【一人一票の職場】2022年度山賊キャンプの締めくくり スタッフふりかえりの会

コロナ禍でのキャンプ中止の2年を乗り越えて、今年度は大きく一歩を踏み出しました。
参加者数をコロナ前の半数にしながらも、ベーシック、チャレンジ、ゼロ、スーパーという4つのコースを開催し、平常時に近い形に近づけて、より多くのこどもたちにキャンプを提供することを決めました。

結果、ひとつの組はコロナの影響で中止となってしまいましたが、その他18日程、434人のこどもたちが参加した2022の夏の山賊キャンプを8/29に終えることができました。平穏無事とは言い難いですが、それでも多くのこどもたちを受け入れて、最後の日をキャンプ場で迎えられたことに、心の底から安堵しています。

しかし終わりは始まり。この夏で得た成果も失敗も、次に生かさなければ意味がありません。そのために行うのが「ふりかえり」です。

まずは個人の学びのふりかえりから。グリーンウッドは少人数で運営しています。様々な事業を行うにあたって、スタッフそれぞれが自分の担当する現場や役割を責任を持って采配し、行動しないと時間と労力ばかりがとられてしまいます。ですから「自分で学んで、自分で成長」していく必要があります。「自分で学ぶ」とは、学んだことを言葉にして自分で確認していくことです。山賊キャンプ終了という大きな節目を使って、その方法を学び取る時間でもあります。

今回のお題は

1. この夏での成果(得たもの、学び)

2. 自分の課題

3. 1と2を受けて、今後どのようなことをしていくか?

いわゆるKPTというやつです。


振り返りで大事なことは、「過大にも過小にも評価しない」という自分に対する公正さと、ぼんやりとした雰囲気から考えるのではなく「事実を元にする」ということです。
やもすると強い反省ばかりになってしまったり、あるいは終えられた高揚感から良いところばかりを見てしまいがちになります。自分で自分を評価するのは思いのほか難しいものですが、これも繰り返しの訓練で身につけるものです。

言葉はぼんやりとしてつかみどころのない自分の心を具現化するもの。たった2時間ちょっとですが、この時間が次に自分を進ませる原動力となります。

そして仲間からのフィードバックをもらいます。その人のためとなる言葉は、強い後押しになってくれます。

 

今年は若手スタッフ躍進の年。長老も若返りました(私が現場に出なかっただけかもしれませんが)。そんな中でくみは「今から次のキャンプが楽しみです」とのこと。得たものを早く生かしたいという想いが実に頼もしい!他長老のおらふだいちゃんからも、今までの現場にはなかったアイデアや新たな取り組み、チャレンジの様子も聞かれ、任せること、そして現場こそが人を育てるのだと改めて確信しました。

 

また大いに山賊キャンプを助けてくれた長期ボランティアたちも振り返りに参加してくれました。

裏方を主に手伝ってくれたちーは山賊キャンプ、そしてだいだらぼっちのOGでもあります。一言お願いすれば「わかった」とすぐに理解して動いてくれます。こばちゃんは小2から中3までキャンプに参加しているヘビーリピーター。高校生になってボランティアに帰ってきて、大学生となって満を持しての長期ボランティアです。そして全く何も知らないところに飛び込んでくれたうみ。本当にありがとうございます。3人にとってもこのふりかえりが、次に向かうきっかけになっていることを願います。

 

ふりかえりは感謝の時間。めまぐるしく流れたキャンプを終えて、ちょっと立ち止まって振り返ってみる。忘れがちなその行為の大切さを改めて気づかせてくれる時間となりました。