三宅民夫氏の声 ~ラジオを聴き解くススメ~

4月~8月は、毎週東京、名古屋だった。
どちらも大学の授業で、早朝も早朝に車で出発する。
まさに体力勝負。
東京までは最寄りの高速バス停まで片道1時間(そこから高速バスで4時間)。
名古屋までは大学まで車で2~3時間かかる。
お気に入りのアーティストの曲を聴くこともあるが、もっぱらラジオを聴く。
車の中ではテレビを見ることもできず、ましてやスマホなどでニュースも見れない。
今、世の中がどう動いているのかを、文字で読み解くのではなく、耳で聴き解く。
それが感覚を研ぎ澄ますことにつながっている。
出張先ではことさらその傾向が高くなる。
沖縄や東北などの出張でレンタカーを借りる際は、真っ先に地元のラジオ局の番組を探す。

さてさて、話を車中のラジオに戻そう。
朝早くラジオから実にいい声を出すパーソナリティに出会う。
三宅民夫さん。
ご存知の方いるだろうか?
実は三宅氏とNPOグリーンウッドは縁がある。
1996年、暮らしの学校「だいだらぼっち」はNHKの「大黒柱ものがたり」という番組で紹介された。
深夜帯の放映にも関わらず大好評で、異例の再放送にもなった。
その番組のナレーションが三宅氏だった。
とてもいい声だな、と当時想っていた。
今でもホント、いい声である。

ちなみにこの写真はその当時、暮らしの学校「だいだらぼっち」で暮らしていたこどもたちだ。
彼らが小4とか小6のころだが、今ではもう30歳をかるく超えている。
女性のフジ(キャンプネーム)の「大黒柱…」の番組中でガラスがはずれた窓枠から顔を出したシーンは、あまりにも有名(笑)
同じく男子のマサも、魚が好きで一生懸命ウロウロするシーンも。

話が脱線した。
彼(三宅氏)の声を聞くと、20年前の光景がよみがえってくるから不思議だ。
聴き解く、というのは、現在―過去―未来をつなぐことでもあるんだろうな。
だからなのか、朝、ラジオを聴くといい気分になるのは。
やっぱりラジオはいい。
これからも朝は三宅民夫氏の声を聴こう。
9月からまた毎週の大学通いが始まる。

代表 辻だいち