【一人一票の職場】2019年度山賊キャンプの締めくくり スタッフふりかえりの会

7/20からはじまり、1002名のこどもたちが参加した2019年度の夏の信州こども山賊キャンプも、8/30に4コース、全28日程すべてのコースを終了いたしました。台風接近や突然の大雨、各地で頻発する自然災害のニュースが増える中、無事に終えられたことをまずはほっとしております。

グリーンウッドは1年を通じて「(参加者の)こどもがいない」ということがない場所です。山村留学「だいだらぼっち」のこどもが夏休みに自宅に帰ったかと思えば、「山賊キャンプ」のこどもたちがやってきて、そろそろ終わりが見えてくる8月の下旬には、「だいだらぼっち」のこどもが帰って来て、村の「放課後学童」もはじまるといった様子です。

常にこどもと関わっているからこそのスタッフスキルでもありますが、ひとつひとつの出来事を丁寧に受け止めていかないと、それこそこなすだけの場所になり、私たちのミッション達成にはつながらなくなってしまいます。

そこで大切なことは「締めくくる」ということです。

各自夏のキャンプを振り返り、そこで何を得て、何につまづいたのか?そして次に向かってなにをしていくのかを明確にコトバにしていきます。

正しく自分で自分を振り返るためには冷静さと共に、「過大にも過小にも自分を評価しない」ことが大切です。山賊キャンプを無事にひと夏終えるというのは、想像以上に大変なことです。がんばったことをアピールしたくなる気持ちや、「もっとできたはず。まだまだだ」という卑下したくなる気持ちもでてきてしまうものです。しかし、今の自分の立ち位置を明確にできる人は成長できる人。そこにチャレンジする時間でもあります。

時に失敗したことは隠したくなることもありますが、「なかったこと」「見なかったこと」にしてしまうと成長は止まってしまいます。むしろオープンにすることは、職場の安心感にも、みんなの成長にもつながります。

それぞれの発表の後に、スタッフひとり一人から次の成長につながる愛あるメッセージを書きます。手紙ほど重くはないですが、先輩も後輩も代表も1年目スタッフも関係なく、ひとしくひとりひとりにメッセージを書くというのは、なかなか難しく、だからこそ価値あるものでもあります。
言葉では言えないことも、文字なら伝えられることもあります。なにより自分のことをこれだけ見てくれている人がいることに驚く時間にも。

最後はお疲れ様の会で本当の締めくくり!おいしい食事とお酒を楽しみながらも、キャンプでの成功や失敗を語り合う姿も。たくさんの出来事を自分自身の咀嚼能力だけでは、腑に落とせないこともあります。だからこそ、仲間と語りあう時間が大切です。

私自身も失敗も達成感もあった2019年の夏キャンプ。ふりかえればもう16回目の夏です。それでもやっぱり怖い。それはこどもたちの命を預かり、たったひとつの言葉でこどもを伸ばすこともできれば、苦しめることもあるからです。

リスク回避のために、大きなチャレンジをさせづらい世の中ですが、こどもたちの体験の場は死守せねばという想いがあります。ふりかえりの中で改めて決意しつつ、また次のこどもたちへ想いを届けていこうと思います。