事業は、前身も含めるとセンターが山村留学を立ち上げた約30年前から続く歴史ある取り組み。キャンプ参加者がその後スタッフとして協力したり、村の山村留学を利用するなど循環するシステムを構築している。辻英之代表(48)は「人づくり支援は時間をかけて成果が見えてくる。地道だが息の長い支援を心がけたい」と話している。

南信州新聞のみなさん、ありがとうございました。

代表 辻だいち