自分の行動1つでこどもは大きく変わる|長期ボランティアのろみ~

-今回ボランティアに申し込んだ理由は?
去年も長期ボランティアで本部スタッフとして山賊キャンプに参加して様々な経験をしました。山賊キャンプはフリープログラムキャンプとしてこども自身が作り上げていくもので、明確な答えが無いキャンプです。そのためこども自身で答えを見つけなければならないという大変さがあります。その答えが無い問題をこどもと一緒に考え、相談し、抱えている課題などを明らかにします。もちろん一筋縄で行かず、何回も相談し、気持ちを明らかにしていくことでこどもなりの”答え”を見つけていきます。そのプロセスがとても楽しくやりがいを感じたので、今年も参加することを決めました。

-こどもとの関わりから学んだことは?
私がこどものケガの対応をする役割をしていた時のことです。ケガをしたこどもは保健室に来ますが、”ただ”の保健室だと怖がるこどももいます。そんな中で保健室を怖い場所ではなく面白い場所と捉えてもらうために、保健室を海のビーチに見立てて,こどもたちの関心を引きました。そうすることで,こどもの意識は保健室の空間にいき、ケガや病気からこどもの意識を切り替えることが出来ました。自分の言動や行動1つでこどもに与える印象は大きく変わることを強く感じた一場面でした。

ー本部スタッフとして学んだことは?

丁寧なコミュニケーションの大切さです。今年はS2という山賊キャンプでは一番長い11泊12日あるキャンプに参加したのですが、4,5日までは勢いで乗り切れるものの、その先はスーパーのみしか体験することが出来ない領域となります。こどもたちも段々と疲れや素が見え始めケンカも起こるのですが、そうした時にその場しのぎで注意するのではなく、根本的な解決に繋がるよう、何が起こったのかを回数を重ねてゆっくり聞いていきました。すると、段々とこどもたちも信頼し本心を伝えてくれるようになってきて、最終的には二人のすれ違いが収まり、共通点を見つけられたことで二人の仲がとても良くなったということがあったんです。丁寧なコミュニケーションを心がけたことが、二人との信頼関係に繋がったんだと思います。

-これから長期ボランティアに来るか悩んでいる人へ、一言!
是非”チャレンジ”をしてみてください。普段の生活とはかけ離れた場所、空間、コミュニティで過ごす時間はとても不安で緊張すると思います。ですが、サポートしてくれるスタッフがいます。臆することなくこどもと全力になって向き合うことは、山賊キャンプでしか出来ません。また、山賊キャンプの運営など裏側を知れるのも1つの魅力です。一般のボランティアはキャンプ場でのみ過ごしますが、長期は裏方の仕事も手伝うことがあります。フリープログラムという自由度の高いキャンプを支えている裏方はこどもと直接関わることはなくとも、キャンプを運営していく上で大切な仕事です。こどもと関わることが好きな方や、運営のような広い視点に興味があるかたは是非長期ボランティアに参加してみてください!