こんにちは!スタッフのくるです。今回は泰阜中学校で週に2回行っている学習支援についてです。
グリーンウッドでは2021年度より泰阜村から委託され、学習支援を行っています。中学校で1〜2時間の間、中学生が集まり、各々宿題やその時に必要な学習をしていく場です。スタッフに質問をすることもできますが、解決することが目的ではなく、どこが分からないのかを明確にすること、明日先生に聞けるように準備をすることを目的としています。

また、こどもたちの視野を広げたり、様々な人と出会う機会を作るために、こどもたち自身が気になる人をゲストスピーカーによび、話を聞く会も開催しています。昨年度は山岳気象予報士の方をゲストにお呼びし、空や天気について、ゲストの方の人生について聞きました。

そんな学習支援が今年度も始まりました。年度初めは自己紹介もかねて、みんなの歴史(じんせい)を紙に書き起こしてみました。今みんなが夢中になっているテニスを始めた頃のことや、今でも記憶に強く残っている幼少期のことなどを発表し合い、みんなで興味深く聞き合いました。「こんなに細かく人生を振り返ったの初めて!」という声が上がりました。

また、仲間と一緒に勉強できるのもよいところ。みんなで一緒に英語の音読をしたり、問題を出し合う姿もあります。
私は、昨年度の2学期から学習支援に関わり始めました。当時は表情も硬く、淡々とこなすだけだった子が、今ではどんな勉強をしたら良いのか考えたり、相談してくれるようになったりしました。その変化を実感し、私も嬉しくなりました。一方で、基礎の基礎を忘れてしまっていて、なかなか勉強に打ち込めない様子や、勉強をこなすものとしてとらえ、やることがなくなったら手持ち無沙汰になってしまう様子などを見て、私自身の中高時代が思い浮かぶ時もあります。そんな時に自分はどんな相談をしたかったか、何を求めていたのか、振り返り、この学習支援の時間に還元していけたらなと思います。
まだまだのびしろがたくさんある学習支援です。こどもたちと一緒に、工夫を凝らしながら、過ごしやすく、勉強が楽しいと思えるような場作りをしていきたいです。

小学校5年生の時、1年間暮らしの学校「だいだらぼっち」に参加。大学在学中から、みんなにとってありのままの自分を安心して発揮できる場所をつくりたいと考え、カフェで働く傍ら、教育系のNPOで活動したり、地域のこどもたちが集えるカフェの運営を行ったりしてきた。活動の源泉にだいだらで過ごした日々があると感じ、2024年度から相談員として参画。おしゃべりとコーヒーと読書が好き。