あまりものでお菓子づくり|やすおか暮らしを楽しむ会 てまひま

今年度最終回の「やすおか暮らしを楽しむ会 てまひま」のテーマは「あまりものお菓子づくり」。泰阜村で暮らしている中で余りがちな食材や、捨ててしまうだけになってしまうものを活用してお菓子を作ろうというものです。

そんな食材とは、ボケてしまったリンゴ・干しすぎて固くなった干し柿・梅ジュースで最後に残る梅(で作ったジャムを活用)・芽が出てしまったジャガイモ・・・。
こう書くとなんだかイマイチですが、そんなものを無駄なく使い、おいしいものに作り変えていきます。

今回作るのは
・塩煮リンゴ ボケたリンゴも塩で煮るだけであまくなる!
・その塩煮リンゴを使った蒸しパン
・お湯で柔らかくした干し柿と梅ジュースで最後に残った梅ジャムのスコーン
・じゃがいものクラッカー
です。

 

 

今回はスタッフぱるが講師となって、普段から作っているレシピを渡してそれぞれで作ってもらいます。お菓子づくりというとハードルが高く感じますが、どれも手軽にできるものばかり。そんなわけで品数も多くなっています。

年度末に他の村の事業と重なったことと、体調不良でキャンセルもあったため2家庭で実施。こじんまりしていますが、その分お菓子づくりをたっぷり楽しみます。

 

 

はじめは興味を示さなかったこどもたちも、大人たちの楽しそうな様子を見てチャレンジしはじめます。手がベタベタになっても楽しそう。

こちらは大人の足元で黙々と粉を混ぜています。

 

 

がんばって作った蒸しパンの出来上がりを確認。

さっきまで液体のようなものが、見事にふくらんでこどもたちも驚きと喜びを身体いっぱいで表現します。自分が手をかけたものがちゃんとできあがるのは自信につながります。

 

お昼ご飯を食べてからみんなでおやつも食べました。
だいぶお腹いっぱいになりましたが、「これなら手軽にできそう。今度は家でもやってみます!」とそれぞれ持ち帰るものは多い様子でした。

一方でコーヒーとお菓子を食べながら、「ゆっくりコーヒー飲んでおやつ食べられるだけで幸せ」と、普段は子育て中心のお母さんからは、お菓子づくり以上にこの時間の喜びがにじみ出ていました。

「こどもは親が育てるもの」

当たり前のことですが、核家族で地縁血縁のない若い家族には、この言葉が時に子育てを苦しくすることもあります。そんなときにちょっとでもホッとできる、こういった場と時間があるだけでエネルギーとなり前向きになれるのだと思います。

同世代のつながりづくりとしての機能もある「てまひま」という取り組みは、どこの山村でもすぐに、簡単に取り入れられる事業です。ただちょっとだけ工夫が必要。その工夫を知りたい方はぜひグリーンウッドまで問い合わせてください。