村の学童で川遊びデイキャンプ

9月の上旬、学校の計画休業に合わせて村のこどもたちと川遊びに出かけました。

左京川キャンプ場に到着して、まずは作戦会議。「やりたいことある人?!」と聞くと「もちろん川遊び!」「ドラム缶風呂」「工作」「ごはんづくり」とやりたいことがたくさん出てきました。

「まったりしたーい」という子たちもいました。

 

9月の川は朝は寒いですが、日が高くなってくるとだんだん暖かくなってきます。水に打たれたり、生き物を探しやきれいな石を探して、こどもたちは存分に左京川をたのしみました。

 

ドラム缶風呂隊はまずは石でカマドを組んでドラム缶風呂を設置。そして川から水を汲んでくるところから始まります。「あんまり水を入れすぎるとわかないから半分くらいにする?」「入りたい人が多いから多めの方がいいんじゃない?」と何やら相談しながら進めます。火起こしをして後は待つだけです。午前中の川遊びが終わるころにお湯がいい温度に!

川遊びで冷えた身体を直火で炊いたお湯がじんわりあたためてくれます。「気持ちいいー」

お昼ご飯はみんなで作った泰阜野菜の豚汁です。夏野菜がたっぷり入ってとっても美味しくできました。

午後は左京川の沢登に出かけました。

深いところや、急流もある沢登。協力し合わないと登れません。

30分ほど歩きゴールの”幻の泉”に到着。大きな淵がプールのようになっていて飛び込んだり泳いだり、時間いっぱいまで遊びました。

あっという間に夕方。帰る時間になりました。

帰る前にこどもたちに伝えたのは二つ。ひとつは、きれいな川が身近にあることは大きな幸せだということ。もうひとつは、安全な楽しみ方を知っていれば、できることがどんどん広がっていくということです。

そもそも、水が澄み、こどもたちが安心して遊べるような手つかずの自然が残っていること自体、とても貴重です。その環境がなければ、水に触れることすらできません。そして、たとえ川があっても、遊んだ経験や遊び方を知らなければ、自然はますます遠い存在になってしまいます。

環境を守ることはもちろん大切ですが、それだけでは十分ではありません。身近な川に実際に触れ、その遊び方や関わり方を学ぶことは、こどもたちが自らできることを増やし、世界の見方や行動の幅を広げていく大切な契機となります。自然の中での経験は、単なる娯楽ではなく、危険を理解し安全に楽しむ力、仲間と協力して工夫する力、そして環境を尊重し未来へとつなげる意識を育んでいるのです。