インターン受け入れ再開中!~げんちゃんの学び~

 以前はインターンシップ受け入れを行い、様々な学生たちが山村留学だいだらぼっちや学童いってきましたの現場でそれぞれの形で学びを持ち帰っていました。しばらくの間、コロナ感染拡大により受け入れを停止していましたが「若者が現場で学ぶ機会を何とか準備したい」という思いから、受け入れ方法を整え、この11月より募集を再スタートしました!
 現在、グリーンウッドでは「こどもたちの根っこを育てる現場で学びたい」という熱い想いのある学生さんを募集中です。

 さて、今回は一足先に9月に受け入れを行った早矢仕玄さん(キャンプネーム:げんちゃん)のインターンでの学びを紹介します。

 げんちゃんは岐阜県の森林文化アカデミーで環境教育について学んでおり、夏の長期ボランティアと合わせて1か月半間滞在し、主に学童いってきましたやだいだらぼっちのこどもたちと過ごしてもらいました。

こどもたちとの関わりの中で感じたことは?

 自然が身近にある環境の方が、こどもの自由な発想や主体性が生まれるなって感じました。いってきましたのこどもたちと遊んだ時、ちょうど栗拾いが流行っていて、はじめはもっと栗を採りたいから長い棒で叩いて落としていたんだけど、自然に落ちてきた栗の方が美味しいから叩いて落とすのはやめようってなって。
 そしたらこどもたちが、「どうせ栗が落ちてくるのを待つなら、宿題しよう!私、シートを持ってくる!」ってレジャーシートを持ってきたんです(笑)。しばらく待ってたら結局2個くらい落ちてきて「落ちたー!」って喜んでて。それは自分も思いつかなかった発想でした。

 他にも新しい遊びを提案するために「自然の中で食材を探そう、色がついてるものを探そう」って自分が促しただけだったけど、いつの間にかシェフごっこになってフルコースの料理を5、6人くらいで作ってて。それも面白かったです。

 そしてこどもたちが自由な発想や主体性を育むには自然が身近にある環境の方がいいなって思ったのと同時に、彼らが「自然って面白いんだ、自由に発想して良いんだ」って発見する瞬間はいつ来るか分からなくて。「栗がたまたま落ちてくる」みたいなチャンスが今日来るかもしれなくて。そのチャンスで近くにいる大人が、自分ができるこどもへの関わり方は大事だなって思いました。

暮らしがベースにあるって大事だなって思った

 だいだらぼっちはキャンプみたいに数日で終わりではなくて、日々続いていく「暮らし」っていうのは大事だなぁと。こどもたちの素が出てくるし、掃除や道具のメンテナンスとかの暮らしを維持するためにやらないといけないことの割合が増えてくる。「自分たちでやらないと進まない」っていう状況を、こどもも大人も一年間経験していて、あるもので何とかしていく打開する力や主体性が、育まれている子は育まれているなぁって思いました。
 そして、この暮らしに向き合うかどうかもこどもに委ねられていて。この一年間で向き合えなくても「あの時のはこういうことか」っていつか分かると思うんです。スタッフはこどもたちが自分で決めることを大事にしていて、暮らしの中でそういう根を育てることを意識しているんだなぁと感じました。

インターンに参加して想いが固まった

 今までも、自分に与えられてる状況の中で「自分はどうする?」って問いかけるっていうのは意識して自分にやってあげたいなって思ってたんだけど、こどもたちとの関わりの中でやっぱり大事にしたいんだって、自己発見がありました。インターンに参加して、自分自身の根っこにあるその想いが固まってきたっていうのは、かなり大きかったなって思ってます。
 そしてこどもに限らず自分に関わる人たちも、自分に問いかけることを望んでるなって感じました。これから手段としての環境(自然、暮らし)を準備して、「自分に問いかけ納得する選択を積み重ねること」を伝えるための関わり方をしたいって想いが強くなりました。

 一部を抜粋して掲載しました。

 インターンに参加し今後の想いがより固まったという言葉をきいて、毎日、目の前にいるこどもたちが教えてくれたのかな、と感じました。げんちゃん、ありがとうございました!

 

 グリーンウッドでは現在2週間~1か月のインターンを募集しています。ぜひ泰阜村・グリーンウッドへお越しください! 詳しい募集要項はこちらをご覧ください。熱い思いを持った学生さんをお待ちしています!