こどもも大人も集まって お節料理とおもちつき|やすおか暮らしを楽しむ会 てまひま

コロナが明けて、久々のお正月&お餅つきイベントを実施しました。4年ぶりの開催です。

「やすおか暮らしを楽しむ会 てまひま」は子育て世代を中心に、村の魅力、文化を楽しみながら、タテヨコナナメの関係を創り出そう。ついでに泰阜村に移住したい人もどうぞ!というイベントです。

コロナ前は泰阜村の小学生対象事業「あんじゃね学校」でもお正月料理づくりともちつきのイベントを行っていて、てまひまと同じ内容のものを2回もするのはもったいないという話が出ました。そこで今回は小学生1人での参加もOKとしました。結果集まったのは、下は赤ちゃんから、幼児、小学生、中学生、高校生、大学生!そして親や講師となってくれる村の方々や運営スタッフまで総勢54人!小さな村にとってはかなりの大人数です

村の子育て支援サービスのカンガルークラブの方が講師です。
泰阜村では「年越し」ではなく「年取り」と呼ばれ、お節料理を大晦日に食べます。特に良く食べられるお年取り汁と呼ばれるお汁についての説明や、お節料理で使われる食材のひとつひとつの意味を教えてくださいました。

「なんとなく聞いたことあるかも」というものも、正しく聞くと改めてなるほどと納得します。ただのイベントにするのか、暮らしの中の大切な風習として行うのかは全く意味が変わってきます。

その後はみんなで役割分担です。今回作るのは「お年取り汁」「お煮しめ」「紅白なます」「伊達巻」「たづくり」そして「お餅」です。親子で来ていてもそれぞれが作りたいものを作ります。これがこの会の面白いところです。場を共有する人全員が、この場を作る主体者として参加します。だから小さなこどもがお母さんから離れても誰かが見てくれるし、中学生や高校生のお兄さんお姉さんが遊んでくれたりと、誰もが役割を持って関わってくれます。

 

この会ではじめて包丁を持つこどももいます。なかなか家では見てあげられないことも、たくさんの人がいることで余裕が生まれます。

こどもたちのもちつきを眺めながら、講師のみなさんも嬉しそうでした。
今の世界情勢の不安定さを思いながら、季節ごとの「あたりまえ」の風景が見られることこそ平和の象徴なのだと感じます。

 

こちらが完成したお年取り料理です。たったの2時間程度ですべて作ったのは、全員の協力とベテラン講師陣のみなさんのおかげです。

 

実は他の村の行事が中止となったことで「今から参加したい」という問合せが追加でありました。残念ながら施設のキャパシティの問題でお断り。残念です。

「てまひま」のイベントも、はじめた当初は3軒の申し込みしかありませんでした。「たくさんの人が来るはず!」と鼻息荒く始めましたが、結果は惨憺たるもの。それでも回を重ねていくごとに関わる人も、参加者も増えていきました。

コロナを経て、大切なことは「人と人とのつながり」だと改めて気づかされます。しかしその「つながり」は簡単には創り出せません。だからこそこういった小さな取り組みは、息の長い活動にしていくことが大切なのだと感じます。

次回はこちらも久々の大人気企画「みそづくり」です!さてどれくらいの人が集まるか?楽しみです