三つ子の魂…いえ、三つ子の根っこ百までも やすおかたんけん隊「あんじゃねっこ」

こんにちは、地域教育「あんじゃねっこ」担当のみけです。

グリーンウッドでは、地域のこどもたちに向けた体験活動も開催しており、その中のひとつにやすおかたんけん隊「あんじゃねっこ」があります。

「あんじゃねっこ」は、村の保育園に通う年長児を対象にした自然体験活動で、村(保育園)との協働事業です。保育園から一歩外に飛び出して、村の元学有林である「あんじゃねの森」を中心に、村内の自然の中で目一杯遊びます。

今回は、その「あんじゃねっこ」でどんなことをしているのか、具体的にお話ししていきます。

まず最初に「あんじゃねの森」の地図を見ながら作戦会議を開きます。

森をなんとなくでも頭の中でイメージしてもらい、どんな遊びができるのか考えることでこどもたちの中にワクワクが芽生えてきます。

初めて行く森の道、期待と不安が入り混じりながらみんなで進んでいきます。

森の中には丸太で作ったシーソー以外に特別な遊具は何もありません。何もなかったらどうやって遊ぶの?と思う方もいるかもしれませんが、こどもたちは遊びの天才です。

倒した木がかかって一本橋になっているところではおっかなびっくり渡ったり、急な斜面を昇り降りしたり、森の中に落ちている木々の枝を使って秘密基地を作ったり、森の中を探検していろんな木の実や葉っぱを集めたり、木の枝で弓矢を作ったり、剣を作って戦いごっこをしたり…。そりがあればもちろん斜面を滑って遊びもしますが、そりがあることも忘れて秘密基地づくりに没頭することもあります。

実は何もないように見えて、そこにある自然すべてがこどもたちの遊び道具なのです。

初めて森の中に入った時には様子をうかがいながらだったり、斜面の昇り降りにヒーヒー言ったりしていたこどもたちも、回を重ねるごとにたくましくなり、急な斜面もお茶の子さいさいです。

森遊び以外にも、夏には川遊びをしたり、自然の草気を遣って染め物をしたり、村内にある700mくらいの山に登ったりもします。

 

わたしたちがこの「あんじゃねっこ」に込めた願いは「自分を表現できる子になってほしい」ということ。

ひとり一人違うこどもたちが自分の在りたいようにいられるように、まずは自分を大切にすること、それが友だちや周りの様々な物を大切にする心を育ててくれると考えています。自然は違ってあたりまえのこどもたちをありのまま受け入れてくれます。どの子も心地よい居場所を見つけられる深い懐の中で、ありのままでいられることの気持ちよさを感じ取ることができます。また、気持ちよさだけでなく、自分の思うようにならない厳しさも自然は教えてくれます。乗り越えることや生み出すこと、そのために力を合わせること、そしてどの子も主役になれる出番があるのも自然の中だからこそ!

三つ子の魂百までも、という言葉がありますが、幼少期に育まれたものは一生の財産となります。この時期に育った自分の「根っこ」は一生を支えるだけの太い根っことなるのです。

三つ子の根っこ百までも

自分のありのままを好きになって、自分が自分らしくいられることの心地よさを知って、そういさせてくれる自分の周りのすべてのものを大切にする心を育む、その第一歩が「あんじゃねっこ」の活動なのです。