みんなが育てる子連れ出勤|私の子育てシリーズ

こんにちは、スタッフのいとです。今回は私自身の子育てについてお話しします。

グリーンウッドでは、出産後2か月から職場復帰ができます。「そろそろ職場復帰します~」と周囲に話すと、「もう復帰するの?早いね!」「赤ちゃんは預けるの?」とよく聞かれましたが、赤ちゃんを連れて、出勤することができるのです。もちろん最初は初めての子育てで、職場に迷惑をかけないか、仕事になるのか不安でしたが、今まで子連れ出勤していた他のスタッフの働き方も見ていたので、私も2か月目から職場復帰しました。

目の前に頼れる人がいる子育て

復帰していざ働いてみると、以前と同じように働くことが難しく戸惑うことも多々ありました。会議中泣いてしまったり、自分のペースで仕事ができなかったり…しかしそれ以上に、いろんな人が我が子の子育てに関わってくれる豊かさを感じています。

例えば、職場の仲間たち。私が席を外しているときに抱っこしてくれていたり、ご飯を食べているときに遊んでくれたりと、一緒に子育てを支えてくれます。特にありがたいのは、先輩ママに相談できることです。初めて熱が出たとき、激しく泣くとき、便秘の時など、初めての子育てはわからないことだらけです。いくら本やネットを漁っても、「うちの子こんなに泣いてて大丈夫なの?!」という不安はなかなかぬぐえません。そうした時に「うちはこうしてたよ」「これなら大丈夫!」とアドバイスをもらえることで、親として少しづつではありますが子育ての勝手がわかってくるのです。

子育てを助けてくれるのは、大人だけではありません。だいだらぼっちのこどもたちも、よく遊んでくれます。小さな姉弟がいる慣れている子は、気づいたら抱っこもしてくれます。最近はこどもたちがしてくれる手遊びを真似するようにもなりました。

 

他人が関わることで気持ちに”あそび”ができる

私自身も家で2人だけで過ごすより、人と関わりながら仕事をし暮らせている今のほうが、気楽にこどもと関われているように感じます。家で2人きりの生活だと、この子に影響を与えられる存在の大半が自分になってしまいます。当初はそうした生活が、逆にプレッシャーで「しっかりしなきゃ!」「お散歩連れてってあげなきゃ!」「遊んであげなきゃ!」「絵本読んであげなきゃ!」とどこか気負ってしまっていた部分がありました。もちろん今も、そうした意識がないわけではありません。しかし、色んな人が子育てに関わってくれることで、自分だけでは与えられない多くの刺激や学びをもらっている安心感が増し、気持ちに余裕をもって関われている気がします。

 

子連れ出勤することが社会づくりに繋がる

核家族化が進む社会で、こうした人の輪の中での子育てが難しくなっているように感じます。自分自身もⅠターンで親戚が近くにいない中、今出勤していなかったらほとんどこどもと1対1の時間を過ごしていたでしょう。もちろん、子育て中のお母さんが集まれる場はほかにもありますが、暮らしの中に人が関わっていない分、頑張って人と関わらせることをしなければならなかったと思います。

こうして子連れ出勤することで、もちろん仕事が大変なこともあります。しかし、自分の暮らしの中にこどもがいることを許容してくれる場があることで、子育て中のお母さんから子育てが終わった人たち、こども、独身の若者まで色んな人が関わってくれる人の輪の中での子育てが自然とできるのです。こどもだけではなく、こうした子育ては、自分自身の親としての成長に繋がっていると実感しています。この状況をみんなが豊かだと受け入れてくれることが、あんじゃねぇな(誰もが安心できる)社会の一つの姿ではないでしょうか。