スタッフ研修:講師編|岩瀬直樹さん(軽井沢風越学園設立準備財団副理事長)

先日、軽井沢に新しい学校を創る風越学園の方々が、隣村の阿智の小学校の視察のついでということで寄っていただきました。せっかくだからと、前回の理事長本城さんに続き、なんと副理事の岩瀬直樹さんがスタッフ向けに研修もしてくださいました。


岩瀬さんは元公立の小学校教諭。22年勤めたのち、大学で教員養成をされていたそうです。
今回は、教員時代の実践やそこに至るまでの経緯を話してくださいました。

担任を持ったクラスでは、「もっとこどもたちを自由に学ばせたい」と毎日「ミーティング」という話し合いや、「作家の時間」という自由に小説や物語を考える授業、教室全体を居心地の良い空間を作ろうとこどもたちと考える「教室リフォーム」など、様々な実践をされていた様子を、お話だけでなく動画で拝見させていただきました。聞く話、見る様子、全てが驚きと感動なのですが、その一つ一つをこのブログでは伝えきれないのがもどかしい!(ぜひ岩瀬さんの著書をお読みください!)

その実践に至るまでにあったのが、この問いだったそうです。


「学校」ってなんだろう?
このシンプルな問いに対して、真摯にチャレンジし新たなものを生み出す熱意と行動力にただただ感動しかありませんでした。

私たちもこどもたちが考える自由なキャンプや山村留学をしています。しかし、制限された学校教育と言う場で、岩瀬さんが起こした革命的な教育を聞いていると、まだまだできるのではないか、あるいはやれていないことがあるのではないかと可能性を感じさせてくれました。また一方で、「学校ってこんなもの」という固定概念があるのも事実。しかし一人の教員の力だけでここまでの変化を起こせると思うと、先生自身(周りにいる大人)の未来を信じる力によってこどもたちが大きく成長するのだという事実も感じます。

その中で話されていたことは、「こどもたちを信じて良い」ということ。信じればこどもたち自身が考えて勝手に動くようになると話されていました。いつも私たち自身も考えていることではありますが、改めて現場の異なる方の実践を聞かせていただくと、鏡のように気づかされることがたくさんあります。

シェアの時間では若いスタッフたちの、興奮を抑えられない様子が伝わってきます。学童では、だいだらぼっちでは、と早速やってみようという活発な意見が交わされていました。


一方岩瀬さんもだいだらぼっちの様子を見て、まだまだがんばらねばと感じたそう。

だいだらぼっちには様々な人たちが集まってきます。どちらかが与える側、与えられる側だったり、教える側、教わる側ではなく、互いに学び合う、育ちあう関係性になったとき、社会はもっとおもしろく楽しくなります。風越学園ともお互いに研修を交換しましょうという話しもありました。
学べること、成長できるという可能性は喜びです。
今回は、こどもたちに可能性を伸ばすお話でしたが、その話こそ、我々大人の可能性を拡げる夢ある時間となりました。岩瀬さん本当にありがとうございました!