キャンプ長期ボランティア募集

Long & middle term volunteer





 

 遠藤 理子(アデリー)2023年度 夏

 
「体験から学ぶ夏」
 
 山賊キャンプを知ったのは大学で掲示されていた相談員募集のポスターを拝見したときです。直観的に参加したいと思いました。しかし私は山賊キャンプに参加したこともなければ、子どもと関わる経験すら少なかったため自身の能力で務まるのか自信がなく、参加する決心がつかずにいました。そんな時、事前説明会に参加して温かい雰囲気を感じ、以前参加した人の参加があり、ボランティア終了後も関わりを続けたいと思える環境だということがわかりました。そこで山賊キャンプで自身を成長させたいという思いが強くなり、なによりもやってもないのに無理だと決めつけたくなく、多くの人と関わり自分を表現できるようになることを目標にし、子どもだけでなくスタッフとも関りが持てる長期ボランティアに挑戦する決意を固めました。
 キャンプは3 本参加することができました。特にホームシックの子ども関りはで考えることが多かったです。元気を取り戻してもらいたい一心で別の話題を切り替えたとき子どもが泣き出し、それに焦り泣き止ませること。相談員との連携が上手く取れず、子どもは体の不調を訴えたのに対して他の子どもにホームシックだと相談員に伝えさせてしまうこともありました。相談員との連携を高め、子どもの状態やその前の様子などを共有し、子どもとの会話内容を考えること。子どもの気持ちを受けとめ、思う存分泣ける関係を作ることも一つの方法だったと考えます。別組の相談員ミーティングではホームシックの子どもの接し方が日を重ねるにつれわかってきたとの声を聴きました。その時々で自分なりの答えを出せるよう考えていきたいです。
 一方、子どもとの関りは楽しいとも感じました。族に属さないため子どもと関わることに特に積極的にいこうと考えていました。川遊びの時に一緒に生き物を探したり、水を掛け合ったり私自身が本気になって遊んでいたところ、一緒に飛び込みに行こうと誘ってくれる子どもや見つけた生物を嬉しそうに報告してくれる子もいました。その後も子どもから木の皮がよく燃えること、生物や川で見つけた石のことなど多くの会話が生まれました。私が本気になって楽しんでいる姿は素の自身が表れた瞬間なんだと思います。かつ子どもの楽しんでいる姿を見ることができ達成感を抱きました。そして今度来たときはこれがやりたい、このコースに行きたい、相談員になるという声が聴けたことが嬉しかったです。
 今回、様々な体験を通して人と関わる楽しさや考えを広げ深める多くの種をいただきました。体験を糧にできるよう自身に問いかけていきたいと思います。新参者の私を受け入れてくださり、挑戦を支えてくださった皆様、キャンプで共に過ごした相談員や子どもたちに感謝の思いを伝えたいです、本当にありがとうございました。

 

 岡田 くるみ(くる)2023年度 夏

 
「大切にしたいことに気づかされた2週間」
 
 長期ボランティアとして関わらせていただいた時間を客観的に振り返り、私は暮らしや仕事の中で、対話を大切にしたいのだということに気づきました。それは学校で学ぶような一つの正解を追い求めるやり方ではなく、絶対的な何かに頼って物事を決めるのではなく、その場で生まれる言葉に耳を傾け、自分とは異なるそれらを尊重し、一つの方向性を決めていく、そしてその繰り返しを絶えず行っていくことだと思います。そのような自分の内側から湧き上がってくるものを自らが大切にできたり、他者から大切にされたという感覚が、それぞれの人生を自分の足で歩み、自分の居場所を作るために必要不可欠であると思うからです。また私自身、どんな意見でも尊重されることの喜びを感じたり、人の数だけ正解がある中でどうやって一緒に暮らしていくか真剣に考えることに難しさと面白さを感じたりするからです。
 
 私は、小学校5年生の1年間、グリーンウッドが開催している山村留学、暮らしの学校だいだらぼっちに参加していました。私はだいだらぼっちを1年で卒業し、その後は様々な人と出会う中で、ありのままの自分を安心して発揮できる居場所が人生においてとても大切だということを思うようになりました。今では、居場所について考えるために、居場所支援事業を行っている教育系NPOでインターンをしたり、自分自身で場所を借りて子どもが集えるコミュニティカフェの運営をしたりするようになりました。
 その中で、大人が作ったコンテンツの中で子どもたちが活動することや、大人が考える正解や常識が噛み砕かれることなくそのまま子どもに伝わっていくことに違和感を感じていました。
 だいだらぼっちの、子どもが主体となって暮らしを作っていた場や、子どもも大人もそこで暮らす一人間としてその人らしくあれた場は、どのように作られていたのだろうと疑問がわき、それを知りたく、今回山賊キャンプの長期ボランティアとして関わらせていただくことになりました。
 
 始めの12日間は本部スタッフとしてスーパー2組に参加しました。子どもたちの怪我の応急処置や体調面を管理すること、キッチン周りを危険がない状態かつ清潔な状態に保つこと、炊き出しのお昼ご飯を作ることなどを行いました。残りの3日間は、裏方のお手伝いやスタッフのご飯作りなどをメインで行いました。
 私が一番、学びになった時間は、子ども達がうまく話し合いができなくなってしまった時です。ある日の夕飯のメニューを決める話し合いで、一人の子が、誰も自分の主張を聞いてくれない、と輪から外れて黙り込んでいた時がありました。他のメンバーにそれを伝えると、多数決だからいいじゃん、という言葉が返ってきました。それを聞き、私は、結果的に多数決で物事が決まったとしても、そのプロセスの中で、全員の主張をみんなが聞いたという時間がとても大切なのではないかと感じました。それを子どもたちに伝えると、みんなの態度が少し変わったように感じ、他者の話に丁寧に耳を傾けている様子でした。話し合いの結果、当初より材料を少し増やし、みんなの意見が加味されたメニューを作るという風にまとまりました。その後、いつもだったら最後には誰かがご飯作りから抜けてしまうことが多いなかで、この日は最後まで夕飯作りのメンバー全員がキッチンにいてご飯を作っていました。
 自分が感じたことを子どもたちに伝えるのはとても勇気がいることでした。大人である私が意見を伝えることが子どもたちにどう捉えられるのか分からなかったからです。それでも言葉を伝えられたのは、私自身が子どもと真剣に向き合った結果であり、大人や子どもに関係なく、一人間としてそこに居られる環境があったからだと思います。
 
 この長期ボランティアに参加してとてもよかったです。この時間を客観的に振り返り、私は対話を大切にしたいと気づくことができました。長期ボランティアが少しでも気になっている方がいたら、挑戦してみてほしいです。きっと大切な学びや気づきに出会えると思います。最後に、優しくてとても信頼できる、スタッフの皆さん、長期ボランティアの皆さん、相談員の皆さん、出会ってくれた子どもたち、素敵な時間を本当にありがとうございました。

 

 久保田 陸(リク)2023年度 夏

 
「グリーンウッドの世界を覗いてみて」
 
ボランティアを決めたきっかけは、母が行っていただいだらぼっちの知り合いからの誘いだった。
自分の母が幼い頃、1年間の山村留学のだいだらぼっちと山賊キャンプに行っていた。その時の体験を自分は幼い頃から聞かされてきた。当時、小学生の自分は内向的で体調が悪くなりやすく、だいだらぼっちや山賊キャンプに行く決断をすることはできなかった。しかし、いつか母が30年以上前に見た景色を見てみたい気持ちがどこかにあったが、結局は一度も子供側での参加は叶わなかった。
しかし今回、母の知り合いからボランティアの誘いがあった。自分はその場で行くことを決めた。子供としての参加は叶わなかったものの、大学生になって山賊キャンプに行けることは思ってもみなかった。この幸運に浮かれ調子に乗った結果、何を思ったか長期ボランティアに応募をしていた。
長期ボランティアではずっとM(マネージメント)をしていた。最初の担当した組はとにかく大変だった。何がどこにあるかもわからない。そんな状態からのスタートにも関わらず、子供達や普通のボランティアの人は備品の場所を聞いてくる。最初は戸惑いながらもなんとか乗り切った記憶がある。慣れというものは面白いもので、二度も聞かれればある程度場所を覚えることができた。なので4組も参加すると、最初の組以外は全然役割が苦にならなかった。
M(マネージメント)は他に役割に比べある程度自由が効く役割だったので、子供達といろいろ接する機会が多かったと思う。マネージメントの仕事がある時も「仕事がある」と伝えてもよく遊びに誘われた。常に全力な子供達と一緒に遊ぶのはとても疲れる。当たり前だ、自分は大人で相手は子供なんだから。だけどなるべく、子供達の誘いには応えるのをモットーにキャンプに向き合った。とにかく全力で一緒に遊んだ。自分が子供の頃に来れなかった分まで遊んだ。自分は大人が子供と全力で遊ぶのはとても大事だと思っている。家族が全力で何にでも遊んでくれたのを思い出して、彼ら彼女らの日常には全力で遊んでくれる大人が居ても居なくても、このキャンプには全力で遊んでくれる大人達がいてくれると思ってほしかった。その結果か子供達はとても懐いてくれた。自分も嬉しかったし子供達も嬉しいと良いなと思う。
長期ボランティアを考えている人には是非、子供達にとって全力で遊んでくれる大人になってあげてほしいと思います。

 

 小林 蒼空(こばちゃん)2023年度 夏

 
「出会い」
 
今年度も、昨年に続き長期ボランティアとして夏キャンプに参加させて頂きました。
 
 今年は、事前準備合宿から撤収キャンプ、キャンプの振り返りまで丸ひと夏を泰阜で過ごしましたが、想像を超えるくらいたくさんの人やモノ、感情に出会いとても充実した夏になりました。今年は計6組のキャンプに参加させて頂き、そのうち4組でフードという役割を務めました。フードは初日のカレー作り、お昼ご飯の用意や、ご飯作りのための野菜の仕分け、その他にもやらなければならない仕事が溢れていました。たくさんの仕事をこなしながらも、子どもたちと関わる時間を生み出すのはかなり難しく、後半の組になってようやくフードとしての役割をこなしつつ、子どもと関わる時間を作るリズムを作れたように思います。正直かなり大変でしたが、その分やりがいも大きく、子ども達が「カレー美味しかった」と言ってくれたときや、仕事を終わらせて何とか子どもたちと一緒に川遊びに行く時間を作れた時はやりがいや達成感を感じられた瞬間でした。
 
 今回の長ボラを一言で表すと「出会い」だなと思います。今年は6組のキャンプに参加し、子どもや相談員さん合わせて300人以上の人に出会いました。子どもたちひとりひとりと真摯に向き合いたいという気持ちと裏腹にどんどん前半の組の子どもたちの名前や思い出が薄れていく感覚が凄く寂しく、後半の方の組では子どもたちと関わるのが怖い、つい子どもと過ごす時間を避けてしまうようなときもありました。
 そんなとき長老から、その感情になったのもこばちゃんが長期間ここにいてくれるから、他の長ボラの子たちにはきっと感じられない感情なんだ、と声をかけてくれたことがありました。
 たしかに、昨年参加した3週間の長ボラでは感じることのなかった新たな感情でした。負の感情ではありましたが、この感情に出会えたことで、子どもたちとの向き合い方を改めて考えるきっかけになったり、連続でキャンプに参加する時の気持ちの切り替えがどれほど重要かを知ったり、学びに繋げることができました。この感情から得た学びは、この夏の中でもかなり大きく、自分の新たな一面にも気づくことが出来た機会でもあったなと思います。
 
 この夏、本当にたくさんの人、モノ、感情に出会いました。キャンプが終わって1週間以上経ちますが、まだ学んだこと、感じたことの全てを上手く言語化できないくらい1日1日がとても濃かったように思います。もちろんここには書ききれないエピソード、学び、感じたこともたくさんあります。それくらい本当に充実したひと夏でした。長ボラに参加してみたい、相談員やってみたい、と少しでも思っている方がいたら是非1歩踏み出してほしいです。チャレンジを応援してくれるスタッフ、仲間がここにはたくさんいます。日常では得られない学び、ここでしか出会えない仲間に是非泰阜で出会ってほしいです。この夏関わってくださって全ての人に感謝でいっぱいです。本当にありがとうございました。

 

 吉田 柚(むろ)2023年度 夏

 
「生き生きとした姿って?」
 
 大学三年の夏、コロナ禍を通じてこどもたちが五感を使って遊んだり、学んだりする機会が一段と減っていることへの問題意識と、「子どもたちの生き生きした姿はどうやって生まれるのか、引き出せるのか」という抽象的な自信の問いのヒントを得るべく、長期ボランティアに参加しました。子どもたちの安全を守りつつ一緒にこのキャンプを楽しみたい、そんな意気込みを持って参加しましたが、実際に山賊キャンプの現場に入ると、もうそれは想像を遥かに超える困難がたくさん待ち受けていました。水汲みから火おこし、子供への呼びかけ、降り注ぐ直射日光、これは修行だ!と何度も思いました(笑)。それでも修行の2週間だけあって本当に多くのことに気づき、新しくできることも増えたと私は確かに感じます。
 
 初めは安全面での心配な気持ちからあらゆる子どもたちの突拍子のない行動にハラハラすることも多く、自分はできる!という自己効力感につながる第一歩である「やってみたい」という子ども達の挑戦を支えることがそう簡単でないことに気付かされました。また、呼びかけた注意事項や話を聞いてくれない、そんな焦りや疲れが余計子供達と「一緒に楽しむ」ということから自分自身を引き離していきました。このままではダメだ!と思うその中で目にしたのは伝えるべきことを伝えながら子どもたちを話に惹きつける長老の姿でした。相談員とはまた違う全体をみるという役割を持つ本部の中で自分は気がつくと全体をまとめることに必死になっていました。しかしそのような一方的な思いでは上手くいくはずもなく、子どもと気持ちや感覚をそろえ、その上で話すことが大事だと気づきました。実際に目も前にいる子どもたちの雰囲気も一瞬一瞬で変化していくからこそ、その変化に対応していく方法を試行錯誤しながら学ぶことができました。またその他にも自分が火おこしやナタ使いに四苦八苦する姿を見て子どもたちから「むろ、すごい上手だよ!」と声をかけてもらったり、「むろも頑張っているから私も!」と動き始める子どもたちもいてその姿はとても温かく印象的でした。「大人だから」と言って我慢する、のでも「大人だから」なんでもできる姿を見せるのでもない。私も私として挑戦する。子どもが物事に向き合う姿で私が成長し、私の向き合う姿で子どもが挑戦してくれる、その相互の関係性を初めて実感しました。
 
 最後にこのキャンプを通して「こどもたちが生き生きする≠ずっと笑っている」ではないと気づきました。初め、私がイメージする子どもたちが生き生きする姿は勝手に「楽しそうな笑顔を作っている姿」としてどこか連想していましたが、全力で何かをやってみる、向き合ってみる、その時の緊張感や不安の表情、達成した時の笑顔やうまくいかずに壁にぶち当たった時の悔し涙、キャンプ中にみせたその全部が子どもたち一人一人を生き生きさせていました。子どもにとって、そして子どもに限らずとも、生き生きとした姿は何かに挑戦した時、そしてそれが失敗したとしてももう一度考えてやってみる、そのような挑戦と立て直す力を発揮できる場所が保障された時に見られるのではないだろうか、と思えることができた大切な時間でした。ナタの使い方を学んだり、子どもたちがすっと耳を傾けやすい声の音域などを体感で身につけたりと、この長期ボランティアの経験は自分の将来を思考する中で大きな前向きな力となりました。たくさん支えてくれ、美味しい食事と色んな話を共にしてくださったスタッフの皆様、山賊の子どもたちと相談員、泰阜村の方々、2週間本当にありがとうございました!

 

 鶴田 海(うみ)2022年度 夏

 
「長期ボランティアを終えて」
 
僕自身、信州こども山賊キャンプに子どもや相談員として参加したことはなく、何も知らないところから本部スタッフとして現場にチャレンジさせて頂きました。
全4組のキャンプに参加させていただいたのですが、序盤は初参加の子供たちと同じく、この後何をするのかもわからないような状態で今できる事を必死に行うことで精一杯でした。キャンプの運営をする立場の自分が火おこしを出来なかったり、子どもたちや相談員さんからの質問に答えることが出来なかったり、本部の仕事が遅れてしまったり、わかりやすく他の本部スタッフとの動きに違いを感じ、落ち込む事もありました。
しかしそんな時、周りにいる本部スタッフの方たちがいつも優しく接してくれて、面白い話をしたり一緒に寝っ転がって綺麗な星空を眺めたり、余裕がなかった自分にキャンプの根本にある「楽しさ」を教えてくれました。
そういう時間を過ごす中で子どもたちも僕と同じようにわからないことだらけで、山賊キャンプは大人も子どもも関係なく一緒に考えてみる、という事ができる場所なんだと気づき自分の中で心に余裕を作る事ができました。
火起こしがうまくいかない時はどうすればうまくいくのか上手な子に聞きみんなで話し合ったり、川で取れる石や生き物について聞くと僕の知らない知識をたくさん教えてくれたり、何度もリピーターとしてキャンプを経験している相談員さんに頼ってみたり、きもだめし実行委員ではどうすれば面白くなるかお互いが納得できるまで意見をぶつけ合って無事成功させる事ができたり。
大学生も小学生も関係なく1人の人間として輝くことのできるシーンが山賊キャンプにはたくさんあり、1つ1つの作業を終える度に達成感を感じる事ができました。
中盤以降は序盤の僕のようにわからないことだらけの子どもたちにどうやって接すれば、話せば安心してキャンプに臨んでもらえるかや怪我のリスクを抑えつつ最大限に楽しい遊びをするためにはどうすれば良いか、いかに自分の仕事を早く終わらせて子どもたちと一緒に過ごせる時間を作れるかなど楽しいことで頭はいっぱいになっていて、4泊5日が一瞬で過ぎるようになっていました。
本当に毎日楽しく、組によってキャンプの雰囲気や内容が全然違い、常に学びがあって3週間とは思えないほど濃く充実した日々を送る事ができました。
全く知らないところから飛び込んできた自分をあたたかく迎い入れて下さったグリーンウッドスタッフの皆様、ボランティアながら本部スタッフとして一緒にキャンプを作り上げて下さった皆様、どんな時も子どもを第一に考えキャンプを支えて下さった相談員の皆様、毎日見たことのないような立派なお野菜を届けて下さった農家の皆様、すぐに名前を覚えてくれて、たくさん面白い遊びや楽しい思い出を作ってくれた子どもたち。
この長期ボランティア期間の全ての出会いが宝物になりました。
本当にありがとうございました。

 

 小林 蒼空(こばちゃん)2022年度 夏

 
「チャレンジの夏」
私が山賊キャンプに出会ったのは小学2年生の冬でした。何回か来るうちに山賊キャンプの虜になり、気付けば中学3年生まで毎年参加していました。参加者時代、私は沢山の相談員さんに出会い憧れの存在が沢山出来ました。高校生になり念願の相談員デビューをしましたが、相談員は想像以上に難しく、回数を重ねるうちに子どもとの関わり方に悩むようになりました。「自分らしく」子どもと関わるとはどんなことなのか、どんな姿でいれば子どもたちに良い影響を与えられるのか、じっくり考え子どもたちに向き合いたいと思い長期ボランティアに参加しました。
今年の夏3本のキャンプに参加しましたが、どれも慌ただしく毎日が過ぎていき、正直深く考えている余裕はありませんでした。本部としてやらなければならない仕事も多く、それらの仕事をこなしながらも子どもたちと関わる時間を作っていくのは凄く難しかったです。族に属さない分じっくり子どもたちと向き合うことはできずもどかしさを感じることもありましたが、限られた時間の中で目の前の子どもに全力で向き合うことができた3週間でした。
3週間を終えて、今は達成感や楽しかった気持ちが1番大きいです。一方で初めて本部として参加してみて、セーフティートークの流れや片付けのインフォメーション、相談員さんとの関わり方など振り返れば反省点や課題も沢山あります。長期ボランティアに関わらず、毎回のキャンプで何かしらの反省や悔しさを抱いて帰ってきますが、山賊キャンプでは何回でもチャレンジの機会を与えてくれます。失敗を責め立てる人も絶対にいません。そんな安心感からか、怖気付くことなく何にでもチャレンジすることが出来ました。今回のキャンプ中、ある組で相談員ミーティングの時の自己紹介の項目に「苦手なこと、助けて欲しいこと」という項目を作っている長老がいました。得意なことや好きなことを共有する自己紹介は多いですか、こうして苦手なことを共有するのは珍しく印象に残っています。実際キャンプ中もお互いの苦手なことを補い合っている場面が見られ、苦手なことにもチャレンジしやすい環境が自然と出来ているのだなと自己紹介の些細な工夫に感動しました。
私にとって3年ぶりの夏キャンプで、参加する前は不安な気持ちもありましたが、来てみたら根本は何も変わっていない私の大好きな山賊キャンプでした。初めて来た時から10年が経ちましたが、何年経っても変わらずに「おかえり」と迎えてくれるグリーンウッドのスタッフが大好きです。この夏、長期ボランティアに参加して良かったと心の底から思います。何回来ても100%満足して帰ることはない山賊キャンプだからこそ、また来年も来たい、もっと良いキャンプを作りに帰ってきたいと思うことができます。また冬、そして来年も沢山のチャレンジをしに山賊キャンプに帰ってこようと思います。3週間、関わってくださった全ての方に感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。
 

 

 白河 涼子(しらりょん)2022年度 夏

 
「現場」で思ったこと、感じたこと

去年の大学の講義で、大学の先輩であり、現在のグリーンウッドのスタッフの方がお話してくださったのをきっかけに山賊キャンプの存在を知りました。子どもたちが自分たちでやりたいことを考え決める「子どもたちが主役のキャンプ」がどのようなものなのか。また、そのキャンプをつくりあげるために関わるスタッフの方たちがどのようなことを考え取り組まれているのかを知りたく、2022年の長期ボランティアとして参加させていただきました。
今回はベーシックコース3つと、チャレンジコース2つに参加させていただきました。同じコースであっても、参加している子どもたちの個性が様々で、どのキャンプも新しいことだらけで刺激的なものでした。その中で考えたことを2つお話します。
ひとつは、大人として子どもたちを守る責任です。子どもたちは本当にきらきらしていて、無邪気で、新しいことや気になることに懸命に取り組んでいました。その一方で、面倒くさいことはなかなか手をつけない。何が危ないのか、自分の行為は危険でないのかまで考えが及ばないところも見られました。あるスタッフの方とお話しているときに、「ひとりの人として向き合いつつ、子ども扱いをする」ということを聞きました。「子どもだから」といって、その子を頭ごなしに否定すること、強制することは違う。でも、全部自由にやっていいよ、と言って命に関わる危険な状態になるまで放置するのも違う。子どもの自主性を重んじつつ、しっかり見守ること。難しいけれど大切なことだなと痛感しました。
もうひとつは「楽しむ」ことです。遊ぶことはもちろん、仕事をするうえでもとても大切なことだとスタッフのみなさんとのお話を通じて考えました。自分が楽しいと感じること、心からわくわくすることを自分自身も自分の生業にできるように、これから自分としっかり向き合ってきいます。
グリーンウッドのスタッフのみなさんをはじめ、関わってくださったすべてのみなさんに感謝の気持でいっぱいです。本当にありがとうございました。
 

 

 神尾 美琴(みっこ)2021年度 夏

 
「長期だからこそ感じたこと」
 私が山賊キャンプを知ったのは小学校低学年の頃です。当時は思いっきり遊べること、時間を気にせず楽しめること、日常生活ではあまり体験できないことをみんなと一緒にできることが嬉しくて参加していました。高校生で相談員という立場で参加するようになってからは楽しいだけでは務まらないことを学び、反省や不安などが大きくなっていきました。しかし、こどもの「楽しい」「やりたい」に答えるには自らが心から楽しんでいないと不安な気持ちが伝わってしまうので、大変なことや辛いこと全て含めて楽しむ、ということを今回の目標にしました。準備や片づけなど大変なことを一緒に楽しみながら行うにはどうすれば良いかを考えていましたが、前向きな言葉をかける方法しか浮かばず、どこまで良い影響を与えられていたかは正直わかりません。これは今後のこどもたちとの関わり方として引き続き考えていきたいと思います。
 コロナウイルスの影響により、例年より参加者の人数が少ないからこそ感じる、ご飯づくりなどの大変さ、工夫したことや考えた過程は、こどもたちだけでなく私にとっても大きなものとなりました。
 感染拡大によって中止になった期間は、キャンプ場の片付けや清掃に始まり、施設内の整備作業や物品用の棚の製作など、普段なかなかできないことを沢山のスタッフと関わりながら体験しました。キャンプが中止と知った時は不安に思っていたけれど、この期間だったからこそできたことが多くあったように思います。キャンプではこどもたちのサポートがメインで、自分が工具を使う機会はなかったので、実際使ってみて普段こどもたちに色々言っていることを実際に行動にすることの難しさを改めて感じることができたと同時に工作の楽しさを思い出しました。
 長期での滞在を通して、言葉を伝えることの大切さ、人と関わることの面白さを学ぶことができました。関わってくださった全ての方に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。
 

 

  青 宏美(ひろみ)2021年度 夏

 
「泰阜村で学んだこと」
 私は、大学の先生の紹介で山賊キャンプを知りました。その先生の講義を受けて、「いつか泰阜村に行ってみたい」と考えていた私にとって、山賊キャンプでのボランティアは非常に魅力的なものであり応募することを決めました。
 今年度は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴っていくつかのキャンプが開催中止となり、私は1組のみの参加となりました。複数のキャンプに参加して多くの子ども達と関わることを楽しみにしていたため、このような事態になってしまったことは非常に残念でした。しかし、1組のキャンプでも多くの学びがありました。例えばキャンプ中は子どもたちの「あれやりたい!」「これしたい!」とやりたいことを次々提案する様子や全力で遊び楽しむ様子を多く目にしました。山賊キャンプは、子ども達の思いを全力で受けとめて実現することが可能な場であると実感しました。
 そして、長ボラを終えて思うことは、私と同様に、大学生になってから(大人になってから)初めて山賊キャンプを知ったという方でも、ぜひ長ボラに参加してほしいということです。何も知らないからこそ見えるものもあるだろうし、長期間滞在することでより魅力が伝わる場所だと思うからです。
 キャンプに出られなかった分、グリーンウッドスタッフの皆さんと共に生活して、普段の自分の生活では経験出来ないような活動にも多く関わることができました。キャンプでも日々の生活でも、ここでしか学べないことが沢山あったと感じています。便利なもので溢れている中で、楽に暮らしている自分の日常を見つめ直す良い機会になりました。この夏休みに泰阜村に行くと決断したことは、私にとって最善の選択だったと心から思っています。本当にありがとうございました!

 

  早矢仕 玄(げんちゃん)2021年度 夏

  
「キャンプの裏側から見えること」
コロナ禍での山賊キャンプ。長期ボランティアとして現地に着いたタイミングでの感染状況がキャンプの開催条件を満たさず、相談員として関わるはずだったキャンプが中止になってしまいました。それでもその時行われていた今期最後のキャンプに裏側から関わる中で見えてくるものがありました。
現場チームが滞りなくキャンプを実施するために、裏側では物資チームが必要な量の食品や物品を現場チームに届ける動きをしていたり、事務局チームが参加者の親御さんと連絡をとっていたり。また、物資チームが届けていた野菜を作ってくださっている地域の農家の方の家にも訪問させていただき、どんな思いで野菜を作られているのかやグリーンウッドや山賊キャンプへの想いもうかがうことができました。相談員としてキャンプに関わることができず残念でしたが、子どもが自由に思い切り遊べる山賊キャンプが成り立っている裏側にたくさんの人の協力や熱い想いがあることを実感できた長期ボランティアになりました。

 

 川口 暖可(はる)2019年度 夏

 
「憧れを追いかけて ‐学生最後のチャレンジ‐」
小学生の時友人に誘われて参加した山賊キャンプ。このキャンプは自分のやりたいこと、やってみたいことに全力でチャレンジできる。また、ほかのキャンプと違って「プログラムがない」「時計などの情報もない」あたりを見れば「はじめまして」の人ばかり。私はそんな山賊キャンプの虜となっていた。小学2年生から中学3年生までほとんど毎年参加をしていました。
子どもの時に出会った相談員さんに中学生の私は憧れました。一緒にご飯を作ったり一緒に遊んだり、悩み事や相談は向き合ってくれる憧れの相談員さん、自分もそんな相談員さんになりたいと思っていました。そして大学生になった私は、あこがれだった相談員になって子どもたちと関わってきました。しかし、子どもたち全員と関わることができないままキャンプが終わってしまうことや、子どもたちに合わせて声をかけることができないことに後悔がありました。そんな時、子どもたち一人一人に合わせて声をかけている「本部」や「長期ボランティア」みたいになりたいと思うようになりました。
就職活動や卒業論文などが忙しい大学4年時に、長期ボランティアに参加することに「悩まなかった」と言えば嘘になりますが、チャンスはもう今年しかない、チャレンジせず終わってしまうことの方が後悔すると思い、参加を決めました。
約3週間3コースに参加をし、今までは見えてこなかった子どもの姿や全体を見ることの「大変さと楽しさ」を感じました。また私自身もチャレンジをし、失敗してしまったときは「何が足りなかったのか」を考えることができ、「チャレンジすること」の大切さやチャレンジする面白さを実感することが出来ました。
学生生活最後の大きなチャレンジをすることができ、私自身は一回りも二回りも成長することができました。このチャレンジを後押ししてくださったグリーンウッドの皆様、長期ボランティアの仲間はじめキャンプに参加をしてくださった子どもたちや相談員の皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。
 

 

 岡本 有佳(ゆか)2019年度 夏

 
「素敵な出会いがたくさんあった夏」
 私は今回長期ボランティアとして4本のキャンプに参加をしました。いろいろなキャンプがありましたが、本当にどれも楽しかったです!正直とても大変で諦めかけた時もありましたが、他の長ボラの仲間やスタッフの皆さんがずっと見守ってくれていたおかげで、最後までやりきることができました。キャンプが終わった今、"やりきった!"と思えるこの夏の経験が自分の自信に繋がっています。
 長期ボランティアをしてよかったと思うことは、裏方の仕事を手伝えたことです。農家さんの元へ野菜を取りに行った時には、山賊キャンプが泰阜村全体に支えられているのだと実感できました。また、スタッフの方が農家さんの体調を気遣い、声をかけている姿を見て、ただ野菜をもらいに行く仕事上の関係で終わらない、地域を支える役割もグリーンウッドのスタッフの方々は担っているのだと知ることができました。電話対応をしている事務局の方々は、不安を抱える保護者の方に親身に寄り添い、話し合いを重ねていました。山賊キャンプは子供だけでなく、子供を送り出す家族もチャレンジであり、またそのチャレンジを常に支えているのが裏方のスタッフの方々だと知ることができました。こういった裏側を見ることが出来るのも長ボラの魅力だと思います。
本部スタッフとしてキャンプを作っていく上で目標としていたことは、“子どもたちに素敵な出会いをしてもらう”ということです。人との出会いは自分を大きく成長させてくれるものだと思います。特に山賊キャンプでは、いろんな子ども、大人に出会い刺激をもらえます。私自身山賊キャンプに参加をし、子供たちや相談員、スタッフの方たちと出会ったことで、大きく人生が変わりました。この夏4本のキャンプにでて、140人近い子供たちと出会ってきましたが、この出会いが少しでも子供たちの人生に影響を与えられたらいいし、素敵な出会いがあったキャンプを作ることができていたら嬉しいです。
 今回参加した長ボラメンバーの中で私は最年少でした。周りにはお手本になる大人がたくさんいて、その人たちの行動、考え、姿がとても印象に残っています。特にグリーンウッドの皆さんは、キャンプに対する熱い思いを持ち、大人になっても夢に向かって努力し続けていて、その姿は本当にかっこよかったです。そんな人たちと一緒にキャンプが出来てとても嬉しいし、たくさん刺激をもらいました。この出会いを大切に、私も負けずに頑張っていこうと思います。
 長期ボランティアをしようか迷っている人は、是非一歩踏み出してチャレンジしてみてください。きっと自分を成長させてくれる素敵な出会いがあるはずです。
 最後に、子供達たち、キャンプを支えてくれた相談員さん、長ボラのみんな、グリーンウッドの皆さん、キャンプに関わってくれた全ての皆さま、本当にありがとうございました!!

 

 森本 夕稀(ゆう)2019年度 夏

 
私は小1から山賊キャンプに来ています。相談員さんになっても来続けていて、参加したキャンプ数は20を超えます。そんな私は、相談員さんになった時から、いつか長ボラに参加しよう、と心のどこかでずっと思っていました。でもその一方で出来るのかな、とも思っていました。今回参加しようと決めた時も不安がなかったわけではありません。だけど後悔はしたくない、その一心で応募しました。
結論から言えば、参加したことに後悔はありません。約20日間、沢山の子どもと過ごした時間は貴重で、本当に楽しかったです。
私には今回すごく記憶に残っている出来事があります。それはご飯作りで族で協力が出来ず、それぞれがやりたいことをやってなんとなく形になっていた子どもたちと、協力してみんなで楽しくご飯を作ることが出来たことです。あの時の雰囲気、子どもたち一人一人の笑顔は今でも鮮明に思い出すことができます。それまでいくつか声掛けをしても上手くいかなかったけれど、少しノリを変えて声をかけたら見事に!仲間と暮らすこと、その楽しさを心の底から感じました。声掛けひとつとっても正解はありません。でも声掛けひとつでこんなに変わるんだと思った出来事でした。やりがいがあって、最高に楽しいと感じた瞬間でした。
その一方で想像以上に大変なことも多かったです。やらなければいけない仕事もあるので、単純に疲れが溜まりました。また子どもと族の一員としてずっと一緒にいる相談員さんとは違って、全体を見る本部からだと子どもの少しの成長に気づけないなと感じたこともありました。振り返ると、もっと頑張れたんじゃないか、と後悔も残るものとなってしまいました。ですが私はそれでもよいのだと思います。全てが満足いくものになってしまったら、そこで終わってしまうと思います。二度と同じキャンプがない山賊キャンプだからこそ、毎回悩んで、悔しいことがあって、次に繋げることが出来るのだと思います。私は今回感じたことを忘れずに、今後のキャンプに繋げていこうと思います。
今年の夏も最高の夏を過ごすことが出来ました。ありがとうございました!

 

  木本 拡志(ひーちゃん)2019年度 夏


「こどもも大人も『チャレンジが基本だ』」
 私はこれまでに、夏冬共に何度か山賊キャンプに相談員として参加し、話し合いで解決を目指すことの大切さなど、参加するたびに新しい学びを得ることができました。また、私自身もキャンプの中でこどもたちと一緒にいろいろなことにチャレンジすることができました。だからこそ、ひと夏を山賊キャンプで過ごすことで、もっと多くのことを学ぶことができるのではないか、自分にとっても新しいことにチャレンジするいい機会なのではないかと思い、今回長期ボランティアとして参加しようと思いました。
 今回ひと夏を過ごして、一番実感をもって言えることは、自分に自信がついたことです。私は自分に自信がありませんでした。それは意識していなくても会話の端々にあったようで、何度か指摘されたこともあります。それが、スタッフの方々のフォローや様々な言葉をいただきながら何回かキャンプを重ねていくうちに、一つ一つをやりきった達成感が自分の自信につながっていきました。また、自分の心持ちが変わったことで、自分の今までの言動を振り返り、周りの人にどういう印象を与えていたのかを考えることができるようになりました。
 他にも、キャンプで過ごす中で、多くのこどもたちと関わり、こどもたちのチャレンジを支え、笑顔をつくることができたことも大きな刺激になりました。今までは族の子どもを中心に、その子たちと一緒に考え、一緒に活動をしていましたが、本部スタッフとして全体を見て、子どもたちがのびのびとチャレンジできる場を作る立場として関わることで、時には子どもをチャレンジの場へ引っ張っていけるような人がいることも大事だということや、子どもたちに分かりやすく、興味深く伝えるためにはどうすればいいかということを考えるきっかけになりました。他の人との関わりについては、本部の仕事は少なくなく、最初は覚えるためにあまり子どもたちと関わることができませんでしたが、仕事を覚えてからは少しずつ子どもたちや他の相談員の方と話をすることができるようになりました。
 ひと夏を過ごして、とても楽しかったとともに、私が人として成長するために大事な経験をたくさん積むことができました。成長したい、経験を積みたい、いろいろなことにチャレンジしてみたいという方にとっては、実りのあるひと夏を過ごすことができるでしょう。それは、山賊キャンプが子どもにとっても大人にとってもチャレンジしやすい雰囲気がつくられていて、スタッフの方々もそのチャレンジを応援してくださるため、自分のチャレンジに全力で取り組むことができるからです。また、キャンプや長期ボランティアの活動が日々の生活とつながっているため、今の自分の課題に気付くことができます。それも、今後の自分の成長の助けになると思います。
 私は、この素晴らしい出会いの中で、たくさんのことを学び、大きく成長することができました。これから参加したいと考えている方にとっても、そのチャレンジが大きな成長の機会になることを祈っています。

 

 佐藤 千紗(しゃち)2018年度 冬

 
「広がった視野と意識」
 今回私が冬の長期ボランティアに参加しようと思ったきっかけは、4年前から関わっている山賊キャンプに、相談員としてではなく、本部スタッフ等の運営側からの視点で関わってみたい!と強く思ったからでした。
過去に相談員として参加した際には、3泊や4泊、スーパーコースの7泊、それぞれ限られた時間の中で、グループのこどもたちと寝食を共にし、遊び、こどもたちのチャレンジを応援していました。「こどもたち中心」に様々なことを考え、過ごしていたと思います。しかし今回本部スタッフとして3本連続で参加させて頂き、今まで自分が「キャンプ全体をみる」ことがなかったことに気がつきました。今まで何度もキャンプに参加していたのに、本部スタッフがいつ、どんなことをしているのか。最初の数日ははっきりと分からず、試行錯誤の毎日でした。しかし同じ本部スタッフの仲間たちや、相談員さんと声を掛け合い、「いまこのキャンプに本当に必要なことは何だろう」と、広い視野を持って考えることが出来るようになりました。
 また、全体をみることを意識するからこそ見える、こどもたちの姿をみることができました。毎晩の相談員ミーティングの際にグループの相談員さんから聞く話と、本部スタッフとして存在している自分の元に関わりにくるこどもの様子が、微妙に違うことがあり、それがそのこどもに対する新しい発見に繋がることが多々ありました。同じ「大人」という存在でも、グループというコミュニティにいるときと、そうでないときでは、こどもからみて何かが違うのではないか?これは相談員としてグループでの姿だけをみているだけでは気がつけないことだと感じ、興味がわきました。
 今回私はこの冬を迎える前の秋まで、1年間オーストラリアで生活していました。その際たくさんの国の人たちと関わっていく中で、文化・宗教・言葉・生活環境など…本当にたくさんの「違い」を感じ、視野が広がっていましたが、今回の長期ボランティアでその1年間と同等、いやそれ以上に視野が広がり、キャンプに対する意識が変わったように思います。何度参加しても毎回同じキャンプにはならない。元々それは感じていたものの、今回本部スタッフを経験してみて、こどもと関わること、山賊キャンプに参加することには、無限の可能性があるとあらためて強く感じました!もし、長期ボランティアを迷っている人がいるなら、ぜひ飛び込んで経験してみてほしいです。こどもたちのチャレンジを応援する前に、まずは自分が、大人たちが、チャレンジすることが本当に大切だと思います。長期ボランティアで何も得られないことは絶対になくて、必ず自分なりの新しい学びが得られると思います。
 なによりも。今回の3本のキャンプの中で本当にたくさんのこどもたち、相談員さんと関われたことが何よりの思い出です!10日以上のキャンプは初めてで、正直疲れなかったかと言われたら、嘘になります。しかしその疲れ以上に得たものが多かった日々でした!本当に、楽しかったです。
そのために支えてくださった大勢の方々、ありがとうございました!

 

 佐藤 杏美(あんず)2018年度 冬


「長期ボランティアに参加して」
私は、今回3本のキャンプに本部として参加しました。
今まで夏冬合わせて3回のキャンプを相談員としてやってきたのですが、毎回なにかしらの悔しさ、やり切れなさを持って帰ってきていました。この不完全燃焼感を完全燃焼させるために長ボラにきました。
結論から言うと、「燃え尽きた」の一言に尽きると思います。たくさんと子どもと出会い、たくさんの相談員さんと出会い、遊んで食べて悩んで笑った13日間はかけがえのない時間でした。
山賊キャンプのよさは、とにかくいろんな人と出会えることだと思います。特に一本目のキャンプは本部としてなにをしていいかも分からず、悩んだり困ったりもしましたが、そんな時は誰かが力を貸してくれます。相談員さんはもちろんのこと、子どもが力を貸してくれることもあります。そんな時、人の温かさを実感します。異年齢集団で行うキャンプは、あちこちで助け合いをみることができます。助け合い成長する子どもと相談員さんの姿をみることができるのは本部の特権だと思います。子どもたちがバスに乗って帰っていくところをお見送りできるのも長ボラの特権だと思うのですが、きた時とはまるで顔が違います。そして、本当に満足して遊びつくした!というオーラが全身から出ています。これをぜひ皆さんにも見てほしいです。
何度も何度も参加するか迷った長ボラでしたが、参加できて良かったと心から思います。13日間でたくさんの子どもと向き合い、自分の心とも向き合う時間を作ることができました。山賊キャンプには、これから生きていく上で糧となることがたくさんたくさん詰まっています。そしていつでも帰ってこれる大切な場所になります。これを読んでいる皆さんも、山賊キャンプが、泰阜村が、大切な場所となりますように。
最後にお世話になったみなさん、本当にありがとうございました!

 

 工藤 安理沙(ありす)2018年度 夏

 
「ひと夏のチャレンジから分かること」
私が山賊キャンプを知ったきっかけは、ゼミの先生の紹介でした。
概要を聞いて、めちゃめちゃ面白そう!というのが、山賊キャンプに対する第一印象でした。
その後も自分自身で調べていくうちに、行ったことのない場所で生活することに正直不安はありましたが、「私もこのひと夏チャレンジしてみたい!」という気持ちが大きくなり、長期ボランティアの参加を決めました。
ボランティア期間を終えて、参加して良かったなと心から思っています。
たくさんの子どもたちと数日一緒に過ごすことで、たくさんの笑顔と成長を見ることができ、とてもやりがいを感じました。
さらに、学生から社会人まで様々な経験をしている方々と出会い、深く話し合う機会を得ることができました。
今回長期ボランティアとして複数のキャンプに参加したからこその経験で、自分自身の将来に対する選択肢が広がったと感じています。
活動をする中で、初めての物事に対して躊躇してしまったり、自分自身の考えの狭さに悩む時もありました。しかし、そういう時こそ、山賊キャンプの掟である「チャレンジが基本」を思い出し、乗り越えることができました。
もし長期ボランティアに参加しようか迷っている方がいるならば、ぜひ参加することを勧めます!
直接足を運んだからこそ分かることや、感じることが必ずあります。困ったことや苦しいことがあった時には、たくさんの人が支えてくれます。おかえりなさいと暖かく迎えてくれる場所ができます。
小・中学生時代に山賊キャンプに参加していたわけでもないし、どちらかといえばインドアな私が参加して、今はまた山賊キャンプに行きたいと強く思っています。
これを読んでくださったあなたと、次のキャンプでお会いできたら嬉しいです。
今回出会えたたくさんの子どもたちや相談員、スタッフの方々、泰阜村の皆様、本当にありがとうございました!

 

 大川 空(てん)2018年度 夏

 
「長期ボランティアに参加して」
 私は、長期ボランティアの中でも少ない期間で、3本のキャンプに参加させていただきました。
 元々、私は山賊キャンプの存在は大学の掲示板で知りました。私は子どもの頃に違う団体ですが、何度もキャンプに参加したことがあり、将来はこどもと関わる職業に就きたいという思いがありました。なので、自然体験活動を通してこどもと自分自身が成長できたら素敵だな、と思い山賊キャンプに目が留まりました。その後、ホームページを見て、グリーンウッドの方針に惹かれたところに、長期ボランティアも募集していることを知り、思い切って応募しました。
 しかし、いざ行く直前になるとキャンプがどのように行われているのか、キャンプの雰囲気、さらには子どもたちの雰囲気も全くわからなかったため、とても不安でした。本当に自分はキャンプをやっていくことができるのかと思っていました。
 そんなままキャンプに参加しました。1本目のキャンプでは、全然動くことができない自分が情けなく、何度も家に帰りたいと思いました。また、初めてで流れがわからないのでずっと自分の中で力を入れている状態だったので、1本目のキャンプが終わった時、とても疲れきっていました。そして、終わったその日からまた2本目のキャンプがはじまるので、この疲れにさらにまた疲れるキャンプが休みなく続くのか、という恐怖のまま2本目に突入しました。そんな状態で始まった2本目のキャンプでしたが、だいたいどういう流れでどこに何があるのかわかり始めたので、1本目のキャンプよりも自信をもって動くことができるようになっていました。そして自分の中で少し余裕が生まれたことで、こどもや相談員さんとも一本目よりも積極的に関わることができたと思います。そのことが本当に嬉しく、自分自身がキャンプを楽しめるようになっていました。このようにして一1本目よりも2本目、そして2本目よりも3本目のキャンプの方が楽しくなっていました。そして、回を重ねるごとに自分が積極的にチャレンジもしていきました。
 そして、キャンプが終わり、泰阜村を離れる頃にはもっとここにいたいと思うようになっていました。
 キャンプのことを振り返ってみると、とてもよい経験になった事ばかりです。支え頂いたスタッフさん、相談員さん、そしてこどもたちのおかげです。本当にありがとうございました。

 

 米倉 未佳(オラフ)2017年度 冬

 
「ここに来て、ここで過ごして、ここでしか学べないことがたくさんある」
私がグリーンウッドの長期ボランティアの存在を知ったのは、大学4年の冬。幼い頃からの夢だった教師としての道が開かれ、落ち着いていた頃でした。ただ、1つ心残りがありました。それは自分のもう1つの夢である、「自然の中でこどもたちと過ごすこと」に向けた想いです。
大学1年の頃からキャンプカウンセラーとして、自然の中でたくさんのこどもと時を過ごしていく中で「こどもが自然の中で見せる姿は、本当にキラキラしている。日常の生活の中では見せない姿を今、自然の中で見せている。この姿こそ、教師になったとき私が目指したいこども像だ!!」と感じていました。
そんな私にとって、グリーンウッドの長期ボランティアを見つけた瞬間は、運命を感じられずにはいられませんでした。「ここだ!!」長期ボランティアの募集を見つけた瞬間、心に強く感じました。そこから、長期ボランティアへの応募までは一直線でした。
憧れの土地で過ごした今、感じること。「ここに来て、ここで過ごして、ここでしか学べないことがたくさんある。」
今、長期ボランティアに行くかどうか迷っている方は、きっとグリーンウッドに惹かれている、または山賊キャンプに惹かれているなど、グリーンウッドや山賊キャンプに心が動いたのではないかと思います。その動いた心の気持ちを大切に大切にしてください。そして、その気持ちを信じてグリーンウッドの世界に飛び込んでみてください。きっと、いや必ず大きく心に残るものがあります。
何も知らない土地に飛び込み、何もわからないまま進んでいく時間は辛く悲しいときもあります。私も、悲しい涙や悔しい涙を流すこともありました。けれど、その先には今までに出会ったことのない自分の姿がありました。長期ボランティアに参加することで、たくさんのこどもに相談員さん、たくさんの長老、たくさんの人、様々なキャンプ、様々な出来事に出会います。その出会いのすべてから、たくさんの学びが得られます。そして、その学びは自分を成長させるものになります。
「自分が知らない自分」に出会ってみませんか?その出会う場として、グリーンウッドの長期ボランティアは最適です。なぜなら、グリーンウッドのスタッフの皆さんは、ここに来る人の心に寄り添い本気で向き合い、グリーンウッドのスタッフの一員として迎えてくれるからです。
たくさんの人が長期ボランティアに挑戦し山賊キャンプを通して、新しい自分に出会えることを願っています。

 

 安井 尚美(なおちー)2017年度 夏

 
 私が今回、夏の山賊キャンプの長期ボランティアに応募しようと思ったきっかけは、大学生活最後の夏休みにはこどもの頃から関わり続けている山賊キャンプを悔いのないようとことんやり尽くしたいという思いからです。約1か月の間に3種類のコース、計5本のキャンプで本部スタッフとして参加させていただきました。
 2年前長期ボランティアで参加させていただいた時と同様、安全やごみの分別などのインフォメーションでは伝わりきらない部分はあり、悩みました。その中で意識したことは、本部スタッフ・相談員としてではなく、同じ山賊キャンプに参加する仲間としてお互いの暮らしや健康・安全をどう守っていくかということです。一方的に私から伝えるのではなく、族のおかしら(リーダー)を始めとした仲間同士で水分摂取など呼びかけるような声掛けを意識しました。
 また、キャンプ期間中は様々な困難がありました。台風や大雨で薪が湿ったり、かまどが水浸しになってしまった環境でも真っ暗になるまで晩ご飯を作り続ける姿、特にスーパーコースでは炊飯時にガスコンロが使える環境にあるものの「悔しいからこのまま火おこしで夕食づくりを頑張る!」と全員が協力し、総力戦で作ったご飯は忘れることができません。こどもたちの諦めない姿にとても刺激を受けました。
 私は2回目のチャレンジでもキャンプが始まる直前までやりきれるのか不安でいっぱいでした。そして私は火おこしも料理もできません。その中でも自分ができることを必死に探し、こどもたちに教えてもらい新たなチャレンジをしてみたり…。約1か月間遊び続け悩み、体力的にも精神的にも疲れはあります。でも終わってみれば楽しかったこと、嬉しかったこと、感動したことばかりで達成感でいっぱいです。この夏山賊キャンプで過ごした時間はかけがえのない宝物です。一緒にキャンプをした仲間、支えてくださった多くの方々に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

 

 杉田 佳凛(かりん)2016年度 夏

 
「長期ボランティアだって“チャレンジが基本だ”」
 私は小学5年生で山賊キャンプに出会い、中学3年生までは参加者として、高校1年生からはボランティアとして参加してきました。そして大学3年生の今年、初めて長期ボランティアになりました。
 今年のキャンプでは本部スタッフとしてこれまでとは違う仕事をもらい、様々な経験をしました。たとえばキャンプ中様々な場面で必要となるインフォメーションは本当に難しく、話が長すぎれば飽きられてしまうし、必要最低限だけを伝えようとすればつまらなくなってしまいます。どうしたらおもしろく、また同時に山賊キャンプの理念を伝えられるのか、正解は分からないままでした。また保健室の仕事は軽傷の対応であっても難しく、自分の目では必要ない絆創膏を「欲しい」と言ってくる子供とのやりとりに四苦八苦しました。
 こうして過ごしたなかで学ばせてもらったことはたくさんありますが、その一つが「チャレンジの大切さ」です。山賊キャンプにはマニュアル――規定された正解がありません。インフォメーションの仕方も保健室の対応も、あるいはランタンを出すタイミングや落とし物対応の仕方まで、自分で考えなければなりません。一日一日のなかで試行錯誤を繰り返しながら、自分なりの正解に少しずつ近づいていくのです。長期ボランティアとして過ごした3週間は終わってみればあっという間でした。それはもっと正解に近づくことが出来たのではないかという後悔からきていると思います。常にベターを目指す向上心を、そのためにもっとチャレンジを。山賊キャンプに限らず常にそうありたいと思うようになりました。
 それから長期ボランティアになろうか迷っている人へ。「やめようかな」と思う理由がいくつあっても、「やりたいな」と思う理由が一つあればぜひチャレンジしてください。私は不器用なうえ子供相手でも人見知りし、愛知から遠く離れた広島に住んでいて教育関係の職業を志望しているわけでもありません。ただ山賊キャンプが好きという理由で長期ボランティアになりました。山賊キャンプはとても懐の深い場所です。「やりたいな」という気持ちと行動に移すチャレンジの心さえあれば、それを温かく受け入れ支えてくれます。山賊キャンプだからこそできる経験や学びはたくさんありますが、それと同時にとても楽しい場所でもあります。そのことを、この文章を読んでくださった方と次の夏に共有できれば嬉しいです。

 

 田端 雅威(がい)2016年度 夏

 
 今回、1か月半の長期ボランティアとして参加させていただきましたが、それにより大きな経験、感動を感じることが出来ました。
 1か月半のボランティアの中で私は全8組のキャンプに本部スタッフとして参加しました。
 元々、キャンプが好きで、地元では知り合いが主催しているキャンプにボランティアとして参加していました。
 その折にてグリーンウッドのキャンプに参加しましたが、当然ながら知り合いのキャンプとは内容が違うため初めのうちは流れを覚えることで精いっぱいで、こどもの様子を見ることはおろか、自分自身が無駄に慌ててしまっていたと思います。
 しかし、回数を重ねるうちに長老やスタッフの方々に多くのことを教えていただき、吸収していくことで自分でも変化を感じることが出来るほどに成長することができました。
 例えばキャンプにおいての環境についてです。
 夜などランタンを箇所ごとに設置しますが初めは言われた場所に置いていました。しかし、リスク面において「今どこが暗くなっているか、必要か」ということを考え、場所を変えていくことにより怪我のリスク、快適さが増すことを教わりました。
 他にも道具の扱い方の説明などこどもたちの前で行う機会もいただきました。
 これも伝え漏れがあったり、余計に長く話していました。こちらも回数を重ねるごとに簡略的かつ面白く話すことでこどもたちの笑いと集中の持続につなげることが出来るようになったと思います。それにより今の職でも活動において「進行が上手になったね。こどもが楽しそうにしている。」と言っていただきました。
他にも書ききれないほどの経験をしましたが、一番大切なことは「こどもと大人、片方ではなく双方が楽しむ」ことだと学びました。
 1か月半、とても楽しい夏でした。

 

 高野 彩貴(さき)2016年度 夏

 
 小学生の頃に、この山賊キャンプに出会い参加し、高校生の頃からボランティアで参加しています。去年まで相談員として参加していましたが、学生にうちに一度長期ボランティアに挑戦したいと考え、応募しました。毎日朝から晩まで子どもと過ごしたり、インターネット環境と離れて過ごすということは非日常的でありとても楽しい毎日でした。ネット社会から隔離された環境は、最初は慣れずもどかしいですが、慣れたら小学生の頃に戻ったように毎日様々なことに目を向けることが出来るようになり、多くの発見があります。
 長期ボランティアをやろうかどうか迷っているならやってみるべきだと思います。毎日泥だらけになってへとへとになるまで遊んだり、本気で火を起こしてご飯を作ったり、いい意味で馬鹿になって自分の殻を破ることが出来ると思います。私は大学生ですが、普段の学生生活とは違うコミュニティを築くこともできました。
 自分の力量不足を実感し、悔しい思いをすることもありましたが、すべてを終えた時にはなにものにも代えがたい達成感が生まれました。
今回、勇気を出して長期ボランティアに参加して本当によかったと思っています。支えてくださった方々、一緒にキャンプした子どもたち、相談員さん、その他大勢の方、みんなに感謝します。ありがとうございました!!

 

 矢吹 泰誠(たいせい)2016年度 夏

 
「キャンプを通して…」
 私が初めてキャンプに参加したのは2015年夏でした。キャンプ経験も浅く、ましては人前で話すことに対して苦手意識をもっている自分が長期ボランティアなどできるのかとても不安でした。それともう一つ、長ボラはどちらかというと運営側の立場です。相談員とは違って「族」に入ることができないので以前のようにこどもたちとあまり関われないのではないかという不安もありました。そんな不安もありながら長期ボランティアをやることが自分にとってのチャレンジだという思いで2016年夏の長期ボランティアに参加させていただきました。キャンプが終わり振り返ってみると人前で話すのは徐々に慣れていき、緊張はしますが変わっていけた気がします。そしてこどもたちとあまり関われないのではないかという不安、確かに「族」にははいれないが、逆に族に入れない事により二つの族の姿が見えてきました。相談員の時は自分の族のこどもたちしかほとんど見ることができません。更に族が見えるという事はつまりその族に入っている相談員たちも見ることができるということ。これは自分にとって新たな発見であり、学びでした。自分だったら「こうするかもなぁ」「なるほど」など、時にはこどもだけでなく相談員さんたちの言動・行動に羨ましく思ったり…。
 とにかく全体を広く見わたすことができ、相談員の頃の自分を客観的に見ることのできる長期ボランティアはとても面白かったです。角度が変わると見えるもの見えてくるものが全く違う事、キャンプを通して学びました。表層的な部分しか見えてなくて否定してしまう事も角度を変えれば面白いかもしれないと思いました。いろんな角度からものを見られるように何事にもチャレンジしていきたいと思えた夏のキャンプでした。

 

 安井 尚美(なおちー)2015年度 夏

 
 私が初めて山賊キャンプに参加したのは小学校3年生のときでした。山賊キャンプでは特に、やりたいことは何でもできるところが大好きで中学3年生まで参加していました。キャンプ中のスタッフの方と相談員さんはキラキラしてとても楽しそうで、私もいつかそんな相談員さんになりたい、とあこがれの的でした。そうした想いから、高校生からは相談員として参加しています。今年長期ボランティアに申し込むかは正直迷いましたが、やらずに後悔するのはやめよう、「チャレンジが基本だ」という思いで応募を決めました。
 キャンプ中は、チャレンジコースの本部スタッフとして参加していました。手洗いや、包丁の使い方など安全に関するインフォメーション、ごみの分別などを分かりやすく・面白く伝えるためにはどんな伝え方がいいかたくさん悩みました。また、けがの手当て・体調不良・ホームシックの対応ではまだまだ知識と経験が足りないと痛感しました。
 子どものころ「本部の人はなんでもできる!」というイメージがあり何でも自分でやらなければと息詰まってしまったこともありましたが、そんなときに子どもたちから「何かやることあるー?」と聞かれ、改めて山賊キャンプは子ども・本部・相談員さんみなで作るものだと気づかされました。そして、子どもだけでなく相談員さん・長老とのコミュニケーション重要さも感じました。
 相談員のときは族の子どもと過ごす時間が多かったのですが、今回本部スタッフとして全体を見ることが大切だと感じ、日を追うごとに出来るようになったと実感しています。
 キャンプインする前は、不安な気持ちがとても大きかったです。でも実際は「やってよかった!」と思えることばかりでした。この経験をもとにこれまでやろうと思ってためらっていたこともチャレンジしていきたいです。この夏、たくさん山賊キャンプに参加できてとても幸せです。たくさんの子ども・相談員さん・グリーンウッドのみなさんとのかけがえのない日々、出逢いと別れがあった夏休みした。ありがとうございました!
(2015年 信州こども山賊キャンプ事業報告書より抜粋)

 

 桐山 司(ジャック) 2015年度 夏

 
「長期ボランティアにトライして」 
 参加した4本すべてのキャンプで本部を担当し、子どもだけではなく、相談員とも幅広く関わることができました。私は基本的に「とりあえずやってみよう」というスタンスで参加していたため、良くも悪くも山賊キャンプにインパクトを与えたのではないかと一人思っています。しかし私の無謀さ、勢いを全てキャンプの味に変えてしまうことも山賊キャンプの魅力なのだと思います。特に長期ボランティアでは毎日のように壁にぶつかります。時にはどうしようもない自分に嫌気がさすこともあります。ただ、キャンプ全体で考えると、その嫌気が自分にとっての山賊キャンプの良い調味料となって深みを出してくれているように思います。そしてその時、その瞬間で頂いた何気ない言葉の数々は、私の中でかけがえのない「教え」として今も大きく位置を占めています。これを得られたことがキャンプに参加して一番良かったことかもしれません。
 私はキャンプの間、毎日のように悩んでいました。しかしその悩みの中で懸命に何かを見つけようと必死にもがいていた自分は決して悪いものではなかったように思います。そしてそのもがきやどうしようもない私を温かく見守って頂いたことは自分自身のこれからに大きく影響していくと確信しています。
 山賊キャンプは私の「何がしたいんだろう」の考えを少し違う方向に向かせてくれました。少しでも参加を悩んでいるあなた!山賊キャンプは大変です。頭にくること、大変なことが毎日のように押し寄せてきます。しかしそこで頭にきた経験、大変だった経験はあなたのこれからに少なからず影響を与えるはずです。是非参加してみてください。きっと見つかるものがあるはずです。

 

 立藏 有以(たてぞう)2014年度 夏

 
 私はNICEという団体が紹介する中長期ボランティアの中から、この山賊キャンプボランティアを見つけ、参加しました。この出会いは、休学をしてこどもたちと関わる機会を多く持ち、様々な教育現場を知りたい!と思っていた私にとって、絶好のチャンスでした。
 長期ボランティアとして1ヶ月半、5つのキャンプと、物資や事務局の仕事のお手伝いをして過ごしました。北海道に居ながらにしてアウトドア経験があまりなく、山賊キャンプは初参加。やる気とバックパックのみを持って泰阜村に来た私でしたが、多くの人に支えていただき、キャンプを終える頃には、火おこしや調理・工作などに使う器具の扱い方や様々な注意事項を覚え、こどもたちに教えられるようになっていました。
 参加して一番良かったなと思うのは、たくさんの人と、たくさんの思いに出会えたことです。山賊キャンプには、学校も学年も言葉も違う様々なこどもがやってきます。初めて会ったこどもたちが、山賊のおきてのもとに助け合い、たくさんのチャレンジをしながら楽しそうに暮らす様子、うまくできた時の満足そうな顔を見て、何度もパワーをもらいました。楽しむ気持ち、やってみたいという気持ちがあれば、なんでも出来るということを教わりました。そしてそんな素敵なこどもたちの周りには、たくさんの大人がいます。こどもたちを支える相談員さんたちや、キャンプを引っ張っていく長老陣のみなさんとはこどもを育てることやキャンプに対する熱い思いを聞いて刺激を受けただけでなく、一緒にこどもたちを守りキャンプを盛り上げようと団結して、たくさんの感動を共有できました。キャンプを支える物資・事務局のみなさんからは、安心安全で楽しいキャンプが実現できるのは裏方の仕事があってこそ、そして泰阜村の皆さんのあたたかい気持ちがあってこそなんだということも知ることができました。
 山賊キャンプは大人もチャレンジが出来る場所だと思います。長期で関わるからこそ見られるものがあり、自分自身色々な挑戦ができたし、そこから得られたものは私にとってとても大きく、今後も大切にしたいと思えるものでした。思い切って飛び込んでみて良かったです。私のチャレンジを支えてくださった皆さん、本当にありがとうございました。
 最後になりますが、山賊キャンプ参加を考えている方には、ぜひぜひ長期ボランティアにもチャレンジしてみてほしいなと思います。みなさんにとって忘れられない夏になりますように。

 

 小田ひかり(おだっち)2013年度 夏
 

 
 私は、生まれも育ちも九州の島で、いつも自然に囲まれて暮らしていました。
 山梨の大学に進学し、環境教育に興味を持っていて、大学の教授の紹介で山賊キャンプを知りました。相談員として参加することも考えましたが、どうせやるなら長い期間やってみたいなという思いから、長期ボランティアに応募しました。
私は人生で一度もキャンプをしたことがありませんでした。初めてのキャンプ場入りを直前にとてつもなく不安になり、泣きそうでした。しかし、キャンプ場へ行ってみるととても楽しかったです。共にキャンプしたこどもたち、相談員、本部スタッフのみんなのおかげだと思います。初めは何もわからなかったことが次第にわかるようになったり、できるようになったりして、だんだん慣れて自分自身もいろんなことにチャレンジできました。
こどもたちが料理などにチャレンジして「できるようになったよ」「お母さんに自慢する」と嬉しそうに笑顔を見せる瞬間に感動しました。その笑顔に携わることが出来て本当に幸せです。
 こどもたちとの接し方や、伝えることの大切さなどキャンプを通して多くの学びがあり、初めての経験ばかりでしたが、他の相談員やスタッフのこどもたちとの関わり方を見ることができ、勉強になりました。楽しく充実した三週間を過ごすことが出来、長期ボランティアに応募して本当によかったと思います。
みなさんもぜひチャレンジしてみてください!

 

 茅沼典寿(ぬまっち)2013年度 夏

 
 1か月間毎日がとても充実し、あっという間に過ぎてしまいました。
 この一か月間、相談員の時とは違った悩みを持っていました。それはどうしたらみんなに話を飽きずに聞いてもらえるのかということ。伝えなければいけない大事な話は、どうしてもつまらなくなってしまい、子どもたちも聞いていて飽きてしまいます。話す内容・時間、わかりやすさを試行錯誤していきました。失敗しても次にチャレンジする機会が多いことも長期ボランティアならではの特徴ではないでしょうか。
その他にも、得意なこと、苦手なこと、様々なことにチャレンジすることができました。
 また、今まで相談員として楽しくキャンプしてきましたが、その裏には数え切れないひとたちのサポートがあってからだと改めて感じたひと夏でした。一人でも多くの子どもや相談員にまた来たいと思ってくれるようなキャンプにしたいと思って全力疾走しました。
 大変なことも多かったですが、参加して本当によかったと思っています。もし、長期ボランティアに興味があって迷っているならば、思いきってチャレンジしてみてください。
 キャンプに関わったすべての皆様、一緒にキャンプしてくれた子どもたち、本当にありがとうございました。

 

 石原 遼(いえもん)2013年度 夏

 
 2012年から2年間、長期ボランティアとして山賊キャンプの運営に携わらせていただきました。
 こどもたちと暮らす約40日間は、心の底から「楽しい!」と思える毎日でした。
 前回、一緒にキャンプした子どもが「いえもん、久しぶり!また一緒になれたね!」と言ってきてくれたことが、その子と再会できた以上に嬉しいことでした。
 もちろん、楽しいこと嬉しいこととは裏腹に、辛いことや苦しいこともあります。疲れて眠くなったり、悔しくて涙したりすることもあります。
でも、それら全部ひっくるめて「長期ボランティア」ではないかと思います。
もう二度と経験したくないことも多々ありますが、最後には達成感と、またやりたい!という想いだけが残っています。
 私は、長期ボランティアに参加する前は教員を志望していました。
 しかし、ビジョンやミッションをもって楽しく働いているグリーンウッドの人たちを目にして、「私も自然と子どもに囲まれた仕事をしたい!」と思うようになり、2014年度より、プレイパークという冒険遊び場施設で働くことになりました。
長期ボランティアで学んだこと、経験したことを活かしつつ、日々チャレンジしながら頑張っていきたいと思います。

 

  中澤 岳人(がっくん)2012年度 夏

 
 私は以前中学1年生から3年生までの3年間、だいだらぼっちで暮らしていました。
だいだらぼっちに参加する前は冬の山賊キャンプには1回参加したことがありますが、夏の山賊キャンプは今回が初挑戦でした。
だいだらぼっちで経験した薪割りや沢登り、火起こしなどは教えることができ自信もあったのですが、子どもが何を思っているのか分からないことも多く悩みました。
けんかをする子どもやホームシックになる子ども、体調が弱い子どもなどは出会った瞬間には分かりません。実際に生活をしていく中で気付いていくことです。
もう少し早く声を掛けていれば状況が変わっていたのではないか、発生後の対応方法を変えていればもっとみんなで遊べたのではないかなど悔むこともありました。
 私は、だいだらぼっちを卒業後、高校、大学を経て4年半、群馬県の「ぐんまこどもの国」で働いておりました。親子対象のイベントを計画し、提案して、実行した時の子どもの視線を感じ取るのが好きで、楽しい顔やつまらない顔、無表情な子どもの顔を観察して、イベントを考えていました。子どもの顔は素直ですのでこの経験を山賊キャンプで生かせると思い参加しました。
 山賊キャンプは本当にたくさんの子どもが泰阜村に来ます。一人一人性格が違えば、考えることや感情も違います。
子どもたちには泰阜村の楽しいところを一瞬でも感じ取ってもらいたい、そして「また来たい」と思ってほしいです。
 私もまた参加して、「子どもの心」を学び自分自身を高めていきたいです。今回参加させていただき、ありがとうございました。

 

 石原 遼(いえもん)2012年度 夏

 
子どもたちと暮らす約40日間は、心の底から「楽しい!」と思える毎日でした。と同時に、さまざまな学びを得ることができました。
私自身、キャンプの準備から片付けまで、ひと夏のキャンプの一部始終に関わらせていただきました。
キャンプ一線で活躍する長老陣だけでなく、陰ながら支える事務局スタッフ、笑顔で迎えてくれる泰阜村の人たち、そしてチャレンジ精神をもって参加してくれる子どもや相談員たち、多くの人によって支えられてキャンプが成り立っていることに気づきました。
当たり前ではあるのですが、自分の目で見て、身体で経験しなければ分からない気づきでもありました。だからこそ、その当たり前に受け身にならず、みんなに支えられてキャンプができることに感謝していかなければいけないと実感しました。
また、キャンプ中、さまざまな場面でインフォメーションをさせていただきましたが、「伝える」ことの難しさを改めて感じました。
膨大な量のインフォメーションを分かりやすく話そうとしても、結果として、その内容とは反対のことをしている。分かってはいるけど、伝えたことの半分までしか理解できていない、など…。
どうしたら、簡潔で、分かりやすくて、理解しやすい伝え方ができるのか?ということに悩みながらも、機会を見つけてチャレンジさせていただました。
私は教員を志望しているので、「伝える」ことを職としていかなければなりません。でも、長期ボランティアを経験して得た「伝える」ことの気づきを、これからの教員生活に活かしていきたいと思います。

 

 小林 千珠嘉(コロ)2012年度 夏

 
「山賊キャンプは私の原点」
 大学4年生の夏、周りは就職先を決まった人も出始め、また教員採用試験に向けて追い込みをかける時期に、私はグリーンウッドの山賊キャンプに出会いました。
 このキャンプのボランティア経験は、もやもやと悩み続けていた私に前進するきっかけを与えてくれたのです。
 大学では、子どもの成長を手助けする職に就きたい、と教員を目指して学んでいました。しかし、学校参観や教育実習の中でたくさんの子どもの姿を見ていく中で、徐々に教師という職業は私の思っている形ではない、と感じるようになってきました。
 大学3年生の秋、本格的に就職活動が始まります。教員は違う、と思った私は、学校とは違う側面から教育に関わろうと思いました。社会教育という立場で教育を展開する地方公務員を目指すことにしました。しかし、勉強を始めてから公務員はこどもに直接かかわることが少ないことに気付くと再び、どんな形で子どもとかかわりたいのか考え始めることになります。
 私の思いは、
・大人から子どもへ教える、ではなく大人も子どもも一緒に学ぶ。
・子どもが、やってみたいと思える環境をつくる。その思いを実現できるような手助けをすること。
どうすればいいか、何に向って頑張ればいいか悩みながら日々を過ごしていた時、グリーンウッドの長期ボランティアを知りました。
子どもが主役というキャンプ内容を見てすぐに「これだ!」と思い、参加することにしました。自分の思いを先に言葉にしてくれていたからです。
 キャンプを終えて大学に戻った私はやはり悩んでいました。でも以前とは違う悩み方です。表面上はこれから先どうしようという将来に対する悩みには変わりません。
 しかし一つ大きな違いは、上に書いた思いが実現できる場所に行きたい。それは子どもたちと一緒に自然の中で体験を重ねることで成長し合う場だと確信をもった上での、就職活動でした。
 このキャンプで、私は自分が漠然と思っていた思いは間違いではなかったと、一つ大きな自信がつきました。今私は子どもと自然の中で暮らす職場にいます。しかし、これで夢が叶ったとは思っていません。まだ自分の思いを形にできてはいないからです。今後、これからの未来を担う子どもたちに何をどう伝えていくかについてもっともっともっと考え続けなければならないと思っています。ただ、これから先何があろうとも、2012年夏の山賊キャンプは、道を間違えたり空回りした時には立ち止まって考えさせてくれ、新しいことに挑戦しようという時には自信と決断力を与えてくれるでしょう。
 最後になりましたが、キャンプで出会った子どもたち・ボランティアさん・グリーンウッドの皆さま、そして一緒に夏を乗り越えた長ボラのみなさん、本当にありがとうございました。

 

  板倉 みのり(もんた)2012年度 夏

 
「新しいことにチャレンジしよう」と思って、私は山賊キャンプに参加した。教育関係の勉強しているわけではなく、子どもと触れ合ったこともとくにない私は、正直キャンプは不安でいっぱいだった。でも今は本当に参加してよかったと思っている。キャンプは学ぶことばかりだった。大人が子どもたちを教えるのが普通だが、私は子どもたちからたくさん教えてもらった。たくさん楽しいことや、笑いや、元気をもらい、助けてもらい、たくさん感動させてもらった。私たちは子どもたちから学ぶことはたくさんあると本当に実感した。子どもたちは子どもたちのためにした行動や言動は、うまく出来なくても伝えれなくても受け入れてくれた。そんな子どもたちをみて、本当に可愛く思うと同時に、自分が子どもたちのことを思えば必ず伝わるんだ、こどもたちに飾らずに素直に接することが大切なんだとおもった。参加キャンプは子どもたちが大人から学ぶことももちろんあるとおもうが、それだけではなく、子どもが子どもから、大人が大人から、大人が子どもから学べることができるキャンプだと。
山賊キャンプから帰ってきて、普段の生活に戻ると山賊キャンプは人、自然に対して「思いやり」がたくさんあったことを実感した。
バイト先でのプラスチックも燃えるゴミも一緒にすてるゴミ処理の仕方。すれ違っても挨拶をしない生活。キャンプでは「自然を大切にしよう!挨拶をしよう!思いやりをもとう!」と子どもたちに言っていたが、実際私も社会もできていないことを実感させられた。キャンプにいく前までは何も思わない社会だった。だから他の人もなにも思わないと思う。このような社会の現状にきづくことが出来たのは山賊キャンプのおかげだとおもう。
山賊キャンプの暮らしにはなにげない「思いやり」があり、また「思いやり」をキャンプを通して少しはもつことができたから、このことに気づけたのではないかとおもう。
山賊キャンプでは普段の生活や社会に不足している大切なものがたくさん持っていると思う。それは社会や人たちに必要なことだと思う。
子どもたち、相談員の人たち、グリーンウッドの人たち、ボランティアの人たち、山賊キャンプの暮らし、自然、山賊キャンプの全てを通じて、そのことが私なりに少しだが学ぶことができたのではないかと思っている。本当に感謝しています!
あと私は「山賊キャンプのおきて」が大好きだ。山賊キャンプは終わってしまったが、普段の生活でも「山賊キャンプのおきて」は社会にとって必要なおきてだと思う。
子どもたちも忘れないでほしいし、自分も忘れないで、山賊キャンプの学びを活かせるように、子どもたちと一緒に、負けないように、まだまだチャレンジしていきたい!!
本当にありがとうございました。

 

  山田 夏海(山ちゃん)2012年度 夏

 
私は、参加した組の数が4組とほかの長期ボランティアよりも少ないですが、長期ボランティアを終えて振り返ると一つ一つのキャンプがどれも印象的で、毎日毎日が本当に充実していたことを改めて感じました。
正直、優柔不断な私は、長期ボランティアに申し込む前、例年通り相談員としてボランティアに参加するか、本部スタッフを担う長期ボランティアとして参加するかどうか、本当に悩みました。しかし、行ってみなきゃ分からないし何事もチャレンジが基本だ、と自分に言い聞かせて申し込みをしました。
キャンプ期間中は初めての本部スタッフで戸惑うことも多くありました。頑張ろうと努力してもうまくいかないことや自分の本部スタッフとしての役割がうまく果たせないこともありました。しかし、そのような環境の中だからこそ、毎回新たな気づきがあり、学びがあり、どうしたらいいのか、考えさせられました。
また、同じスタッフの仲間から励まされたり、アドバイスをもらったりとお互い助け合い、高めあう環境にいられたことに本当に嬉しく思います。
長期ボランティアを経て、子どもや相談員の時には気付かなかったことがあります。それは、「裏方」の存在です。何が起こるか分からないキャンプ。危険や予期せぬ出来事が付き物ですが、それらに柔軟に早急に対応してくれる裏方の存在があって山賊キャンプは成り立っていることを改めて実感しました。例えば、病気の子どもが出た時、食材や物資が足りない時等、何かあればすぐに駆けつけてくれる裏方スタッフがいますし、キャンプを安全に円滑に行えるように支えてくれる裏方スタッフがいます。
また、1,000人以上の子どもと相談員、スタッフが食べる野菜を育て、準備してくれる村の農家の方々。そんな裏方の存在は今まで相談員として参加してきた私は分かっていながらも、なかなか感謝と直結しにくいことでした。しかし、本部スタッフとして山賊キャンプにかかわる中で裏方となる人々への感謝の気持ちを持つことを自分自身で実際に感じることができました。
キャンプを終えて、今、普段の生活へと戻ろうとしています。長老はいつも、キャンプの最後に「キャンプから帰ってからが本番だ!」と言っています。私自身、長期ボランティアを経てたくさんの学びがありました。感謝の気持ちを持つこととその気持ちを行動に移すこと、責任を持って行動すること、鳥の目と虫の目で物事を把握すること・・・。これらの学びをこれからの日常につなげていくことこそがキャンプの目指すことだと思います。そして、今回私自身がたくさんの学びを得られたのと同じように、多くの人に学びを与えられるような人になりたいです。

 

 森 遼太(オーガイ) 2010年夏・冬

 
 私が初めて山賊キャンプと出会ったのは小学校1年生の時でした。
 母親の何気ない誘いから6年生まで、毎年「夏休みといえば山賊キャンプに参加する!」となりました。
 その後、中学生になってからは部活のためブランクを4年挟み、再び高校2年になった夏に今度は小学生の時に常に身近にいた憧れの存在だった相談員として山賊キャンプに再び参加しました。
 初めて大人として参加した時の衝撃は想像以上でした。高校2年でまず大人として関わってもらえる環境に驚き、その中で子どもと関わっていくことで学ぶことの多さや、子どもにとって何が1番必要なことか?など日々真剣に考える自分の周りの大人たちの姿。
 何もかもが新鮮で刺激的な日々であり、そして何より子供達や尊敬するスタッフや相談員と過ごす日々の毎日が本当に楽しかったのを今でも鮮明に覚えています。
 
 その後は大人として関わるキャンプにすっかりはまり、以後4年間相談員として毎年夏・冬のキャンプに参加してきました。
その4年間で私はキャンプを重ねていくうちに、段々と自分に毎回不意に「次はもっとこうしたい。」という自分なりにもつ課題の質が上がっていったことに気づきました。
 そこで、「もっとキャンプをしたい!」という思いから、2年前の夏から4度長期ボランティアに参加させてもらいました。
 そんな過去大人・子どもとしてそれぞれ6年、山賊キャンプに関わり私が感じるのは、自分は何よりキャンプが大好きということです。
無我夢中で疲れ果てるまで遊び尽くしていた子ども時代。いろんな人や、疲れなどと衝突することもある大人になった今。
あらゆること全てを、まさにその瞬間瞬間の同じようでいて全く違う、それぞれのキャンプ生活から学ぶ。
 そしてその学ぶものも人それぞれで、また同じ人間でも成長段階により感じるものや学ぶことの質が異なります。
 この長期ボランティアはキャンプの最大の魅力である、様々な違いや、度々湧き上がる学びを一夏の生活から数々の場面で感じることができます。
 正直、余裕がないくらい疲れと眠気に襲われる時期は絶対必ずあります。(笑)
でもそんな時こそ、「試されてるなぁ」と私はクセになるくらいのめり込んでます。と、同時にそんな時に自分の成長を感じることもあり、助けてくれる仲間もいます。
 ぜひ、ぜひ、ちょっとの勇気をだして大きな一生の学びと仲間を手に入れませんか?
 この夏、きっとキャンプ場で会えることを楽しみにしています。

 

 佐藤 英恵(はなえもん) 2010年度 夏

 
 私にとってたくさんのこどもたちと過ごした40日間は長いようで短く、かけがえのない時間となりました。
 本部スタッフでは、「伝える」場面がいくつもありました。こどもたちや相談員80人近くの人の前で話をすることはなかなかない経験だと思います。私はどうすればよりわかりやすく伝わるか試行錯誤しました。その中で、インフォメーションが行動につながっていないときどのようにフォローすればよいか考えることや、一歩先を見て説明を工夫することなど多くの学びがありました。何のために伝えようとしているのか原点に帰り、次はどうしていきたいのか考えることの大切さに気づかされました。
 目の前の状況に悩みながらも自分で答えを出し、責任を持って行動に移していく積み重ねが本物の経験や学びとなることを体で感じました。今後教師を目指す私にとって、さまざまな人との出会いやこどもたちとのかかわり、自分自身の学びの過程は貴重な財産となり生きてくると感じています。
 「チャレンジが基本」の山賊キャンプに長期ボランティアとしてあなたもチャレンジしてみてください。
 こどもたちと向き合い、共に暮らし感じる中で、ふたつとない自分だけの学びが見つかります。
 ※佐藤 英恵さんは2010年度の指導者育成プロジェクトにも参加しています。

 

 染谷 貴代(じぃー)2010年度 夏

 
 山賊キャンプには、沢山の出会いがあり、沢山の人と触れ、沢山の気持ちを見るチャンスがあります。 一人一人が相手の事を思い、行動する。
一人一人が相手を認識出来てい る。支え合える。大人も子供も関係なく、それができる場だと思います。
 私はその環境の中、「自分には何が出来るのだろう。」 と日々考えさせられました。
 しかし、考えても考えても、たっぷりあった1ヶ月半はあっという間に過ぎました。
 きっと私が子どもたちに出来ることは何もないだろうが、私自身が楽しむことが一番なのかなと思いました。
 沢山の人と出逢い、沢山の人に支えてもらい、沢山の人と同じ時間を共有して。
亀ほどノロマな歩みかもしれないけど、「私もここで少しは成長出来たのかな。」と思っています。
 ひと夏共に過ごした人のパワーを私は忘れないです。関わってくれた、すべての人にありがとうと伝えたいです。

 

 大久保 美希(ジャスミン) 2010年度 夏

 
 初めて山賊キャンプに参加したのは小学6年生でした。その時の楽しい思い出が忘れられなく、いつか山賊キャンプに関わりたいと思い、大学生で長期ボランティアとして参加させて頂きました。当時、相談員の人たちを見ていて、学ぶことが多く私もこんな大人になりたいと憧れていました。次は私が参加者の子ども達の手本になりたいと思っていましたが、実際には子どもたちから学ぶことばかりでした。
 片付けをしないで遊んでしまう子が居たら、代わりにやってあげるのではなく、やるべきことを示してあげる。普段の生活で私が人の代わりにやってしまうことは、相手を成長させる機会を奪っているのかもしれないと気付きました。
 他にもたくさんの気付き、発見がありました。そして、たくさんの人との出会いと繋がりがここにはあります。100人居れば100通りの考え方、生き方があることを実感できる場だと思います。

 

 加朱 将也(しゅう) 2010年度 夏

 
 この夏は約1ヵ月間、多くの人々と生活を共にするために長期ボランティアとしてキャンプに参加させていただきました。
 生まれた所も、考え方も「違う」様々な「こども」と「大人」が生活を共にする山賊キャンプは、お互いの「違い」がはっきりと現れます。「違い」は意見の対立を生み、時には喧嘩にまで発展したこともありました。しかし、共に「食う・寝る・遊ぶ・働く」をすることで、こどもたちはお互いを少しずつ認め合いながら生活していることに気付きました。
 今回あらためて「違い」を認めることの難しさを感じました。社会でも、権力争い、紛争などお互いの「違い」を認められないことで起こる問題が多いように思います。しかし、だからこそ、未来を担うこどもたち、そして、今を担う大人たちがあらためて「違いの豊かさ」を大切に生活していくべきだと感じることができました。私自身、来年からは国際協力隊員の一員として途上国で活動します。その中でも国を超えた人々の「違い」を大切にしていきたいと思います。こどもたち、相談員、本部の人々。様々な人々の「違い」。本当にありがとうございました。
(2010年 信州こども山賊キャンプ事業報告書より抜粋)

 

 野本 詩乃(のもてぃ) 2008年度 夏

 
 朝早く起きて朝食を作り始めても、後片付けまで終わる頃にはすでに日は高く昇っている。大半を占める空白の時間には、それぞれ持ち寄った“山賊キャンプでやりたいこと”を、例えどこにいてもできることであっても、それぞれ存分にやり尽くす。そんな一見、非・日常的、非・効率的とも捉えられることは、そのまま豊かさを生み出すためのゆとりとなる。そんなことを感じ続けた、長期ボランティアとして過ごした三週間で、私が得たものとしてすぐ思いつくものは二つあります。
 一つはインフォメーションを通しての学びです。子どもと来て子どもと帰る相談員とは違い、長期ボランティアとして本部に入れば数十人の子どもの前に立って、小学校一年生から中学生まで、初参加の子どもからリピーターにまで、理解できるように様々な説明をしていくことが求められます。今回の参加者の傾向、反応、集中の具合をその場その場で判断しながらいかに的確に理解へと導くか。見ているより何倍も難しいこの作業は、教職云々言わずとも素晴らしい経験となりました。
 もう一つは、様々な人との交流です。同年代の韓国、イタリア出身の二人と協力しあったり、様々な背景を持つ人と話す機会が持てたことは、自分の視座を確立していく上で土台の一部となっています。何より、現地でお世話になったスタッフの方々一人ひとりから、学んだことを具体的に思い浮かべることができます。それはシンプルに、私にとって嬉しいことでした。
 その経験が価値ある大きなものであればあるほど、それを理解し定義づけるのには時間がかかるものです。ここではとりあえず二つあげましたが、長期ボランティアとして得た学びの認識は、この先の生活でまたすとんと落ちてくるような気もしています。今はただ、ただいまと言って泰阜村に迎える日を楽しみにしています。

 

 野村 悠貴(のゆ) 2008年度 夏

 
「山賊キャンプ長期ボランティアに参加して」
 学生最後の夏休みを多くの子どもたちや、様々な年代の相談員の方たちとすごして、たくさんのことを学ぶことができました。何百人の子どもと触れ合える機会事体がめったにないことですが、一人ひとりがまったく違う個性を持っており、始めて出会う子ども同士が作る人間関係は、見ているだけで勉強になりました。特に私が見習いたいと思ったことは、「子ども」とひとくくりにしてしまいがちですが、大人と同様それぞれに得意分野があり、得意なことは率先して前に出て他の子を引っ張っていき、苦手なことは自ら学ぶ姿勢です。大人になると、ついついまわりに合わせようと思ったり、出来ないことを恥ずかしいと思って、やろうともせずそのままにしがちだと思います。ですがキャンプで出会った子どもたちは、好奇心旺盛で火起こしや料理などやったことのないことに挑戦して、失敗しては「ここが間違ってたから、次はこうしよう」と成長していきました。
 初めて山賊キャンプの相談員として参加したとき高校生だった私は、人はたった3泊・4泊の短い期間でこんなにも大きく成長するのかと感動したのを今でも覚えています。それがきっかけで、山賊キャンプのリピーターになったのですが、毎年参加するたびに改めて人の成長に感動します。それはもちろん子どもだけではありません。相談員の方々も大きく成長していると感じます。私も人見知りや引っ込み思案だった性格が、キャンプに参加するようになってから、正反対になりました。おかげで幅広い人脈を持つことができましたし、社会人になった今、すんなりと職場にもなじむことができました。
 少し話は変わりますが、私は大学4年間関東圏にある有名進学塾で、事務のアルバイトをしていました。中学受験が普通になってきている今の世の中、塾に通って勉強に精を出す子どもたちを見てきましたが、塾とキャンプの二つを知ったことで、どちらも大切だと気づきました。生きることを学ぶ山賊キャンプ、社会の一員になることを学ぶ学校や塾。今の教育に何が必要なのかを知ることもできるのが、山賊キャンプの魅力の一つだと思います。

 

 寺坂 俊範(しゅん) 2008年度 夏


 初めて山賊キャンプに参加したのは、2007年夏。自然と子どもたちに囲まれて過ごす山賊キャンプにすっかり夢中になり、続けて冬のキャンプにも参加しました。しかし、キャンプを楽しむことはできても、相談員としての自分はどうなのだろうか、という答えの出ない自問に悩まされました。子どもたちとの接し方やキャンプ全体の流れの中での対応。何を行い、どう対処することがBetter,Bestなのかも分らず、自分のこと、目の前のことに対応するのが精一杯でした。
 そこで、キャンプや子どもたちをもっといろんな角度から捉えて、全体を見てみたいと思い、昨年、2008年の夏は長期ボランティアとして参加しました。私は大学3年生でしたので、学生の長い夏季休暇を利用して参加したのですが、それでも約1ヶ月間、泰阜村で過ごすことには、自ら望んでいることである反面、様々な不安もありました。しかし、今やらなければもう2度とこんな経験はできないと思って決意し、そして、それは正解でした。
 子どもたちの主体性を尊重する山賊キャンプでは、決まったプログラムがなく、自由度の高いキャンプが特徴の一つだと思います。しかし、その「自由」をつくり出すことは、入念な準備であったり、安全管理であったり、はたまた情報の共有であったりと、多くの人たちの尽力によって可能になるのだということが、否、それがなければ決して成し得ないことなのだということが、非常によくわかりました。
 相談員の経験があると、本部スタッフとしてキャンプの運営に携わったときに、相談員さんたちの立場を理解しやすいですし、あるいは勝手が解っている分、動きやすいということがあるのかもしれません。しかし、初めて参加する場合、その新鮮さが新しい見方(指摘や発見)につながりますし、わからないからこそ相談員さんの意向を汲み取ろうと歩みよることもできます。実際、昨年も山賊キャンプ初参加の長期ボランティアの方とともにキャンプに携わり、私自身、その方の視点から多くの学びと反省を得ることができました。また、初めて参加する相談員さんたちにとっても、非常に親しみやすい存在だったのではないでしょうか。
 キャンプに限らず、何かをつくりあげるときに、それがどれだけ大変なことであり、しかし大変なだけではなく、それを達成感にまで持っていくまでの段取り(過程)があるということを体験として実感できました。長期ボランティアで学び得ることができるのは、決してキャンプに関する知識や技術だけではありません。むしろ、それ以上にもっと根本的で、しかし大切なものを得ることができました。そしてそれが、冒頭にある自身を悩ませていた問いに、答えを出してくれました。
と、いろいろ書き連ねてきましたが、私が得たものの中でもっとも大きなものは、結局は人との出会いです。たくさんの子どもたち、相談員の方々、そしてスタッフ方。彼らとの出会いは、今現在の私を、直接的・間接的に支えてくれていますし、今後その存在は私の中でより大きくなっていくことでしょう。長期ボランティアをして、とてもたくさんのものを得て夏を終えた気がしておりましたが、今こうして振り返ってみると、そんな一朝一夕で身につくものなんて、この多くの出会いに比べたらほんの些細なもののような気がしております。他の何も得ることがなくとも、こんなにも素晴らしい仲間と、この「ただいま!!」と帰ってくることができる場所を得ることができた、ただそれだけで、参加して本当に良かったと思っております。それに、それこそ他では絶対に得ることができないものだと思います。
 最後に、あなたがもし、今年山賊キャンプで長期ボランティアとして参加しようとしてこれを読んでくださっているのなら、(どんな立場であれ)“今しかできない”貴重な体験のチャンスを手にしているのだということを改めてよく自覚してみてください。そして、『チャレンジが基本だ!!』と(山賊キャンプの)掟にもあるように、山賊キャンプ中のチャレンジに先駆けて、まずこのチャレンジの一歩を踏み出し、この夏、難値難遇の体験に出会えることを望んで止みません。

 

 鈴木 紹(しょう) 2008年度 夏


 自然の中で働きたい。人と関わることがしたい。とぼんやり将来について考え始めていた大学3年の夏、山賊キャンプと出会いました。しかし、その年は定員に達していたため仕方なく諦めるしかありませんでした。
 そして、大学4年となった2008年の夏、ついに参加決定!それも、何の経験も知識もないのにいきなり40日間の長期ボランティア!!
意気込んで申し込んだものの最初は不安7割、期待3割といった感じでした。
 でも、いざキャンプが始まると、休んでるのがもったいなくなるほど楽しい毎日の連続でした。プログラムがあらかじめ決められていない山賊キャンプでは、一つ一つのキャンプの内容も雰囲気も全っ然違っていて毎回毎回キャンプが始まる前からワクワク!キャンプファイヤーや肝試しだけじゃなく、山賊オリンピックも開催されれば、クッキングバトルも開かれ、雨が降っても仮装で盛り上がったり・・・ここには書ききれないけど、そんな違いを楽しめるのは長ボラならでは。
 そして楽しいだけではなく本当に多くのことを学び、感動し、吸収しました。長老をはじめとした個性豊かなスタッフにはプログラムの運営方法から子どもとの接し方や物事の考え方まで教えていただき、時には悩みを聞いてもらって心の支えにもなっていただきました。ボランティアのみんなは出身も違えば年齢も違うけどとても仲良くなれたし、それだけじゃなくてどうやってキャンプを楽しくてイイものにするか毎晩話し合って、実行して、また話し合って…を繰り返し、みんなで一つのものを作り上げるという楽しさを味わえました。そして何より、子ども達からは毎日感動だらけの日々をもらって心が動きっぱなしでした。
 この40日間での経験と出会いは、最高の思い出でもあり僕にとっての財産でもあります。今ではその経験を活かしながら自然体験の現場で働けています。本当に山賊キャンプに参加できて良かったと心から思います。そして、この夏もまた山賊キャンプが始まると考えるだけでウズウズしてきます!

 

 石井 友紀子(ゆっきー) 2007年度 夏・冬


長期ボランティアとして山賊キャンプに参加して、私は本当に充実した時間を過すことができました。
子供たちと一緒にご飯を作ったり川遊びをしたり工作をしたり虫取りをしたり野宿をしたり・・・・
普段の生活ではしない遊びが本当に楽しくて、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
子供と一緒に過したことで、子供から学ぶことが本当にたくさんありました。
本部の仕事で子供に何かをアナウンスする時には、
どういう風に言ったら伝わるのかなと迷ったり、悩んだりしたこともありました。
でも、それらのすべてがキャンプに参加しなければ味わうことのできないことだったと思います。
また、長期ボランティアとして参加したことで、キャンプの裏方も知ることができました。
一つのキャンプを作るのにどれだけ多くの人が関わっているのか、
長期ボランティアでなければ知ることはできなかったと思います。
参加する子供たちや相談員をはじめとして、たくさんの人と関わることができること。
それも長期ボランティアの魅力だと思います。
応募するか迷っているのであれば、ぜひチャレンジして欲しいと思います。