心からエールを贈る ~教え子? 仲間? 家族?の結婚式に~

週末は東京だった。
でも、大学講義でもなければ、講演でもなく、会議でもなければ、打ち合わせでもない。
いわゆる「教え子」の結婚式に呼ばれたのだ。
暮らしの学校「だいだらぼっち」の卒業生だ。
実に25年も前に、一緒に暮らしたこども「アヤ」である。

とはいえ、アヤを語る時、「教え子」かというと、そういう感覚でもない。
アヤもパートナーの人も音楽活動を生きる道にしている。
2人とも上司にあたる人がいなく、アヤの「恩師」ということで乾杯のあいさつをした。
でも、アヤも私のことを「恩師」という表現しかないのだろうが、きっとそういう感覚ではないと想う。
まあ、やっぱり「仲間」とか「家族」の方が近いニュアンスか。

1年間(あやとは2年間だが)も一緒に暮らすとそうなるのかもしれない。
だから、二人の友人と親族のみのこぢんまりとした式・披露宴でも、なんだか心地よい雰囲気になったのかもしれない。
それくらいに関係が近いということなんだろう。
アヤと一緒に暮らしていた時に、私は結婚した。
あの時、本当に身体が小さい子で、1年間やっていけるのかと心配した。
最年少のあや(当時小4)は、身体も心もいろんな負担がかかったと想う。
それでも1年をやり通し、2年目にチャレンジした。
アヤが暮らしの学校「だいだらぼっち」の参加を決断したのは9歳の時だ。
信じられますか、皆さん。
私は、その小さな身体に宿る強い心を持つ、アヤを今でも尊敬している。

当時のアヤ

今、その小さかったアヤが結婚。
今日はあの時を想い出して気持ちよく飲んだ(当然マスク)。
笑える想い出しか浮かばないけれども、なぜか涙が出た。
その瞬間だけ、やっぱり「教え子」なのかもしれない。


もう何人の結婚式に参加してきたのだろう。
それぞれに、言葉では言い尽くせぬ感動があった。
今回は、コロナ禍での結婚式。
昨秋挙式の予定を延期して、今春に設定。
挙式直後に緊急事態宣言。
だからなのか、感動ひとしおなのかもしれない。
アヤの前途に、心からのエールを送る。

代表 辻だいち