村の子が川遊びで学ぶこと|自然体験学習

グリーンウッドでは一学期に泰阜小学校と連携をして、5.6年生対象の「自然体験学習」という授業を行いました。目的は川遊びを通して、故郷の自然を体感することと、川の遊び方を体験を通して理解することです。

川はとても楽しい場所ですが、キケンなこともたくさんあります。そのことを理解してもらうために、事前の授業を行いました。今度、遊ぶ川を動画で見て「ここで遊ぶんだけど、何が危ないと思う?」と質問しました。初めは1人で考える時間。続いてお友達同士で考える時間をつくりました。その後、思いついたことを発表していきます。こどもたちからは、「すべる」、「溺れる」、「流れる」、「木の枝が落ちてくる」、「ヘビがいるかも・・」などなど意見がでました。ある程度出てきたら、大人の視点でも伝えていきます。「ずっと川に入っていたらどうなる」など、こどもにヒントを伝えて想像させリスクに気づけるようにします。

 リスクを出し切ったら、「どうしたら危なくなくなるか」を話し合います。あんじゃね事業で教わった「ヘビを見ても攻撃しない!」「バランスの悪い所は足で確認!」と知っている解決方法を発表してくれました。みんなで「何が危ないのか」と「どうすれば危なくなくなるのか」というシンプルなことを考えて解決していきます。もし、大人が「あれ危ない」「これも危ない」と言い過ぎると、こどもたちの遊ぶ意欲もがどんどんなくなります。チャレンジもしたくなくなります。大切なことは、参加するこども自身が何が危険で、どうすれば回避できるのかを自分で考えることです。そのため、楽しくリスクを回避する力を身に付けることが楽しいチャレンジに繋がります。

道具も自分たちで運んでいよいよ活動する川へ出発!

川に到着。予習はしてきましたが、自然は、天候、状況、環境によってリスクは変わります。実際の川を見た上で再度、危険なことを確認して川遊びがスタート!

 

流れに乗って泳いでいる子、魚をとろうと岩を覗いている子、石を積んでダムを作る子、飛び込みする子など、各々の楽しみ方で満喫していました。様子を見ていると、村の子が川で遊ぶこと、遊び方を学ぶことはとても尊いことだと感じました。世の中を見ていると、遊び方を知らなくて大きな事故に繋がってしまったり、逆に「なんとなく危なそうだから川遊び禁止する」など、なりやすいです。「何が危険か」を事実として考えて、今後も村の財産でもある泰阜の川で遊び続けてほしいです。