つくる側になった一年——今年のいってきました|放課後児童クラブ「いってきました」

年度の終わりの帰り道。
「今日はなにする?」
そんな声が自然と飛び交う、いつもの風景の中で、この1年を思い返しました。

放課後児童クラブ「いってきました」の日常は、今年も変わらず山の中にありました。季節が巡る中で、遊びは誰かに与えられるものではなく、こどもたちの中から自然と生まれていきます。ぶつかったり、うまくいかなかったりしながらも、自分たちで関係をつくり直していく。その繰り返しの中に、ここならではの時間が流れていました。

そんな1年の中で、今年は新しいチャレンジもありました。

ひとつは、中学生を交えた「こども主催のキャンプ」です。これまで参加する側だったこどもたちが、「どうする?」「何やる?」と話し合いながら、自分たちで場をつくる側へと一歩踏み出しました。中学生がいることで、少し先の姿が見えたり、自然と役割が生まれたりする場面も多くありました。大人が整えたプログラムではないからこそ、思い通りにいかないこともたくさんあります。それでも、その不完全さごと引き受けながら進んでいく時間に、確かな手応えがありました。

もうひとつは、保護者会の初開催です。日々の活動や大切にしていることを直接お伝えし、保護者の方々と言葉を交わす場を持てたことは、大きな一歩でした。「預ける・預かる」という関係から、こどもを真ん中にして一緒に考える関係へ。まだ始まったばかりですが、この対話の積み重ねが、これからの「いってきました」をより豊かにしていくと感じています。

ここには、細かく決められた過ごし方や、用意されたプログラムはほとんどありません。安全のための枠組みはありますが、その中でどう過ごすかは、こどもたちに委ねられています。

「自由」というと、なんでも好きにできることのように聞こえるかもしれません。でもここでの自由は、自分で考え、選び、その結果を引き受けることでもあります。そしてそれは、一人で成り立つものではなく、周りの人との関係の中で少しずつ形になっていくものだと感じています。

いまの社会は、効率や正解が求められる場面が増えています。こどもたちの時間も、「どれだけ意味があるか」「どんな成果が出るか」で見られやすくなりました。けれど、遠回りに見える時間や、うまくいかない経験、人とのぶつかり合いの中にこそ、本当は大切なものがあるのではないでしょうか。

「いってきました」での時間は、もしかすると非効率に見えるかもしれません。それでも、自分で考え、仲間と関わり、自然の中で過ごす中で育つものは、すぐに形にはならなくても、確実にその子の中に残っていきます。

年度の終わりに、この場所の意味をあらためて見つめながら、また次の1年へとつないでいきたいと思います。

グリーンウッドが積み重ねてきた“やまの学童”。
それは、枠にはめるためのものではなく、こどもたち一人ひとりの中にある「軸」を育てていく場です。
与えられるのではなく、自分で選び、自分でつくっていく。
その積み重ねの中で、人は少しずつ、自分の足で立っていきます。
いまだからこそ、こうした時間の価値を、あらためて問い直していきたいと思います。

この1年、関わってくださったすべての皆さまに感謝いたします。
来年度もまた、こどもたちと一緒に、新しい日常をつくっていきます。