まさに”手足を使って”味噌づくり!~やすおか暮らしを楽しむ会「てまひま」

こんにちは!スタッフのぱるです。
1月下旬に「やすおか暮らしを楽しむ会 てまひま」で、「我が家のみそをつくろう!」を開催しました。なぜこの時期なのかというと、ちょうど二十四節気の一つ、大寒にあたり一年で一番寒い時期。寒いので雑菌が繁殖しにくかったり、収穫された新豆を使って仕込むのでより一層美味しくなる!と言われているんですよね。

この時期恒例となってきたてまひまのみそづくり、今回はスタッフ含め総勢35名が集まりました!
毎年ここでおうちの味噌を作っています!というリピーターさんもいれば、今回初めてという方も。お子様連れのご家族や、お一人で参加してくださった方、さらには村外在住で泰阜村に興味があるという方など、参加者層も幅広くなってきています。

 

輪になって自己紹介、お互いを知るところから始まります

 

今回は出来上がり約36㎏のお味噌を仕込みます。
大量のみそを作るには、みんなが作業の流れをつかんでおくことが重要。
そこで、まずは作業の流れ説明します。

みその作り方は、実はいたってシンプル。

ゆでた大豆をつぶし(ふみふみ)、
塩と麹を混ぜ(まぜまぜ)←”塩きり麹”といいます、
つぶした大豆と塩きり麹を混ぜ合わせて(こねこね)、
まるめてお団子を作り(まるまる⁈)
容器に空気を抜きながら詰めて出来上がり! です。

 

ただ、そうはいってもコツがあるので、実演しながら伝えます。

上手にやらないと貴重な大豆が外へ出てしまいます

 

粒の固まりを手の平でほぐしていきます

 

流れが分かったところで、作業開始!

はじめましての人同士で”ふみふみ”

 

 

小学生のお姉さんと小さい子が協力して”ふみふみ”

 

てまひまのみそづくりに何回も参加しているこどもたちは、”ふみふみ”作業のコツもつかんでいて、ビニールから大豆が出てしまうこともなく、上手にあれよあれよとつぶしていきます。

大量なので、材料を4つに分け、なんとなくグループに分かれて始まりましたが、終わってないグループのところへ手の空いた人がお手伝いにいったりして、親子も、知り合い同士も関係なく、みんなまさに混じり合っての作業です。

みんなで”ふみふみ”!

 

煮えた大豆の温かさが足に伝わり、体もぽかぽかしてきます!温活にもってこいです(笑)

 

ちゃんとつぶれたかな?みんなの手で触って確認

 

続いては塩きり麹づくり。

塩と麹をまんべんなくまぜていきます

 

初めましてのこども同士で”まぜまぜ” 表情は真剣そのもの!

 

 

塩きり麹ができたら、つぶした大豆と混ぜていきます。

おしゃべりしながらの”こねこね”作業 

一緒に手足を動かすと、知らないもの同士でもなんだか楽しくて、不思議とみんなの顔から笑みがこぼれます。

しっかり混ざり合ったら、今度はみそ団子作り。

 こどもたち、お団子づくりはお手の物!

 

みんなでやると、みるみる内にみそ玉ができていきます

 

みそ玉ができたら、それぞれの樽やタッパーに重さを量って詰めていきます。

何キロかな?ぴったりの重さになるまで自分で調整します

 

それぞれ樽に詰めたら、お持ち帰りのみそ樽の完成!
予定よりかなり早いスピードで作業が進んでビックリ!

皆さんがしっかり話を聞いてくれたこと、
リピーターの大人やこどもたちが慣れた手つき足つき(⁈)で進めてくれたこと、
一つの工程毎の掃除も、皆さん率先してささっとやってくれたこと。

こちらが指示を出さずとも、気づいたら片付けを進めてくれていました

みんなで寄り集まったら、それぞれが自然とやることを考えて動くというのが、この地域の当たり前なのです。それがこの村のステキなところ。

 

作業後はお待ちかねのお昼ご飯。今回は、昨年のてまひまの時に仕込んだ味噌でお味噌汁を作り、みんなで一緒に味わいました。

そして、数年寝かせた味噌で村の特産のゆずを入れたゆず味噌を用意し、これまた村特産のこんにゃくにつけて食べました!

何年か仕込んだ味噌と、室から出したばかりの若い味噌を並べて、味比べもしてみました。
「私は若い味噌が好き!」「僕は寝かせたのが好みだな」と、味噌の好みもそれぞれで面白い。
自分の好みがわかると、次はもう少し寝かせてから食べよう、などと自分で調整ができますよね。

食後はゆるやかに遊びの時間です。

お天気もよくて、こどもたちはめいめいに外を駆け回ったり、スタッフと一緒に探検したり。

大人はお茶を飲みつつ、みんなで味噌から手作り保存食の話、子育て、趣味などなど、おしゃべりタイム。

「この時間がすごく好きなんです!」と言ってくださる方も。外で遊んでいる我が子を見ながらほっと一息つく時間ともなっています。

最後は終わりの会のふりかえり。それぞれ今日の感想を話していきます。

 

 

「味噌づくりは今回3回目。こどもが少しずつ大きくなって、今回はしっかり作業もできて、味噌づくりと共に我が子の成長を感じます」

「てまひまのみんなでやる作業や、その後のおしゃべりとか、この場の雰囲気が本当にいい。また楽しみにしてます!」

「楽しかった!作り方がもうわかったから、次もきっと作れると思う!」
何度か参加してくれている小学生から、こんな声も!

「移住してきてまだ間もない中参加しましたが、みそづくりについても知ることができて、皆さんとも知り合えて、よかったです」

 

”てまひま”という名称ではなかったですが、村の人が村の暮らしを一緒に楽しむ、というイベントを始めてちょうど10年目。コロナもあって途中開催できなかったり、参加者層も限定されてきた時期もあり、事業を続けるべきか?といった話が上がったこともありましたが、「やっててよかった!!」と思える声がたくさん聴けて、何よりでした。

手作り味噌、できました!美味しくなぁれ♡

そうはいっても、世代は変わり、少しずつ暮らし方や付き合い方も変化していくものです。地域の皆さんの声を聴きつつ、地域の方に望まれるような場、そして村がもっと楽しく元気になっていくような場をこれからも創っていきたいと思います。