与論町とつながる泰阜村

こちらの写真、もちろん泰阜村ではありません!長野には海がありませんので。これは鹿児島県の最南端、与論島の由利ヶ浜。与論と言えば、5年前までスタッフをしていたバン(池田龍介)の故郷であり、現在活動している場所です。そんな縁から与論町と泰阜村の交流ができないかと検討中。その打合せに与論島を訪れました。

こちらがバン。泰阜村から与論に帰ったときは「みんなの美ら海プロジェクト365」として、与論島の全てのビーチを365日間毎日ゴミ拾いをしていました。今はイベントとしてのゴミ拾いではなく、日常の一部としてやるべきと、スタイルは変われども本質は変わらず行っているそうです。ゴミ拾いに関わらず、「ふるさとに誇りを持てる」活動を精力的に行っています。

そんなバンとこれからの夢について語ります。与論は小さな島のため、暮らしの影響がもろに海にも出てしまうそうです。例えば畑にとっては栄養となる肥料も、海に流れると汚染につながり、サンゴが死んでしまう原因にもなること。台風で多くの家がなぎ倒され、大変な災害があったこと。海流によってゴミの漂着がものすごいこと。

そんなひとつひとつにどうやって取り組むかを考え、行動している姿に素直に感動と尊敬を覚えます。グリーンウッドにいた時は、直属の上司として同じチームで働いていました。年下といえども、その時よりもいっそうたくましくなり、さらに強い信念と地道な活動をする姿に心から拍手です。

さてそんなバンも、大学進学までは与論に住んでいたのですが、その時は「与論の海がきれい」と思ったこともなかったそうです。つまりこれが「当たり前」だから。
相対的に見て、はじめてその「当たり前」の価値に気づくもの。そんな気づきを与論、泰阜のこどもたちに与える機会が作れないかと考えたのが、今回検討している交流事業です。

町の教育委員会の方と打合せ。実は与論の教育委員会の方たちは12月に泰阜村に来られています。その時はマイナス4℃という長野の寒さに驚いておりましたが、今回は、私が暑さと海のきれいさに驚いています。「違いは豊か」。日本の様々な風土、風景、文化の違いはうらやましいだけでなく、自分たちを振り返るきっかけともなります。

合間を見て、バンがガイドをしているSUP(スタンドアップパドル)を体験させてもらって一枚。

泰阜村で共に働き、巣立った仲間が作ってくれた縁。

そんな縁をつなぎながら、豊かな社会を創っていきます。