今年度も短期インターンの受け入れがスタートしました!学生は10日間~、社会人は3日間~受け入れを行っています。今回は4月の下旬に参加した、アデリーを紹介します。

―それでは、自己紹介をお願いします。
大学では海の生き物の生態系を学んでいます。そして、人が自然の中で生活する体験を通して、社会全体の環境問題への関心が高まったら良いなと思っています。去年の夏、山賊キャンプのボランティアとして参加し「自然の中での暮らしや仲間との暮らしをもっと知りたい」と思いインターンに参加しました。
―今回学んだことはありますか?
こどもの話し合いに参加する難しさと楽しさ、「おかえり」と迎え入れる温かさ、話し合いで意見をしっかり伝え、思いを聞き合うこどもたちに尊敬の気持ちを持ちました。
まず、学童「いってきました」のキャンプで、キャンプファイヤーの計画をこどもとすることになりました。その話し合いの場で、こどもにどこまで任せるか、どこまで私が参加することが良いのか決めきれずにいたため、うまく発言が出来ませんでした。その辺りは今後の課題です。

それでも、こどもたちが状況に合わせて考え実行し、キャンプファイヤーのプログラムに柔軟性が生まれ、みんなで楽しめました。こどもたちの力に任せる面白さも知ることができました。


山村留学「だいだらぼっち」の話し合いに参加することもありました。話し合いの場をつくるために、輪の形を気にしたり、自分の意見をハッキリ相手に伝えたり、話し合いに集中できてない子には「どうしたの?」と思いを聞いたりするこどもたちの姿がありました。
また発言する時には「一意見として~」と前置きを言ってから伝える姿も印象に残っています。他の人の意見を尊重しつつ、自分の意見も一つの案として提案していると感じました。そしてお互いに話を聞き合う姿勢が話し合いの場づくりに大切だと体感することができました。大学生活に戻っても、卒業研究メンバーとの話し合いに活かしてみたいと思います。
また、こどもたちは日常的に自然の中で遊んでいました。サンショウの匂いを嗅いだり、カラスノエンドウで笛にチャレンジしたり、身近に自然があり遊び場となるからこそ自然に対する触れ合いが生まれ、関心が高まると感じました。


―スタッフとの関わりで感じたことはありますか?
山賊キャンプでも感じていたけれど、やっぱり温かい人達だと感じました。特に外での作業で何往復も竹を運ぶ作業をした時、慣れない作業で体力的に多少のしんどさを感じていたけれど、気にかけてくれたスタッフがいたおかげで、「あともうちょっと!」とポジティブな気合が入り作業をやり切れました。
その後、多くの人から「ありがとう」と言ってもらえたことがとても嬉しく、達成感にもつながりました。身体を動かす作業は大変だけれども、楽しいことだと感じることができました。たくさんのありがとうが飛び交う場が心地よくて、私もありがとうって言えるようになろうと思います。

―最後にインターンにこれから来る人へ、一言!
人との関わりに悩むこともあるし、自然との暮らしは体力的に大変なこともあるのかなと思います。けれど、工夫する面白さや生きている実感、大変なことを乗り越えた達成感を感じられます。グリーンウッドにはそんなことを支えてくれる人たちやヒントとなる体験があると思います。
今回、山賊キャンプとは異なった時間の流れでインターンとして参加する良さも感じました。インターンは時間の流れがゆっくりだけど、濃い体験も沢山ありました。ぜひ皆さんにもチャレンジしてみて欲しいです。迷ったらチャレンジしてみる、私はこの心もちを高めたいと思っています。

今回は、こどもと関わることはもちろん、薪作業・竹林整備・タイヤ交換…といった暮らしの仕事にも携わってもらいました。タイミングよく学童のキャンプとも重なり、相談員として一緒に場をつくっていただきました。アデリー、ありがとうございました!
グリーンウッドではインターンシップや山賊キャンプボランティアを募集しています。興味のある方はホームページをご確認ください。

NPO短期インターンシップ(学生10日間~、社会人3日間~)

山賊キャンプボランティア 5月16日(木)申込み開始!
初めてボランティアへ参加する方向けの事前オンライン説明会も開催します。

九州で育ち、泰阜村に来て7年目。自己決定を重ねながら人が育つことを大切にしており、こどもとの関わりの上で自身の在り方が問われる日々。山や森に出かけたり、イラストで物事を表現するのが好き。