「教える」ではなくこどもたち自身で気づくことが大事|NPO短期インターン(ピッピ)

-今回インターンに申し込んだ経緯は?

私はこれまで新しいことに挑戦することや、自分が知らない場所に飛び込むことがすごく怖くて自分の殻をなかなか破ることが出来ていませんでした。大学に入る前も後も、勉強と部活とバイトしかしていなかった中で、「このままの生活で良いのだろうか、自分から逃げ続けても何も変わらないのでは?」と悩んでいたときに、昨年だいだらぼっちに参加した知り合いから「だいだらのインターンに行ってみてはどう?だいだらに行ったら世界観変わるよ。」と言われました。興味を持ち調べるなかで、こどもたちが感じたことや体験したことがそのままこどもたちの土台となる、「ねっこ教育」と、「こどもたちが主役」であるだいだらの生活を支える相談員の方々の仕事の内容を自分の目で見て体験したいと思うようになり、今回のインターンに参加することを決めました。

 

-こどもとの関りから学んだことは?

学童「いってきました」では、水たまりに石を投げている子を見かけて私はその子に、「投げた石が他の子に当たって怪我したら危ないよね。」という話をしました。ただこのときの私は子どもたちに石を投げることをやめて欲しいということに目を向けすぎていて、子どもたちがなぜそのような遊びをするのか理解するという根本的なところが抜けていたんです。スタッフに相談する中で、「なぜその子は石を投げたかったのだろうか、そもそも石を投げることは良いことなのだろうか。」と問いかけまずは話を聞くこと、また「こどもにどう伝えるか、どうなって欲しいのか。」ということを考えることも大切だということを教えてもらいました。

その後鬼ごっこをしているときに、「いってきました」で決まっているルールを破っている子を見かけることがありました。私は頭ごなしに「そこは隣の人の敷地だから入ったらダメだよ」と注意するのではなく、「一回みんなでルールの確認をしよう!」とみんなを集めて話し合いをこどもたちだけでやってみたんです。すると他のこどもも「あっ、そうだった」と言ってルールを破った子だけではなく、他の子も再確認ができた良い話し合いになりました。私はこどもと関わる前は正直注意しても全然聞いてくれないと思っていましたが、なぜそれをしてはいけないのか理由をしっかり伝えることで、「あっ、これはダメなことだった」と大人の口から伝えるのではなく、こどもたち自身で気づくことはとても大切なことだということを実感したのが大きな学びです。

 

-こどもがいない時間で学んだことは?

グリーンウッドに来るまでは、私の頭の中は「だいだらぼっち」しかありませんでしたが、ここは総務や企画推進チーム、だいだらぼっちチームや学童「いってきました」など、様々なチームが協力して成り立っているということを知りました。お昼のミーティングではそれぞれのチームの進行状況やこれからやることを全体で共有しているのですが、そうすることが効率的な仕事に繋がっていました。また、相談員と一緒に昼食作りをするときは、だいだらや学童でなかなか一緒に関わることがない相談員ともたくさんお話をすることができました。この昼食作りはいろんな人を知るという意味で私にとってはとても印象に残った時間になりました。

 

 

-これから短期インターンシップに来るか悩んでいる人へ、一言!

こどもたちと一緒に生活を作る相談員の方々を見るなかで、毎日違った発見や気づきが得られる仕事なんだと感じました。将来について悩んでいる人はもちろん、私のようにすでに自分の夢が決まっている人も今より視野を広げたいと思っている人はとても良い体験になると思います!行ってみてください!