福岡県東峰村から依頼され、キャンプ場のプログラム作りのお手伝いに行ってきました。
東峰村は博多より車で1時間半ほどの場所。人口は2100人で、我が泰阜村よりも少し人口は多いくらいですが、小石原焼という陶芸の窯がたくさんあり華やかな印象の村でした。
今回お手伝いに行ったのは、岩屋キャンプ場。最近コテージや管理棟をリフォームされたそうで、とてもおしゃれです。キャンプ場のある竹地区は棚田百選に選ばれるほど棚田が有名な地区。岩積みのあぜ道が並ぶ圧巻の場所です。
しかし高齢化率が高く、キャンプ場を経営することで収益と集客、関わる人(関係人口)を増やし、この棚田を守っていきたいという想いがあるそうです。
初日はキャンプ場と周辺フィールドを見学させてもらい、その後はグリーンウッド含め、キャンプ場のポテンシャルをあげるための様々な事業の紹介。
2日目はいよいよ具体的なプログラム検討へ。その中で私もこども向けキャンプのプログラムづくりを行いました。
こどもたちと「やってみたいこと」「おもしろそうなこと」を挙げてもらい、その中から軸となるプログラムを選び出し、3泊4日の簡単なプログラムを作りました。
プログラム作りのポイントは「竹地区」でしかできないことを、どのような形にするか?
アイデアとして出たのは棚田の休耕田に水を張り、泥んこになって遊ぶ場を作るということ!これはおもしろい!
またどのお宅も畑を作っているので、キャンプ期間中の野菜をすべて収穫させてもらうというアイデアも。地域に住んでいるから出てくる意見です。
2時間半ほどの時間でざっくりとしたプログラムを作りました。果たして竹地区のみなさんの希望につながるものになったのでしょうか?
今回の訪問で印象的だったのは竹地区の住民の方と懇親会でした。
はじめは静かでしたが、やはりお酒が入るにつれ、若い人もお年よりも、地域を愛する熱い思いがあふれ出ます。気づけば6時からはじまった懇親会も12時を超えていました。キャンプ場を見るよりも何よりも、地域づくりは住んでいる地域の人の熱量が最も重要です。どんなに良い取り組みだったとしても、想いをもって進める人がいなければ成功しないのです。逆に言えば地域を愛し、「行動」する人がいれば必ず前に進みます。
そんな村の人の姿を見ると、私ももっとお手伝いしたい!という気持ちが沸き上がります。
これまでグリーンウッドとして取り組んできた成果が徐々に他の地域に求められてきています。私たちの次のチャレンジは、ただ「ノウハウ」を伝えることから、その地域で転用できるようにすることです。果たしてどんな関わりがいいのか試行錯誤中。私たちもまだまだ挑戦は続きます。

グリーンウッドの代表理事。2004年よりグリーンウッドスタッフとなり泰阜村に移住。一男二女の父。2024年より代表理事となる。