村のこどもとデイキャンプ!グリーンウッドが行う1日学童:最後の夏編

9月のある日。学校行事の特別休日を活用した1日学童を開催しました(村の全校児童対象)!

前回(6月)の地域探検の様子はコチラ


9月中旬の企画ということで、川遊びのラストチャンス!
村のこどもたちと、朝から夕方までの山賊キャンプ“1日バージョン”を行いました。

 

キャンプ場に到着して、まずは作戦会議。

山賊キャンプと同様に、プログラムはこどもたちと決めていきます。

キャンプの長老でもあるスタッフだいちゃんから、

「今日やりたいことあるひと!」と聞くと・・・?

ドラム缶風呂、川遊び、虫取り、など
ポツリポツリと低学年を中心に意見がでました。


6年生は、大きな声で言うわけではないけれど

バッチリ朝から水着を着て、「とにかく川遊びに行きたい!」「ごはん作りは絶対俺たちだからな」と、静かなる気合とリーダーシップをかもし出していました。

学校のふりかえ休日なので、保護者は仕事でいないこともあり、もちろん「なんとなく今日も来た」という子もいます。

 

さて、午前中のスタートはドラム缶風呂!そしてご飯作りのたの火起こし。

1年生たちが二人一組で協力して、橋の向こうから薪を運んでくれました。

 

ドラム缶風呂チームは、
川から水を汲み、協力して火起こしをします。

 

水が温まるまでの間は川遊びをして存分に楽しみました。

そして、ようやくお湯が温まった~!

川遊びで冷えた体をあたためてくれます。

「次、わたしが入りたい!」
「これは最高だ~!」疲れた体も癒やされたかな?

はたまた、

「もっと落ち着いて入ってよ!水こぼしすぎると火が消える!」
大人が言う前に、自分たちで気がついて教え合えるのです。


お昼ごはんは、高学年のこども達を中心に、みんなで野外炊飯をしました。

村の方からいただいた野菜を使って、炒めものと炊き込みごはんを作りました。

みんなで食べるご飯の味、友達が一生懸命につくってくれたご飯の味は最高です!

 

食べ終わったら、午後の遊びがスタートです。
皆さんこのブルーシート、何をしているかわかりますか?


なんと、手作りサウナ!
山賊キャンプ長老も務めるもーりぃのやりたいこと!でした

サウナで少し汗をかいてきたら、

こんどは目の前の川へ・・・!


ジャバーン!みんな巷で流行りの”ととのうタイム”を体験しました。


こどもたちは一日中たっぷりと遊びました。

「なんとなく参加した」高学年の女の子は、ドラム缶風呂にひたすら入ってのんびり過ごし、低学年の子は「今度はみんなでお泊りキャンプにチャレンジしたい」と次のアイディアを出してくれました。

そう思ってくれたならば、どこかで実現させたいです。

 

 

さて、私は、この秋に学童支援員の研修講座を受けているところです。

そこで研修テキストに書かれていたことが、

これまでの一般的な学童(現在の放課後児童クラブ)は、働く保護者のためにこどもを預かる、という点に重きが置かれていた。

しかし、これからのあり方として、単にこどもを預かるのではなく、こどもの成長を支援することを目的とすべきである。と書かれていました。

 

こどもの成長を支援できる放課後とは何でしょうか?

公園のボール遊びも禁止され、異年齢のこども同士の遊びも減ってきているこども社会ではありますが、こどもがだれもが、「地域で遊ぶ権利」を持っているはずです。

私達が活動する泰阜村においては、学校から家々が遠いため、通学はスクールバス、友達のお家が遠いため、なかなか放課後に誰かと遊ぶことが難しい状況にあるのです。(同じような田舎地域、全国各地にもあるのではないでしょうか?)

 

遊び方を知っている大人がそばにいて、きれいな川、山があるのならみんなを遊ばせたい。

これが、この村でできる、最大限の遊び。

大人として、私達がこどもたちに提供したい時間。

 

学童に行けば友達がいて、遊べる場所も、ダラダラする場所もある。

学校の特別休暇が、「なんか楽しかった」「友達と遊んで過ごした」と日記に書ける、それだけでハナマルなのではないかと。

塾も受験戦争もない村の小学生達が、まーるくおおきく育つよう、

これからもグリーンウッドの足元である村の子の「ねっこ教育」を続けていきます。