【一人一票の職場】事業計画の作り方編|グリーンウッドの働き方

グリーンウッドでは毎年この時期に各チームの年度計画発表を行います。これは年度末に行う「成果発表」と対になっているもので、グリーンウッドの掲げるビジョン「誰もが安心できる社会を創る」ために、今年度の計画をチームで考え、それを全員で共有する場です。

各チーム10分程度。昨年度からさらに発展させることや、今の課題に対しての解決策としての提案を発表します。
ここで大事なことの一つ目は、

「具体的な行動」になっているかどうか?です。

「参加者を満員にします!」は、目標ではありますが、計画ではありません。
そのためにどうするのか?という行動を決めないと、結果うまくいってもいかなくても、その理由がわからなくなってしまいます。何よりもチームとして、力を合わせることができません。

もう一つ大事なことは、

「何のために」やるのか?

多くのNPOでありがちなことは、「どんなことも社会のため」になるから、やることが無限に増えてしまうこと。採算が合わなかったり、無理することが増えて来ると結果スタッフのモチベーションが上がらなかったり、目的を見失ってしまうこともあります。課題が山積な現代社会において、やればやるほど成果が上がることはもちろんあります。しかし時間も人も限られている中で、「何のために」「どうするのか?」という目的思考で考える事が大切になってきます。目的を軸に置くと、手段に捉われず変えることもでき、自ずと成果も上がってくるのです。

最後に一番大事なこと。それは

「自分たちで決める」こと

トップダウンで決めるノルマや方針を行動指針とせず、何をするのかをスタッフひとり一人が考えています。自分で決めることで失敗も成功も自分たちのものになります。「誰がやっても同じ」と思う仕事と、「自分のがんばりの結果」を感じられる仕事、どちらが楽しいかと言えば当然後者です。

私たちの職場は「一人一票」。1年目でも創設者でも、関わる一人として責任を果たします。この事業計画は「関わる一人の責任」の表明でもあります。
考えたことが思う通りにならないことも当然ありますが、責任を持って行動することを繰り返すことが、私たち自身を育てることにつながり、結果社会に還元できると信じています。

人も限られた小さなNPOです。とびぬけた才能を持つスタッフがいるわけではない職場ではありますが、それでも毎年20000人以上に教育活動を行っているのは、こういった小さな一歩の積み重ねなのだと思います。