6月の放課後児童クラブ「刃物レクチャー」

みなさんこんにちは。

スタッフのだいちゃんです。泰阜村の「放課後児童クラブいってきました」をご存知でしょうか。放課後に村のこどもたちが、やりたいことをたくさん遊べる居場所ような場所です。地域の自然や文化を織り交ぜ、こどもたちと話し合いながら活動しています。

そんな、放課後児童クラブの6月の様子をお伝えします。

今年度の放課後児童クラブがスタートして2ヶ月ちょっとが経ちました。4月に入学した1年生たちも、ようやくいってきましたに慣れてきたようです。そんな日々の中、3年間放課後児童クラブに通っている女の子が木を削って箸を作っている姿を発見!1年生のこどもたちは、その様子を見て「私たちも工作をやってみたい!!」と声をかけてくれました。

そうと決まれば月に一度の話し合いの日に、工作を行う上で必要な道具の使い方を説明する「刃物レクチャー」を行うことを決めました。例年スタッフが小刀やノコギリの使い方を伝えていましたが、、、、

今年度はある高学年の男の子に任せることにしました。その子は1年生の時からキャンプや、放課後児童クラブで毎日のように木工をしていて、木の枝を拾ってきてはカッコいい剣や、オリジナルな武器を作っていました。今ではご自宅に自分のマイノコギリと小刀を持っているようです。

刃物レクチャー当日はその子が司会進行をしてくれて、道具(ノコギリ・キリ・小刀など)の使い方と「この道具のどこが危ないと思う?」と問いかけながら危険なことも教えてくれました。また「こんなモノを作れるよ」、「コレ作るときにはここを気を付けてね」など自分がつくった作品も見せてくれました。また研ぎ石を使った研ぎ方も教えてくれました。レクチャーを受けたこどもたちは、うんうんと頷きながら聞いていました。

今回なぜスタッフができることを、こどもにあえて任せたのかというと、その男の子の自信に繋がると思ったからです。今まで木工が好きで、自分自身のために剣や武器など作っていましたが、その得意分野を周りに伝えることで人の役に立つ実感を感じれると思いました。実際にレクチャーを終えた男の子は満足げな顔で「わかんなかったら聞いてな」と言ってくれていました。また、レクチャーを受けたこどもたちも「こんなお兄ちゃんになりたいな」と憧れが生まれて循環になると嬉しいです。

今回見守りながら思ったことは、レクチャーしてくれた1年生の頃から知っている男の子が頼もしくなったなと嬉しさを感じたことと、こどもに任せることの可能性を感じました。きっと大人が余計な口を出すことで、こどもたちで育ち合えるチャンスを奪ってしまうこともあるのかもなと思います。1年生から6年生まで関わる村の子の学童だからこそ、そのバランスを考えながらの声かけや関わり方が大切だと思いました。