山菜が大流行!旬のものを逃さず味わう|1年間のだいだらぼっちリアル

2025年度のだいだらぼっちがスタートして、早くも約2か月が経ちました。
生活にも慣れてきて余裕が生まれ、それぞれのやりたいことやチャレンジが広がってきています。

この春、特に積極的だったのは、山菜を採ってきて食べることです。
だいだらぼっちの敷地や泰阜村内には、たくさんの山菜が生えています。

身近なところに生えていて、採って(あく抜きなどの処理をすれば)食べれるという手軽さが山菜の魅力。畑で一から野菜を育てるよりも、もっと気軽に楽しめます。
平日の放課後や休日の空いた時間を見つけては、山菜をとりに行き、調理をする。そんな姿が日常の暮らしのなかにありました。

「ねぇ、もうタラの芽が出てたよ!」と学校帰りに敷地内のタラの芽を収穫!早速、夕食で天ぷらにして食べました。


ご飯系からデザート系までアレンジいろいろ。こどもたちに人気の山菜は?
ご飯やおやつでたくさんの山菜を味わい、気づけば今年に食べた山菜の数はおよそ11種類。
そんなこどもたちに「この春食べた山菜のなかで、おいしかったのは何?」と聞いてみました。

やはり一番人気はタケノコ

ご近所の山に入らせていただき、タケノコを掘りました!

 

もちろん、あく抜きも自分たちで!


「タケノコはいろんな料理で食卓に並ぶのがうれしい!」
「にんじんとか玉ねぎみたいに、食材として使いやすい」とのこと。
炊き込みご飯やスープ、煮物などを作って食べました。

続いて人気だったのはヨモギです。
天ぷら、だんご、ケーキ、パン・・・。ご飯からデザートまでいろんな料理を楽しみました。

ヨモギといえば・・・やっぱりヨモギだんご!

 

相談員あでりーの誕生日祝いに作ったヨモギケーキ。実はケーキに添える生クリームもヨモギ入り!

 

ヨモギあんぱんを頬張るこどもたち。「おいしすぎる!」と大好評♪


3つ目はコゴミです!
「シンプルに塩ゆでがおいしい!」「ペペロンチーノの味つけでパスタと一緒に食べたのがおいしかった!」といろんな味つけで楽しめたことが人気の理由でした。味のクセも少なく、食べやすいです!

田んぼ作業のあとに、左京川の近くでコゴミやカンゾウを採りました!

その他、ワラビ、コシアブラ、ノビルなど、たくさんの山菜を味わいました。
春の山菜の定番であるワラビも、あく抜きをしてつゆにつける食べ方だけでなく、塩漬けにするという新たな挑戦も広がっています。時間をかけて漬けているところなので、完成が楽しみです。


「草なんて食べたくない!」から始まった、春の旬体験
そんな大人気の山菜ですが、実はだいだらぼっち1年目のこどもたちにとっては「山菜なんてこれまで身近じゃなかった」「全然知らなかった」という子がほとんどでした。
ある日の夕食で初めて山菜の天ぷらが出たときには、「えっ草食べるの?」「雑草だよ?!食べたくない!」と大きな衝撃を受けた子もいたほどです。

しかし、実際に食べてみると、「意外とおいしいかも…!」「あれ、こんな味なんだ」と気づき、少しずつ印象が変わっていきました。「今では山菜が大好き!」なんて言う子も。
「これ、ワラビじゃない?」「あ、あそこにヨモギが生えてる!」と、自然の中に目を向けるこどもたちの姿にも変化が生まれました。

「今、やってみる」ことの大切さ
旬の食材は、味も香りも栄養も、そのときがいちばん。季節の一瞬を逃さず味わうことで、こどもたちは“今しかできない体験”の大切さにも気づいたように感じます。
やりたいと思ったそのときに、ちょっと勇気を出して挑戦してみる。
それが、「おいしい」「たのしい」「もっと知りたい」につながっていく――
そんな春の風景が、泰阜(やすおか)村には広がっていました。

これからも、自然の中で、旬のもの・旬の瞬間を逃さず、こどもたちと一緒に、たくさんの“はじめて”を味わっていきたいです。