それは私が本気になったから ~オールジャパンでこどもを育てる構想~

熊本、鹿児島の用件の合間に、足を踏み入れた地があります。
熊本県山都町。
今年2月に講演に呼ばれて以来、2度目です。

私を講演に呼んでいただいた皆さんが、自然体験キャンプや山村留学の実施を計画しています。
それもかなりの本気度で。
その後、どうなっているのかも聞きたかったこともあり、せっかく近くまで来ているので立ち寄ったというわけです。
農繁期の週末だというのにキーパーソンがわざわざ集まってくれて飲み会。
彼らの多くの悩みをとにかくたくさん聞きました。
なかなか実現には難しいハードルがあるらしい。
でも、あきらめたらそこで終わりなのです。
それがわかっているだけに、もどかしい。
それでも顔を合わせて語り合える喜びに、お互いが酔いました。

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最後に、私の夢を改めて語りました。
泰阜村のこどもを、山都町に留学させてくれ、ということです。
交換留学です。
2つの地域だけではなく、全国の5~10地域で一斉に交換留学。
1年が難しければ、まずは3日とか1週間から。

それは、オールジャパンでこどもを育てようという夢です。

こどもたちだけではなく、いずれNPOスタッフ同士、役場職員同士、教員同士、猟師同志、農家同士などなど、夢は広がります。
こんな私の呼びかけに、彼らはどよめきます。
ちょっと昔なら「何バカな事言ってるの?」という感じだったが、最近は違います。
「ぜひ実現させてみたい」というどよめきです。
時代が動いていることを強く感じます。
いや、違うな。
時代が変わったからではありません。
私が本気になったからです。

この10年、この夢を描いてきました。
でも、どこかあいまいな、煮え切らない態度だったのだと、自分でも想います。
今、私は本気です。
腹を据えるからこそ、周囲に共感者が増えるのです。
夢を本気で語るからこそ、仲間が増える。

山都町の人だけではなく、日本中にそんな人々が増えてきています。
今年度、まずは鹿児島の離島:与論町とその構想を実現化する動きを創る。
やるといったらやる。
その強い想いを胸に秘め、次の地でもまた夢を語ろう。
仲間探しの旅は続きます。
皆さんも、一緒にやりませんか。

代表 辻だいち