草木染めにチャレンジ!~放課後児童クラブ「いってきました」

こんにちは、「いってきました」のみけです。

5月も中旬を過ぎ、寒い日はだいぶ無くなりましたが、今度は暑い日が訪れて、なんだか「春」が年々短くなっている気がします。そんな中でもいつも元気な「いってきました」のこどもたち。

早帰りが続いた時に、ちょっと手の込んだチャレンジをしたこどもたちがいました。

何をしたのかと言うと、「草木染め」です。

きっかけは「だいだらぼっち」のこどもたちからの情報です。

「ねぇねぇみけ、この間だいだらぼっちの〇〇ちゃんたちがフジの花とか葉っぱとかで染め物したんだって」

「わたしたちもやれないかな」

そんな相談を持ち掛けてきた6年生の女の子たち。きっと「だいだらぼっち」のこどもたちの話を聞いて「ワクワク」したのでしょう。もちろんやれなくありません!ぜひともやっていただきたい!とみけの心の声が漏れてしまいそうでした(笑)。

せっかくやるなら準備や計画もこどもたちが考えたらもっと楽しいと思ったので、いつならやれるのか、どうやってやるのか、こどもたちと計画を立てました。

草木染めそのものをそこまでちゃんとは知らないこどもたち。そもそも草木染めってどうやるの? から始まり、何を染めるの? 布はあるの? どんな工程があるのか、時間はどのくらいかかるのか、などなど考えることはいっぱい!

それでも「やりたい!」の火がついたこどもたちの行動力はすばらしい!「ワクワク」が体中から溢れてきそうなくらいの勢いがありました。

「早帰りの時なら時間もあるからやれるんじゃない?」

「何からやったらいいんだっけ?」

「フジの花はいつ採ったらいいかな?」

「じゃあ家にある布持ってくる!」

などなど、必要なもの、日程の段取りなどみんなで考えて、始まった「草木染め」。

フジの花を採るところから始まり、もともと布についている油などの汚れを取る「精練」、

草木の色素と布が結びつきやすくするための「媒染」、フジの花を煮出して「染液」を作り、

 

その「染液」で布を煮て「染色」・・・

と、すべての工程を足掛け三日間かけて行い、染色した布がしっかり冷めるのを待ちます。

面白いもので、まるで煮てから一度冷ました方が味がしみる煮物のように、染め物も冷めていくときに繊維に色が入っていくのです。

鍋の蓋を開けるときのワクワク感ったらありません!

水洗いをして干してあとは乾くのを待つのみ!

最後使った道具を洗って片づけるところまでみんなでやりました!

できあがりはご覧の通りです!

「これでハンカチ作ろうかな」

「妹(赤ちゃん)の服を染めたからこれ着せてあげたい!」

こどもたちの満足そうな顔にこちらもうれしくなりました。

 

「いってきました」のこどもたちは山村留学をしているこどもたちの住む「だいだらぼっち」と同じ敷地内で活動しているので、だいだらぼっちのこどもたちの活動も実際に目にしています。もちろん学校は同じですから、クラスメイトでもあります。友だちがやっていることに興味を持って自分でもチャレンジする、これってこども社会ではごくごく当たり前のことだと思います。今回は、たまたまそれが「草木染め」だっただけなのです。

すぐ近くにワクワクすることをしているこどもたちがいることは、「いってきました」のこどもたちの世界も広げてくれているのです。

お互いに刺激し合って、もっともっとワクワクしながら世界を広げていって欲しいし、そのためのサポートは惜しまずやっていきたいです。