私は本気です ~日本一人口の少ない高知県大川村での提案~

高知県大川村というそれはそれは小さな村に来ました。
日本一人口が少ない村です(離島を除く)。
なんと人口404人!
昨年、村議会を廃止して「村民総会」設置を検討する、と全国ニュースになりました。

泰阜村も人口が1700人と、とても小規模な自治体です。
自立・自律に向けて、日々工夫が必要となる規模。
大川村はそれに輪をかけて、どころか、泰阜村の4分の1の人口規模で自治体が成立しています。
それだけでもオドロキです。

この村の未来づくりに、少しだけ関わらせていただき、昨年は講演会やワークショップを開催するなど、3回、足を運びました。
同じような境遇の山間地に住んでいると、大川村がどんな村か興味がありましたが、やはり村の風土に誇りを持つ素敵なひとびとが存在していました。
村に住むひとびとが自律的に未来を考え抜く。
そのひとびとを、村の外の応援団が支える。
う~ん、それもまた泰阜村に似ています。
そうなんだよな、小さな自治体が、自分たちの資源だけでやりくりするには限界があります。
一生付き合ってくれる質の高いファンを創らなければ、と改めて想うのです。

今回の訪問もまた、課題は多いけれど、明るく前向きに立ち向かうひとびとの姿に感動しきり。
ただ、今回の訪問は、さらに一歩踏み込んだ構想(※)の提案をしに来ました。
大川村の教育長、総務課長、村議会議員、他住民の皆さんと個別にお会いして、私の構想:夢を語りました。

「泰阜村のこどもを、大川村に留学させてくれないか」ということです。

交換留学です。
2つの地域だけではなく、全国の5~10地域で一斉に交換留学。
1年間が難しければ、まずは3日間とか1週間から。
こどもの滞在に係る経費は、こどもを送り出す自治体が負担。
行政の負担が難しれければ民間やクラウドファンディングなど。
こどもた同志だけではなく、いずれNPOスタッフ同志、役場職員同志、教員同志、猟師同志、農家同志の交換留学などなど、夢は広がります。

「10,000人の観光客より100人のファンを創る」
泰阜村・NPOグリーンウッドが大事にしてきた考え方です。
それが小さな村の戦い方でしょう。
村外に質の高いファンを創ることが大事です。
そのファンとは、都市部のファンだけを意味しません。
同じような課題を抱え、その課題解決に立ち向かう全国の地域同士のファンも作らなければ。
私が提案しているのは、オールジャパンでこどもや人材を育てようということです。
信念ある地域間ネットワークの人材育成・人材還流なのです。

以前なら「何バカな事言ってるの?」という反応でした。
最近は違います。
「ぜひ実現させてみたい」という反応になりつつあります。

なぜか。
それはきっと、私が本気になったからです。

以前は、どことなく本気度が低かったのでしょうね。
こちらが本気でない夢を聞かされて、応援する人はいませんよね。
自分が本気になったから、反応が出てきたのだと思います。

小さな地域同士がつながって、この行き詰まった日本を変えましょう。
泰阜村も私も本気です。

※この構想の詳しくはまた日を改めて記したいと思います。

代表 辻だいち