今年度も始まりました「やすおかたんけん隊あんじゃねっこ」。毎年泰阜保育園の年長さんと泰阜村の自然の中で遊んでいるこの企画も17年目を迎えました。”泰阜村の自然を活用してこどもたちに自然体験をさせたい!”、”自然の中で遊びながら元気な身体と心を育てたい!”という願いのもと、保育園とグリーンウッドとで協働して行っている活動です。今年度の年長さんは11人。さてさてどんなたんけん隊になるのかな…!? 今年度第1回目のあんじゃねっこの報告です。
まずはこどもたちと一緒に森の地図を見ながら、何をして遊ぼうか、と作戦会議を持ちました。
行ったことの無い森のことを想像するだけでも難しいのですが、何をするのかまで考えるのはさらに難しい気もします。でも、”森の中にはツリーハウスがあるよ”、”丸太のシーソーや一本橋もあるよ”、”探検に出かけることもできるよ”と、地図を見ながら森の様子を話すと、”探検したい!”、”そりすべりもできる?”など、こどもたちからもやりたいことが挙がってきました。ワクワクした気持ちをもって作戦会議を終えました。
いよいよ森であそぶ当日。
最初に森への入り口で、ハチやヘビなどの生き物のことや、ウルシなど触らないようにする植物のことなど、気をつけることについて話をしました。
話を聞いたら森の中に向かって出発!途中で松ぼっくりを見つけて拾ったり、ウルシっぽいものを見つけては、”ウルシかな?”、”これはさわったらいけないんだよね”、と確認したり、たくさん聞こえてくる鳥の声に耳を傾けたり、と、歩いているだけでもいろんなことに反応するこどもたち。”ねぇ、まだ着かないの?”と気持ちは逸るばかりです。
しばらく歩いたら目の前にツリーハウスが見えてきました!
こんなものが見えたらこどもたちの興味はツリーハウスに一点集中!”入っていいよ”と言ったら、まるで吸い込まれていくかのようにツリーハウスの中に入っていきました。
初めての森で初めてのツリーハウス!もうワクワクしかありません。
ひとしきりツリーハウスの中を見てから森の中での過ごし方の約束を確認しました。
本当は最初にみんなで森の中を散策しようと考えていたのですが、とにかく時間いっぱい遊びたい!というこどもたち。それならとにかく目いっぱい遊ぼう!ということでさっそく遊びました。
この一本橋は一番高いところで大人の胸から肩ぐらいの高さがあります。おっかなびっくり渡る子もいれば、走るんじゃないかと思うくらいの勢いで渡ってのける子もいます。
最初のうちは手を貸してもらわないと渡れなかった子も、何度も渡るうちに、怖がらずに一人で渡れるようになりました。ほんの少しの時間でも遊びの中でこどもはみるみる成長していきます。
これは昨年度までの年長さんたちが作った秘密基地で、その中に入って遊んでいます。
実はこの秘密基地、この数年で改良に改良を重ねられてきていて、今回もさっそく新たに改築を始めるこどもたち。この一年でこの秘密基地がどんな風に改良されていくのか、それも楽しみです。
森の中の探検に出かけるこどもたちもいました。この森は山の中なので、急な斜面だらけです。それでも元気なこどもたちは急斜面にも負けず、ガンガン登っていきます。これだけの斜面を登り降りしていたら、それだけでたくましくなれそうです。
森について最初に入ったツリーハウスに改めて入ってみました。下から見上げるとその高さがよくわかります。ツリーハウスから下にいる人に向かって「お~い!」
こちらでは何か一所懸命に、嬉しそうに集めています。一体何を集めているのかな?
集めていたのは木の葉や木の実でした。では集めたもので何をするのでしょう?
答えは…
木の実と木の葉のケーキを作っていたのでした!
まだまだ遊び足りないくらいだったけど、作ったケーキを置き土産にして今回の森遊びはおしまい!
また次に来ることを楽しみにしてくれたこどもたちでした。

こどもと大人が力と智恵を出し合って暮らしをまわしていることに魅力を感じ、グリーンウッドに参画して36年目。今もだいだらぼっちのこどもたちや地域のこどもたちと日々奮闘中!寄る年波には勝てないので一緒に走り回ることはできないが、こどもたちと一緒にあちこち歩き回ったりキャンプしたりするのはできる。今のお気に入りは虫のいない季節に野宿して夜空を眺めることと、帰ってきたOB・OGと一緒にお酒を飲むこと!。