わが大地のうた ~丁寧に言葉を紡ぎ続けてブログ開設10年~

3月15日。
10年前のこの日に、私はブログを開設した。
東日本大震災直後のことだ。
以来、コツコツ投稿し続け、3650日以上の日を数える。
当初は、グリーンウッドと泰阜村が展開する「学びを通した震災支援」について、日々の動きや考えを記した。

最初の投稿はこれだ(以下リンクを参照)。
https://blog.goo.ne.jp/gwshien/e/95625d630f7f1ae214764303ddf03e95

~前略~私たちは、全力を挙げて暮らしの学校「だいだらぼっち」や「信州こども山賊キャンプ」を実施します。
自然の猛威におびえきった東日本のこどもたちに、もう一度自然の素晴らしさを伝えたいと強く思います。
失われた小さな集落の底力を、もう一度こどもたちに伝えたいと強く思います。
そして全国のこどもたちに、過酷な状況に陥ってもなお、周囲の人たちと協調しつつ生き抜くための「支え合いの気持ち」や「サバイバルスキル」、「的確な情報収集と判断能力」などを育成することに全力を注ぎます。~後略~

この言葉を改めて読むと、今のコロナの時代でも同じようなことを言っている自分に「ぶれてないね」と声をかけたくなる(笑)

東日本大震災で被災したこどもを、暮らしの学校「だいだらぼっち」に5年間受け入れた。
福島のこども250人を、5年かけて「信州こども山賊キャンプ」に招待した。
泰阜村行政が金銭的な支援をし、全村民が愛情を強くこめて、こどもたちを支えた。
2015年で、東北のこどもたちちへの支援は一旦区切りをつけた。
その翌年(2016年)、熊本地震が発生する。
改めて熊本で被災したこどもを「山賊キャンプ」に4年続けて招待した。
そのキャンプに、高校生・大学生に成長した福島のこどもたちが、ボランティアリーダーとして参加した。
まさに支縁。
支え合いの縁を豊かに紡いでいくという意味の、私が造った言葉だ。

2021年3月11日 福島県飯舘村 立教大学のゼミ生を被災地に連れていく 彼女たちが紡ぐ言葉に期待したい

このような「学びを通した震災支援」の歩みを、訥々と綴ってきた旧ブログ。
2018年1月、新ブログに移行。
その最初の記事がこれだ(以下リンク参照)。
https://www.greenwood.or.jp/tane/1024/

ブログ名をなぜ「わが大地のうた」としたか、まだ綴っていない。
書かなければ。
ギターは、今でもほぼ毎日弾いている。
東北の空、熊本の空、そして世界中の空を見つめ、その地に生きるこどもや若者のことを想い続けながら歌っている。
新たな価値の提案や未来への希望など、へき地山村から強烈な発信をし続けている、と勝手に想っている(笑)

これからも、書き続けなければ。
発信しなければ。
丁寧に言葉に紡ぐことをあきらめてはいけない。
混沌のその先に、きらめく言葉が産まれると信じている。

ここ数年、言葉と責任の軽さが際立つ。
いや、責任をとることから逃げ続け、信念を言葉にすることから逃げ続けている。
政治、社会の劣化が激しく、本当に危うい。
このような時だからこそ、改めて試される。
“揺るぎない強い意志”と磨かれた“希望の言葉”の力が。

今後も私のブログ「わが大地のうた」をご笑覧ください。

代表 辻だいち