山賊キャンプボランティアの声|裏方ボランティアのあっきー(だいだらぼっちOG)

今年もだいだらぼっちOBOGや元山賊キャンプ参加者がボランティアとしてたくさんお手伝いに関わってくれました。そのうちの一人、山賊キャンプ参加者で、2011、2012年度にだいだらぼっちに参加していたあっきーにインタビューしました。

まずは自己紹介から

小学1年生から3年生まで山賊キャンプに参加して、それをきっかけに4、5年生の時にだいだらぼっちにも参加したあっきーです。大学を卒業してから1年間ニュージーランドに留学していました。今は就職活動中です。

こどもの頃のキャンプの思い出は?

1年生から毎年参加していたから楽しかったんだと思う。火おこしが楽しかったのはよく覚えてる。あとはキャンプファイヤーの団結踊りと、一番好きだったのはドラム缶風呂かな。川遊びよりも楽しかった。そもそも薪でお風呂入るなんて思わないし、自分たちで薪に火をつけて、水を汲んで、それがお湯になってお風呂に入るのが達成感もあったし、入るのも気持ちよかった。

だいだらぼっちにいたときはあんまり風呂焚きが好きなイメージないけど?

あれは日常だからね(笑)。

キャンプボランティアになったのはいつから?

2023年かな。こどもたちがどう成長していくのかを間近で見れるのが面白そうだなと思って。実際やってみると、例えば大人として、ご飯作りもこれくらいには終わらせたいなと考えても、強制してやらせるのは違うなと思っていて。どうやったらこどもたち自身が「自分でやっているんだ」と手応えを感じながらできるかなとか、余計なことを言いすぎないでこども自身で進めるためにはどうしたらいいかを考えるのは最初は大変だった。

スーパーコースの相談員の時は山に行ったときに拾ってきた枝とか棒で魔法の杖づくりが流行って。でもどれも似たような見た目だから、穴をあけてキーホルダ―みたいなものをつけたり、川で拾った石をくっつけたり、どうやったらオリジナルなものを作れるかをこどもたちと一緒に話し合って考えたんだけど。どうしたらうまくできるかを大人とかこどもとか関係なく、一緒になって考えて答えを出した!という実感がものすごくあって、それは楽しかった!

 

 

キャンプやボランティアをやってきて得たものは?

とりあえずやってみようと行動できているのはキャンプのおかげで、どんなことにも挑戦するという姿勢を得たと思う。ニュージーランドに行ったのも、ある意味そのチャレンジ精神の先にあったものだし。

今、こどもの教育関連の仕事に就きたいと思っているのも、キャンプでこどもたちが日を追うごとにご飯作りや片付けが早くなったりとか、ケンカしてもこども同士で解決できたり、体験や経験を通じて成長する姿を見てきたからだなと思ってる。こどもたちが成長できる機会を提供できる仕事をしていきたい。



最後にボランティア参加を考えている方にメッセージを

こどもキャンプのボランティアに参加する人はこども好きのイメージがあるけど、私は正直そうでもなくて(笑)。それでも楽しめる場所だということは伝えたい。

小学生や中学生相手だし、火おこししなきゃいけないし、ごはんも全部作らなきゃいけないし、食器も環境に配慮して洗剤使えないし、普通のキャンプよりも面倒で大変なんだけど、だからこそそこから学ぶことはいっぱいあると思います。

特に自分は何がやりたいんだろうとか、この先どうすればいいんだろうって迷っている子は是非参加してほしいです!

 

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こども時代は何か頼むと「えっ、面倒くさい」と、億劫がっていた姿を思い出します。でも大人になって元々持っていた、チャレンジ精神や行動力が発揮されて新たな社会に飛び立ち始める姿に胸が熱くなる想いを感じました。
こどもたちが大人になった姿を見ると、「こどもは必ず大人になる」という当たり前のことを思い出させてくれます。こどもはできないことがたくさんある。でも大人になったらできるようになるのです。

「今」の成果や結果ばかり求められる時代に、改めて、山賊キャンプが「今」ではなく、「未来」を育てている場所なのだとこどもたちから教えられました。