6月のあんじゃね学校「栃城探検」が開催。

こんにちは。地域教育「あんじゃね自然学校」を担当のだいちゃんです。

みなさま!毎月グリーンウッドが行っている泰阜の小学生向け活動「あんじゃね学校」をご存知でしょうか。泰阜のこどもたちが村の暮らし・文化・歴史・自然体験を通じて地元(泰阜)をこどもたちが身近に感じれる子を育むという思いで行っております。

今回は6月の様子をお伝えします。

6月のあんじゃね学校は「栃城探検」という村探検企画です。今回は、泰阜村の中で最も山奥のある集落、標高900mの「栃城」という地区を探検に行きました。村の人でも、めったに行く機会がなく、こどもたちもはじめて行く子ばかりです!どんな場所なのかこどもたちは、ドキドキワクワクです。

さぁ!栃城に着いたら作戦会議!地図を見てどこへ歩くかを決めます。また、こどもたちと探検中に何が危ないかということも確認します。「坂道が多そうだから落石が危ないんじゃない」「蛇が出るかも」と、キケンに感じることを出し合いました。「石が転がってきたら声を掛け合おうよ」「蛇は攻撃しちゃいけないんだよ」と自分たちで、身を守る方法を洗い出して探検のスタートです。キャンプと同じで、探検も自分の身を一番守れるのは自分自身。こどもたちは、普段のあんじゃね学校を通してそのことをよく理解しています。

さぁ改めて探検スタート!!

森の中を歩いていると、、、

動物の骨を発見しました!!

「これなんの骨だろう・・・シカか・・イノシシかな」こどもたちは興味深々です。骨をはじめて拾ったという男の子は大興奮で「お守りにするんだ」と鞄の中に詰め込んでいました。

また、しばらく歩くと栃城の方と出会いました。さっそく、さっき拾った骨が何の骨なのかを聞いています。「これはきっとシカの骨だね。歯がしっかり残ってるよ。」と教えてくれました。

こどもたちはシカと聞いて、「じゃあ!シカのツノとかもどこかに落ちてるんですか!?」と聞いていました。「シカのツノはね。木の枝とかによく引っかかってるよ」と教えてくれました。それからこどもたちは、キョロキョロと木の枝を見回していました。

さぁ探検再開。

地図を見ながら歩いていると、、、、

かわいいお花や木の実、葉っぱをたくさん発見しました!!

泰阜のこどもたちが、日ごろ活動しているあんじゃねの森では見たことない自然のモノが、たくさんあり「あとで小物やアクセサリーをつくるんだ」と袋にたくさん詰め込んでいました。これも他の地域へ出る面白さのひとつです。

そして、栃城の方のお宅を訪問しました。男の子たちは、「シカのツノってこの辺落ちてないですか」と聞きしたら「落ちとらんな!この前拾ったウチにあるツノ持ってくか?」と、なんとシカのツノを譲っていただきました!!

ツノをもらってこどもたちは大喜び!!

「ありがとうございます!!一生大切にします!!」と大きな声で感謝の気持ちを伝えておりました。

透き通るキレイな川を発見しました。栃城の栃中川。

「きれいだなー」「魚いるかな」と川をこどもたちと眺めておりました。

川辺に、貝殻が落ちていました。「こんな山奥に貝殻??」こどもたちは貝殻を見て「ここは元々海だったんじゃないの」「だからきっと貝殻が落ちているんだよ」とこどもたちは、落ちていた貝殻から、「ここは元々海だったんじゃないかな」という想像をしていました。真相は、わかりません。しかし、私は、こどもたちのビックリするような発想や「これなんだろう?」という求める探究心がとても大好きです。

探検の終わりはみんなでふりかえりをします。地図を見ながら、栃城探検で思ったことを出し合います。こどもたちは、「川がきれいだった」「見たことのない木の実があった」「栃城の人たちがシカのツノをくれた」「住んでいる場所より標高が高いから涼しい」「木苺がたくさんあった」とそれぞれ栃城の感想を言葉にしていました。普段過ごしている地区との違いに敏感に気づき、違いを楽しんでおりました。

以上が6月のあんじゃね学校の様子です。

今回は「栃城探検」という未知の場所を探検しようという企画でした。

こどもたちからしたら村内でも大冒険!水筒を持ち、地図を持って歩いた道、出会った人々、自然の恵み、シカのツノや貝殻でさえも、かけがえのない思い出です。今回のあんじゃね学校を経て外に出る面白さ、探検の魅力に気づいてくれたら嬉しいです。今後もこどもたちの探究心・冒険心をくすぐるようなことをやっていきたいと思います。

過去の活動 2019年

4月「みんなのアジト、ツリーハウスをキレイにしよう!」https://www.greenwood.or.jp/tane/?p=3613

5月「あんじゃねの森でキャンプしよう!」https://www.greenwood.or.jp/tane/?p=3869