8月24日、約1か月に及ぶ夏の信州こども山賊キャンプ、全21コースが無事終了しました!
参加してくださったこどもは760名!村長はじめ村の方々もたくさん顔を出していただきました。
野菜提供の農家と交流 信州子ども山賊キャンプ 泰阜村(南信州新聞)
▶泰阜村長が来訪
これだけ多くのこどもたちに、自分が主役になる楽しさ、チャレンジする面白さ、仲間と協力して得られるダイナミックな達成感、そして自然の豊かさを伝えることができたこのひと夏は、未来を創るこどもたちのねっこを育んでくれたと信じています。
そしてこれだけのこどもたちにキャンプを届けられたのも、こどもをサポートし一緒にキャンプを創ってくれたボランティアのみなさんと、送り出してくださった保護者の方のご協力があってこそだと感じております。
この場をお借りして、感謝申し上げます。
さて、今年も保護者の方からたくさんのアンケートをいただきました!
沢山のご意見をいただきましたので、ここで一部紹介させていただきます。
【保護者アンケート一部抜粋】
●こどもが身の回りのことを自分でしなければいけない環境を作ってくれているからこそ、家ではやらないことを沢山経験できて、一回り成長して帰ってきた気がします
●とにかく料理に積極的になり家でごはんをよく作ってくれるようになりました!
●相談員の方のことをすごく憧れの大人として尊敬していました。しっかり向き合ってくれたからこその信頼関係だと思います。
●メニューを決めたり、火をつけたり。ごはんが美味しくできたり、時には焦がしたり…とにかく食事に関する何もかもが1番楽しかったようです。
●普段は親の時間と心を余裕がなく経験させられることが限られてくるので、キャンプで時間に縛られずたくさんの体験ができてよかったです
●4日間しか経っていないと思えないほどたくましく見えました。知らないお友達や大人と触れ合い、キャンプのいろんな経験をして学んだことが多かったようです。
アンケートでは、キャンプをより良いものにするためのご指摘や、このようなたくさんの温かいお言葉をいただきました。貴重なご意見を受け止めて、今後より良いキャンプを実践できるよう質の向上に努めてまいります。
さて、今夏は特に暑さの厳しい夏でした。日頃冷房の中で過ごすこども達は、外で生活するだけでも体力を消耗したことと思います。そんな中でこどもたちが生活できたのは、「帽子をかぶる」「お茶を飲む」といった基本を守ってくれたからです。山賊キャンプでは、こどもたちに「自分の身は自分で守る」という話を必ずします。それは大人がこどもを守らない、ということではなく、「自分の身を一番守れるのは自分しかいない」という意味です。危ないことと出会う機会が少ないこどもたちにとっては、危ないことにあえて触れる機会こそが、こうした意識を育てると考えています。「リスク」は生きていく上では必ず出てきます。本当に大切なのはリスクを取り除いてあげることではなく、リスクと都度向き合いどうコントロールするかという経験をすることなのではないでしょうか。
私たちは社会づくりのために自然体験活動を行っています。
目指しているのは <「できる」を持ち寄る社会>です。
現代社会では「誰かとつながること」が難しく、希薄になったつながりは社会課題を複雑にしています。
しかし、人は1人では生きられないことを自然の中での暮らしは教えてくれます。みんなで協力するからこそ、かまどから作りマッチを擦って火おこしをし、メニューと役割を話し合ってご飯を作ることができるのです。
人と自然が混じりあう暮らしの中だからこそ、それぞれが「できる」ことを少しずつ持ち寄る必然があります。目の前のキャンプという小さな世界を変えていく経験ができます。そうした時間の積み重ねが人として大切な「ねっこ」を育み、やがて大きな社会課題を乗り越え、豊かな未来をつくると私たちは信じています。
今後もこどもたちの土台となるねっこを育めるよう、体験を通じた学びの場を創り続けて参ります。
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地域での子育てに関心を持ち、2014年に新卒でグリーンウッドに就職。大学時代、間伐ボランティアをやっていたことから、現在は泰阜村の森林を生かした活動に関心がある。また妊娠・出産を経て、子育てに奮闘中。2児の母。