小さな手から生み出される「自分の器」~やすおかたんけん隊あんじゃねっこ

みなさんこんにちは、やすおかたんけん隊あんじゃねっこのみけです。

いつもは外に繰り出すやすおかたんけん隊あんじゃねっこですが、今回は室内で、机に向かって椅子に座って行うといういつもとは違う様子で始まりました。

何をしたのかと言うと、粘土で自分のお茶わんを作る、という陶芸体験をしたのでした。

教えてくれるのはだいだらぼっちのものづくりの師匠でもある工房草來舎の「ぎっく」と「まるちゃん」。お外に出たら動きを止められないこどもたちですが、今回のこの陶芸に興味津々。

ぎっくとまるちゃんの話と実際にやって見せてくれるその様子にくぎ付け!

こどもたちの目の前で、まるで魔法のように粘土の塊がお茶わんへと変わっていきました。

さあ、いざ自分がやる番となって、普段使っている粘土とのさわり心地の違いに驚きながらも、ちゃんと話を聞いていたこどもたちは黙々とお茶わんを作っていきます。

ときおり、ぎっくやまるちゃんに手伝ってもらいながら、みんな上手にお茶わんの形を作っていきました。

形ができたら絵を描きます。それぞれ棒でお茶わんに絵を描いて(掻いて)、オリジナルのお茶わんに!

この後、そのまま焼いて(素焼き)、焼けたお茶わんに釉薬(うわぐすり)をかけてもう一度焼いて(本焼き)できあがります。

それぞれ好きな釉薬を選んで、この後のことをギックとまるちゃんにお願いして陶芸体験は終了です。

焼きあがるのは3月の卒園の前。みんな自分のところにお茶わんが届くのを首を長くして待っている事でしょう。

まだ小さな手で形を作ったその指跡から、こどもたちの一所懸命さが伝わってきます。

大きくなるにつれ、きれいに整えることができるようになってしまいます。それは決して悪いことではなくて、成長のあかしでもあるのです。

だからこそ、でこぼこだけど頑張ったことが目に見えるこのたどたどしさが形に残るのはわずかな期間だけ。

ただの土の塊だった粘土が、自分の手を使ったことで自分がご飯を食べるお茶わんになる。

買ってきたきれいなお茶わんも素敵だけど、小さな手が自分で生み出したそのお茶わんは、たとえでこぼこでも、こどもにとっても家族にとっても、きっと大事なタカラモノになることでしょう。

それぞれのお家の食卓が、このお茶わんひとつあることで豊かになることが目に浮かび、思わず笑顔になってしまうみけなのでした。