あえて”自由”にするキャンプの大変さと、その裏側にあるありがたさ|長期ボランティアのロミー

小学生の時に山賊キャンプに参加していました。その時の相談員にはいろんなことを教わり、助けていただいた記憶があります。自分も当時お世話になった相談員のように、キャンプに参加しこどもたちに特別な体験を届ける手伝いが出来たらと思っていました。そんな時にボランティアの案内が届き、「行くしかない!」と感じ今回参加させていただきました。


今回ボランティアの立場で山賊キャンプに参加してみて、キャンプに対する視点がこどもの頃と変わったのがとても印象的でした。小学生の当時は自分が工作や川遊び等をみんなと山賊会議で話し合って決め、なんでも遊ぶことが出来るキャンプだと感じていました。足りないものは自分たちで作ることや、工夫することで解決していくなど自分たちが主役で、自分たちがこのキャンプを作っているという印象でした。しかし今回ボランティアとして参加してみて、あえて自由にするこのキャンプの大変さや、なんでもできる環境作りの難しさを、初めて身に染みて感じました。スケジュールも事前に決めてご飯も大人が作ったものを出せば皆満足して楽しい思いをするのは当然です。しかし、そこをあえてこども達で話し合い、計画し、どうやったらご飯がおいしくできるか試行錯誤しながら作るこの体験を提供するのに、どれだけの労力と情熱をもって職員が取り組んでいるかを良く感じ取ることが出来ました。こどもたちのために物資の運搬や保護者への連絡や説明など本当に多岐にわたる仕事を全力で皆がこなしていました。そのおかげでこども達そして私自身がとても助けられており、こんなにも沢山いろんな人に助けられていたのだと改めて感じました。


 このキャンプを通して私自身、様々な体験をすることが出来ました。しかしどの体験も共通していたのは”一瞬”という言葉でした。一緒に過ごしたこども達や仲間とはもう会うことはないかもしれない。だからこれからはより一層、一瞬を大切に物事に取り組みそこで出会った仲間と全力で楽しんで人生の糧にしていきます。短い間でしたが本当にお世話になりました。ありがとうございます。