株式会社やまとわ×NPOグリーンウッド|スタッフ研修報告

先日スタッフの外部研修として、いと、ぱる、もーりぃ、なるこで、伊那にある株式会社やまとわさんへ行ってきました。

株式会社やまとわは「森の入り口から出口までをトータルデザインし、森と暮らしの新しい関係性をつくる」ということをコンセプトに2016年から創業された会社になります。森の資源が使われていない現状から、伊那の森に多く植わっているアカマツなどを使用し、様々なプロダクト開発に取り組んでいます。今回は取締役の奥田悠史さんに受け入れていただきました。

やまとわさんにこのメンバーが「行きたい!」と思ったきっかけの一つが、奥田さんが仲間とやっている「自然資本論~自然資源と楽しく生きるを考えるラジオ」というポッドキャストです。ここで多くの自然資本を生かした業種の方々の価値観に出会い、現代における自然と共に生きる方法を学ばせてもらっていました。その中でその場を作っている奥田さんや、やまとわの取り組みにも興味を持ち、今回研修に伺うことになったのです。

 

年間通じて様々なイベントを行っているやまとわさんですが、大きくは4つの事業部に分かれています。

農と森事業部は、春夏は農業、冬は林業を行っている事業部です。農作物の販売や定期便の発送、農産物を使ったジェノベーゼソースやジュースといった商品販売も行っています。ここでは近くの牧場と提携して、馬糞や生ごみなどを活用し、たい肥を作っていたりもします。そのたい肥の販売もしてはいますが、林業で出た材などを炭にして混ぜて、たい肥にも活用し畑に還元することで、年々農産物の質も上がっているとのこと。農業と林業がたい肥という接点で繋がり、らせん状の8の字を描いて豊かになっていくことが、この事業部の強みなんだと感じました。

▶農場見学とたい肥の製造現場

 

木工事業部では家具材として使いにくいアカマツを使用した家具の加工販売など。他には「経木(というアカマツを薄く削った商品)」を使用した商品の販売なども行っています。アカマツは柔らかく軽く、節もあったりまっすぐの材が取れにくい家具には不向きの素材です。しかし逆に言えば、軽い=持ち運びに適しているといったメリットもあり、持ち運び用の椅子などの開発には向いています。他にも柔らかいからこそ、経木のように薄く削るという加工もできるという特徴があります。そうした材の特徴を生かし木工事業部で作られている「信州経木shiki」は調理や文具、様々な用途で使われ売り切れ状態であったり、家具ブランド「パイオニアプランツ」でも多くの家具が作られています。

▶経木の製作現場

暮らし事業部では薪の販売や薪ストーブの提案、家づくりなど行っているのと、森事業部では森の可能性を様々な視点で見つめなおすことで森とまち、ひいては暮らしをつなぎ森を面白く豊かにする企画を立てています。

その他にも、奥田さんは森林ディレクターとして、伊那の森だけでなく様々な地域の森のデザインも担っているそうです。

この研修で一番学んだことは、「楽しく」仕事をするということです。やまとわさんの発信をみると、その端々に楽しさやカッコよさが感じられるのです。その雰囲気によって、多くの人が関わりたいと思い、より商品が魅力的に感じます。その求心力はいったい何なのかを探るために今回伺ったのですが、その背景には商品やイベントへの愛情と自信、そして自分たちが楽しむというスタッフさんの在り方が大きいのだと感じました。それをそのままカタチにできるデザイン力こそ、やまとわさんの求心力に繋がっているのだと思います。

今回研修に行って感じたのは、グリーンウッドの活動の発信の仕方が一番大きかったと思います。私たちは私たちが行う教育や事業に誇りを持っているし、豊かさな社会を創るということに繋がっていると確信しています。しかし自然との距離がますます離れて行っている今、その活動内容自体が伝わりにくかったり、共感するベースがない人も多くいます。その上でどのように伝え続けていくのかが大事なんだと感じました。

また、地域の未来についても考えさせられました。人口がどんどん減る中で、泰阜村の暮らしも農林業とは切っても切り離せません。地域で持て余している木などをいただいて、薪の暮らしに繋げてはいるもののメインの活動ではありません。少子化や人口減が一気に進む今だからこそ、地域のためにどんなことができるのか考える機会にもなりました。

グリーンウッドのこれまでとこれからを見つめなおすことができた研修となりました。株式会社やまとわのみなさん、そして奥田さん、ありがとうございました!