桑の実でジャムを作ったよ!~放課後児童クラブ「いってきました」

こんにちは、「いってきました」のみけです。

毎年初夏を迎えるころにたくさんの実をつける桑の木。「いってきました」のこどもたちが遊んでいるエリアにも、桑の木が何本かあります。

甘くてちょっぴり酸味もあって、プチプチした歯ごたえもあって、とっても美味しい桑の実はいつの年もこどもたちの大好きな木の実です。気にしている子は季節になると桑の木のところに行き、「いつになったら食べられるかな」「もう食べてもいいかな」と気持ちは逸るばかり。まだ熟れていない実を食べてしまう子もいるくらいです(笑)。

なり始めはまだ食べられる実も多くないのですが、昨年度の桑の実食べすぎ問題を経て、一気に食べるのではなく、まだ少ない実を大事にとって、みんなに配っている姿もありました。去年は「自分が一番!」だった子が、自分だけでなく他の人にも気を配れるようになっていることに感動!

「よく熟れている実の方がおいしいよ」「白いとこや緑のとこがあるのはまだだよ」「黒っぽい紫で、触っただけでポロって落ちちゃうやつがおいしいよ」などなど、せっせと桑の木に通うこどもからは実に「そのとおり!」という言葉も聞こえてきます。はじめはアドバイスとして誰かからもらった言葉だったと思うのですが、毎日毎日桑の木を見に行くこどもはその言葉を身をもって感じ、自分の言葉として他のこどもにも伝えていってくれます。

今年はとにかくこれでもか!というくらい実がなる桑の木。毎日のように桑の実をとっては食べ、取っては食べ・・・とみんなで目一杯食べているのですが、食べきれない程の桑の実!!

そんなある日、6年生と5年生の女の子がやってきて、「ねぇ、みけ、これでジャムって作れるかなぁ?」と聞いてきました。「すごくたくさんなっていて食べたいけど全部は食べきれなくて、でも食べきれなかった分が全部落ちちゃうのはもったいない!」ということだそうで…。

「いいね!作れるよ!たくさん採れるけど食べきれないなってみけも思っていたから…。ジャムにしたらずっと食べられるもんね!」

ということで、ジャムづくり計画始動!

はじめは手の中に納まる分を採っていたのですが、コップに入れたり、紙で入れ物を作ったり…と、採れた実を入れるものをいろいろ考えていたこどもたち。最後にはご覧の通り、傘が登場して大活躍!

傘をぶら下げたすぐ上の枝をゆすると、熟れた実がたくさん落ちてきてあっという間に傘は桑の実だらけに…!必要は発明の母!と言ったところでしょうか。何とかしたいという想いがこどもたちの頭をフル回転させてくれて、いいアイディアが浮かんでくるのです。

採った実はビニールに入れて冷凍し、何日かかけてたくさんの実を採りました。

そしていよいよジャムづくりの日。

本当はジャムも作ってクレープも焼いて、できたジャムを塗って食べたかったのですが、一日で全部はむずかしいという結論に達し、今日はジャムを作って別の日にクレープを焼いて食べよう!ということになりました。

高学年のこどもたちは今までにも違う果実でジャムを作ったことがあるので、イメージはついているせいか、焦がさないようにコトコト上手に煮てくれました。大きめのボール1杯あった桑の実ですが、ジャムになったら一瓶でおさまって、「もっとつくってもよかったかな?」と言う子もいました。

別の日には簡単な “なんちゃってクレープ” を人数分焼いて、桑の実ジャムを好きなだけのせてみんなでおいしくいただきました。手作りクレープに手作りジャムをのせていただく…。なんて贅沢なおやつなんでしょう!みんな大満足のおやつでした。

 

今回一番うれしかったことは、スタッフでも誰でもない、こどもたちからジャムを作りたい、と発声があったことです。おいしいのに落ちていってしまう実を、どうしたら無駄にせずおいしくいただけるのか?というところに、自分たちで着眼したこどもたちに拍手!!

本当に美味しいおやつでした!