「暮らしの学校だいだらぼっち」のこどもたちが名古屋・東京で説明会を開催!

全国各地から18人のこどもたちが集まって1年間の山村留学をしている「暮らしの学校だいだらぼっち」。こどもたちは掃除、洗濯、炊事などの生活に必要なことを全て自分たちで協力しながら行います。また、1年間の予定も生活の中でのルール(起床や登校の時間、ごはんづくりの当番など)も何も決まっていなため、1つ1つを多数決をとらず全員が納得するまで話をして、自分たちの生活を作り上げています。

そんな生活をしているこどもたちが、11月20日(土)、11月21日(日)に名古屋と東京の会場にむけてオンラインで説明会を行いました。

※上:だいだらぼっちでの配信の様子 下:名古屋の会場の様子

なぜ、スタッフではなくこどもたちが説明会を行うのかと言うと、今年度のだいだらぼっちへ参加することを決めたのも、実施に生活をしているのも、来年度以降参加するのも、全てこどもたちだからです。

それでも、普通はこどもたちが説明会を行うことなんて出来ません。だいだらぼっちのこどもたちは、4月から11月までの8ヶ月間、毎日スケジュールをみんなで決め、困りごとや目標を時には数ヶ月かけて話し合い、田んぼや畑などの作業を協力してやってきたことによって、自分たちで計画を立て、知恵を出し合い、協力して準備する土台があるからこそ出来るのです。

準備は1ヶ月前から始まりました。最初は「参加者の人が知りたいことはなんだろう?」「自分たちが次の仲間に知ってもらいたいことはなんだろう?」と説明の内容を話し合います。

だいだらぼっちに2年以上いるこどもたちは、昨年度もオンラインで説明会を行ったため「薪割りを実際にやったり、部屋を見せたのは好評だった」「施設は全部紹介すると時間が足りなくなるから絞ったほうが良い」など前回の感想を伝えていました。また、今年度から参加したこどもたちは「私は学校のクラスのことが知りたかった」「話が長いと集中力がきれちゃう」など昨年度の説明会に参加した感想を伝えていました。

そうして、参加してくれた人たちに『だいだらぼっちの暮らし』を少しでも知ってもらおうと、セリフを考え、キーワードやイラストを紙に書いたり、小道具を作ったりと様々な苦労と工夫を詰め込んで出来たのが、だいだらぼっち説明会なのです。

当日は、暮らしの説明、Q&A、交流会というプログラムで行いました。だいだらぼっちのこどもたちの保護者も11家庭が会場に駆けつけてくれ、参加者からの質問などにも答えてくれました。

暮らしの説明は、だいだらぼっちが大切にしていることの説明から始まり、1日のスケジュールや学校や地域との繋がりなどを話しました。また、薪割りや部屋の様子、飼っている鶏や番犬、自分たちのつくった陶芸や木工の作品を画面越しで見せました。コロナ禍以前は名古屋と東京にこどもたちが出張していたので、施設や部屋の写真を見せながら解説していましたが、オンラインで直接見せられることと毎日生活しているだいだらぼっちから説明するということで、こどもたちも活き活きしていました。

Q&Aでは、「家に帰りたいと思うことは?」という質問に「家族に会いたいと思うこともあるけど、電話や手紙で話をして頑張っている」と答えたり、「大変なことは?」という質問に「作業や人間関係」とそれぞれの気持ちを正直に伝えていました。

交流会は、保護者とこどもでそれぞれ分かれて行いました。参加者保護者はスタッフや応援に駆けつけてくれた保護者と質問や話をして、こどもたち同士では、だいだらぼっちのこどもたちが用意したクイズを出したり、ピアノの演奏や暗算などそれぞれの特技を披露したり、参加者からの質問に答えたりしていました。

説明会は全部で2時間という短い時間ではありましたが、参加者へのアンケートでは全員が5段階評価の1番上のとても満足という評価でした。

 

今回の説明会はこどもたちにとっても大きなイベントではありました。しかし、1年間の生活の中では一部でしかありません。12月初旬には登り窯の窯焚き、12月下旬には保護者や村民に対しての感謝祭も行います。もちろん準備は大変です。それでも、1年間をともにする覚悟を決めた仲間がいるからこそ、その苦労すら楽しむことができるのです。

 

現在、次年度からのだいだらぼっちへの参加者を募集しています。しかし、募集の締め切りが11月30日(火)となっておりますので、参加を検討している方はメールか電話にて急ぎご連絡ください。

また、だいだらぼっちの生活に興味・関心のある方は、資料請求も受け付けていますので下記URLよりお申し込みください。