川で遊べば川を大事にしたくなる!~放課後児童クラブ「いってきました」

こんにちは、「いってきました」のみけです。

「いってきました」では、年に数日ある学校行事による振替休日や計画休業日に一日預かりを行っています。今回はその第一弾、8月に行われたデイキャンプの様子をお伝えします!

夏休み明け早々の振替休日の日、この日は川遊びをする計画を立てていました。グリーンウッドが夏の間「山賊キャンプ」を行っていた左京川に繰り出しました。

自然豊かな泰阜村に住んでいるこどもたちですが、家族だけではなかなか川遊びに連れて行ってあげられないというご家庭が多いのが実情です。日々の「いってきました」で川に連れて行くのは難しいですが、一日預かりの日であれば時間がたっぷりあることや、まだまだ暑いので川遊びができたらいいね!ということで、左京川でのデイキャンプを行うこととしました。

一日預かりの日は朝8時から受け入れ開始していますので、遊べる時間はたっぷりあります。さすがに川遊びだけ、ということにはならないだろうからと、工作ができるように道具を準備したり、ドラム缶風呂を焚く準備をしたり、ある程度多様に対応できるようにしていました。

 

午前中は浅瀬で遊んだり少し深いところで飛び込んで遊んだり、きれいな石を探したり生き物を探したり…と、キャンプ場から近いところでたくさん遊んでいました。

途中で休憩を入れながらもずーっと川で遊んでいたこどもたち。「寒いから午後はもう川に入らない!」といって、服に着替えてしまう子もいたほどです。

お昼は焚き火で夏野菜たっぷりの豚汁を作りました。

この豚汁に使ったお野菜はすべて泰阜産!冷えた体にしみわたってなおかつ栄養たっぷり!60人前はあろうかという量だったのですが、30人ほどで全部食べ切ってしまいました!

午前中は川を満喫したし、午後は他のこともするかな?と思っていたのですが、沢登りに出かけるこどもたちとキャンプ場近くで川で遊ぶ子たちに分かれただけで、他の遊びがしたいという声は何と皆無!ご飯前に、「午後はもう川に入らない!」といって服に着替えた子も、気づけば再び水着姿に…!(笑)

沢のぼりでは、この水がキャンプ場からはかなり離れている別の集落につながっていることや、「いってきました」の近くの田んぼに使われていることなども話し、5年生は授業の一環で育てている田んぼの水もこの川の水が使われていることを知りました。

 

普段あまり目にすることの無い川なのですが、みんなの暮らしに直結していたのです。

ごはんの片づけの時には高学年の子たちが率先して洗う前の食器の汚れを拭き取っていました。これまで何度となくこのような活動に参加している高学年のこどもたちは、この食器を洗った後の水のいきつく先が川であることを知っていて、汚れをそのまま洗い流してしまうと、川が汚れてしまうことを知っているからです。大人から声をかけなくても、低学年のこどもたちに食器は拭いてから洗うということを教えてあげていました。

川が汚れてしまったら、こんな風に遊べない、田んぼの水には使えない、ということを理屈と体感の両方で理解しているからこそ、自分たちの言葉で伝えられるのです。

ただ「川で遊ぶ」ということなのですが、「キレイな川で遊ぶ」という体験が、実は「川をキレイに保つための行動」へとつながるのです。

「豊かな自然で遊ぶこと」「自然の恵みをいただくこと」が、「豊かな自然を守ること」への一番の近道なのかもしれませんね。

それにしても、朝の9時ぐらいから午後の3時くらいまで、ご飯と休憩の時間以外はずっと川で遊んでいたこどもたち。用意していた工作もドラム缶風呂も結局やらずじまい。(笑)

川から戻ってからもまだ外で駆け回る勢いだったので、少し休憩しようね、と何とか静かに過ごす時間を作りましたが、一息ついたらもう外で駆け回っていました。こどもの体力おそるべし…!!と改めて感じた1日でした。