いろんなこどもたちと自然で遊ぶ!南アルプス子どもの村小学校

9月上旬、山梨県の南アルプス子どもの村小学校のこどもたちが川遊びにやってきました。

 南アルプス子どもの村小学校には、グリーンウッドで働いていた元相談員や、OBが働いていることもあって『こどもたちと本格的な川遊びがしたい!』と相談を受け、今年度はじめて、こどもたちとの川遊びが実現しました。

ー本格的な川遊び

 「本格的な川遊び」ということで、今回は泰阜村の近くを流れる和知野川の遊びを計画しました。和知野川は水量も、深さも丁度良く、川をぷかぷか流れる”リバーフローティング”や、”飛び込み”も楽しめるとてもきれいな川です。
 「それでは川が決まったのでさっそく遊びに行こう!」というわけにはいきません。川遊びはとても楽しい活動ですが、川は非常に特殊な環境なので、安全に楽しく遊ぶには、川への知識と自分の身を守る技術と適切な装備が必要になってきます。

ーまずは相手(川)を知る。

 川遊びの前日、こどもたちと川について考える時間を取りました。川で遊ぶにはまずは相手(川)を知ることが大切だからです。
「川で遊ぶときどんなことが危ないと思う?」の問いにこどもたちは「溺れる!」「石が滑りそう!」「流される!」「寒いかもしれない」と自分の持っている川のイメージから危険を考えます。こどもたちのイメージをもとにどう対処すればいいのかを話していきます。大切なのは、危険を聞くということではなく、考えるということです。考えながらこどもたちは自分で身を守る術を学んでいくのです。

『どうやったら自分の身を守りながら楽しく遊べるか?』そんなことをこどもたちと一緒に考える機会になるのも川遊びのいいところです。

ー身を守る技術

ついに待ちに待った川遊び本番。こどもたちも大きな川に大興奮ですぐにでも水に飛び込みたい雰囲気でしたが、川遊びをするのはもう少しあとです。
まずは、ライフジャケットに身を任せ、足あげて安全に浮く練習をみんなでしました。
皆で手をつなぎながら、一人でバランスとりながら、そして、川の流れに乗りながら、とだんだんレベルが上がっていきます。
 「もう足がつかないぐらい深い!」「バランスとるのが難しい!」「ちょっと怖い!」
「沈まないから安心!」と感想は様々ですが、練習を通して次第に川に慣れていきます。

ーいよいよ本格的な川遊び開始!

「川遊び開始!」の合図とともにこどもたちは川に突入!川を泳いで横断したり、5mの岩場から飛び込んだり、友達とぷかぷか浮いたり、寒くなったら河原で砂遊びをしたり、太陽の熱で暖められた石を抱えて一休みしたり、思い思い過ごしていました。

「川がこんなに楽しいなんて思わなかった!」「絶対来年も来たい!」「ずっと飛び込んでられる!」とこどもたちにとって初めての感覚で楽しい体験になったようです。

ー自然で遊ぶということ

 川に限らず自然は楽しいだけではなく危険な側面もっています。だからこそ自然のことを知る機会を増やし、”正しく恐れ遊ぶ経験”が重要になってきます。
自然と遊んだ経験は、こどもたちに想像すること、考え行動することの大切さ、新しい経験をすることの面白さを伝えてくれます。
 想像すること、考えて行動すること、経験することは、日常生活でも大切なことです。今回の川遊びがこどもたちの日々チャレンジの後押しになればうれしいです。