手仕事の時間が人間関係にスパイスを!?|1年間のだいだらぼっちリアル!

一年間のだいだらぼっちで最も長い2学期も残すところ1週間となりました。4月からひとつ屋根の下で暮らし始め、気がつけば9ヶ月目です。あっという間の日々でした。

時の流れとともに、楽しいこと、嬉しいこと、怒ること、悲しいこと、悩むこと・・・色んなことがありました。良いも悪いもひっくるめて、今のだいだらぼっちをカタチづくっています。

そんな2学期の終わりに向かっている今日この頃、隙間時間さえあれば「やらねば!!」とみんなで時間をつくっているものがあります。

それは…〝小豆・大豆の脱穀〟です!!特に大豆は畑全体の6割ほど植えたので、連日やってもやっても終わらないほどの大量!

小豆の脱穀

 

 

 実は、この脱穀に辿り着くまでも様々な話し合いや作業がありました。

 そもそも、畑に興味がある子・ない子・どちらでもない子が集まっているのがだいだらぼっち。なので、みんな揃って気持ちよく畑作業ができるとは限らないのです。だからこそ、畑作業をする前に何度も何度も話し合ってきました。話し合いでは、「だいだらぼっちに来たからには、都会では中々できない畑作業をみんなでやるものだと思っていた」という意見や、「もとから野菜が苦手だから、畑作業にやる気がでない」「みんなで作業をやっても、いつも一部の人しかやらないから嫌だ。」などなど、様々な想いが溢れてきました。話し合いの最初は「やりたい!!」「やりたくない!!」の想いをぶつけ合う様子でしたが、だんだんと全員が納得できるやり方を探そうということになったのです。

そのやり方の中の一つが〝収穫作業はみんなでやる〟

 畑作業と一口に言っても、収穫までは長い道のりです。長い道のりだからこそ、畑に興味がないという子もちらほら。でも、畑をやりたい子にとっては〝収穫の楽しさとか嬉しさを知ってもらえたら、畑に興味がわくかも〟という想いがあったのです。その想いが伝わり、収穫はみんなでやることになりました。

大豆の収穫

収穫したての長い大豆をチョキチョキ

受験生の中3も一緒にチョキチョキ

 〝収穫はみんなで!!〟と決めたものの、実際は集中力が途中できれてしまい最初は10人以上いたのが、気がつけば2人に・・・なんてことがしばしば。その度に誰かが呼び戻して、一緒にやって、またどっかに行ってしまい…の繰り返しです。真面目にコツコツやっている子にとっては、「なんで自分たちで決めたのに…」という想いがグルグル。でも、みんなで手仕事をしているとそんなモヤモヤを聞いてくれる人が側にいると気づきます。それだけでなく、普段は話さない人とも自然と話せたりするのです。

 

 特に大豆の脱穀作業は、大人数かつ長い時間かけて取り組んだので、ふと生まれる会話が多かったです。12月にもなると仲間の色んな一面を目にしているので、日常生活で感じることも様々。だからといって、素直に言えるとはいかないものです。そんな心の中に積もっていく想いが、ふと手仕事の時間にこぼれてきます。そして、その聞き役となるのは、よく一緒にいる仲間とは限らないのです。むしろ、普段一緒にいない仲間が、普段一緒いる仲間に対して思っていることを聞いてくれます。そんな関係性が手仕事を通して生まれていました。

大豆の脱穀

 

 

 19人もいると、関わり合いの頻度に濃淡はあります。でも、頻度が少ないからといって関係性が薄いとは限りません。関係性の深さは関わり合う頻度ではないのです。〝一緒に暮らしている時間〟こそが関係性を深めていると感じた手仕事の時間でした。

 

3学期どんな関係性になるのか?これからのだいだらぼっちも楽しみです。