だいだら産100%のもちつき。苦労がある、だからおいしい!|1年間のだいだらぼっちリアル

週末にだいだらぼっちのこどもたちともちつきをしました。

だいだらぼっちでのもちつきは、こどもたちにとって特別なイベント。なぜなら、おもちもきなこもあんこも全て手作りだからです。しかも、それは材料となるもち米・大豆・小豆から。

つまり、だいだらぼっち産100%のもちつきなのです。

 

手間暇かけて作る

今回は全体の企画からもち米・大豆・小豆の下準備まで、もちつき係のこどもたちが主体となって進めていきました。係のメンバーは、昨年度ももちつきを経験している子たち。慣れた手つきでスムーズに準備をしています。もち米の蒸し具合にあんこの甘さ、大豆の炒り、すべてにこだわりをもって作っていました。

もち米の状態をチェック。1時間ほどかけてじっくり蒸し、程よい固さに仕上げています。

きなこ作りはまず大豆を炒るところから。焦げないよう丁寧に炒っていきます。

 

もち米が蒸しあがったところで、いよいよもちつきスタートです。

みんなで順番に交代しながらもちをついていきます。普段薪割りをしているこどもたちにとって、もちをつく仕事はお手の物。重たい杵も軽々と持ち上げて、上手にコントロールしながらもちをつき、あっという間にできあがりました。


 

2人で力を合わせてひっくり返します。今回は3升分のもち米をつきました。

 

もちつきと並行して、室内ではきなこ作り。

炒った大豆を丁寧に石臼でひいていきます。一度ひいたものを集めてはまたひいて…と、なんと3回も繰り返しました。

そこで終わりかと思いきや、最後の仕上げにふるいまで!

おいしいものを作るためにとことんこだわる姿勢に驚きました。出来上がったサラサラのきなこを見て、こどもたちも「めちゃくちゃきれい!」「お店で売っているやつみたい!!」とみんな大興奮です。

 

苦労があるからこそのおいしさ

それぞれおもちもトッピングも仕上がったところで、みんなで「いただきます」をしました。

一口食べるとみんな口をそろえて「おいしい~!!」と感動の一言。

「うまっ!」「すごい、もっちもち」「もちがなめらか~」「あんこの甘さ加減が絶妙!」「きなこもすっごくおいしい!」と、食べるたびにコメントが止まりませんでした。

なんとおいしそうに食べること…!気合をいれてあんこ作りを担当したからこそ、幸せそうに頬張る瞬間です。

 

このおいしさは単なる味だけでなく、できあがるまでのストーリーがあるからこそ感じられるものなのです。これまでの過程には、たくさんの苦労がありました。

夏の暑い中、毎週末朝に田んぼへ通い、コツコツと草取りをして育てたもち米。

畑から一つ一つ手作業で収穫した小豆と大豆。

そしてやってもやっても終わらない、殻むき。

 

そうやって手をかけて自然から生み出したものを、さらに自分たちで調理する。その過程を経て『いただく』からこそ、何倍ものおいしさを感じるのです。

 

そして、このような経験を通して作物を育てることのおもしろさや楽しさを身をもって体感していきます。草取りや水やりなど、育てる過程は地道で大変。それでも、こうしてできあがった食べ物のおいしさや感動を仲間と分かち合う瞬間があると「頑張って育ててよかったな」という実感につながります。そしてまた「来年度も育てたい!」という循環が生まれるのです。

 

苦労があるからこそ感じる本物の『おいしさ』と、1年間の自分たちの成果に喜びを感じた一日になりました。まだまだたくさん余っている大豆で、今度はとうふ作りや納豆など、こどもたちのチャレンジは続いていきます。

今年度は大量の大豆が採れました!なんと合計約15キロ。先日はみそ作りにも活用しました。