こんにちは!スタッフのくるです。今回は昨年度2月21日から23日で行われた相談員合宿~薪と味噌を準備しよう!〜の様子をお伝えします。

この相談員合宿は山賊キャンプの相談員さんが参加対象です。今回は高校生から社会人の17名が参加してくれました。今回の合宿の参加者は、何年も前から山賊キャンプに参加しているベテラン相談員から、今年度始めて参加した新規相談員、また、こどもの頃に山賊キャンプに参加した方、暮らしの学校だいだらぼっちのOBOG、グリーンウッドの短期インターンきっかけで参加した方等々、様々なきっかけからこの場所に集まりました。
この合宿では、山賊キャンプで使う薪の準備と、「山賊味噌」の仕込みを行います。夏の山賊キャンプでは、こどもたちがかまどを作り、火をおこし、ごはん作りをします。そのためには乾いた薪が必要です。2月から薪小屋に積んでおくことで、夏までに乾いた薪が出来上がります。また、山賊キャンプでは手作りの「山賊味噌」を使っています。2月に仕込んで約1年間発酵・熟成させることで、1年後の夏のキャンプから食べられる美味しいお味噌が作られます。このように山賊キャンプに欠かせない仕込み作業をこの相談員合宿では行います。そして、相談員同士の繋がりを作ることも大事な目的の一つです。
この相談員合宿もこどもたちの山賊キャンプと同じで、みんなで暮らすために必要なことや、薪作業や味噌づくり等の作業の段取りは参加者で話し合って決めます。

暮らしの話し合いでは、最初こそなかなか意見がでない時間もありましたが、この話し合いに関係のない人はだれもいないという意識が生まれ始めるとだんだんと発言の量も多くなりました。役割を決めるころにはみんなが積極的に手を挙げていました。
作業の作戦会議では、初めに「理想の薪小屋とは?」について意見を出し合いました。実際にこどもたちとキャンプをしているメンバーもたくさんいるのでその現場を思い出して、あるいは想像しながら、「太いのと細いのがまんべんなくある薪小屋」「全て燃やしやすい大きさにするより、工作でも使える大きさの材も残しておこうよ」「高く積み過ぎると背が低い子は取りにくいからこども目線にで積むことが必要だよね」など様々な意見が出ました。理想の薪小屋にすべく、作業の順序を確認し、役割分担をして明日に備えました。
2日目は作業の1日です。作業はとてもシンプルで「薪を薪小屋まで運んで、積む!」「太いものは割り、長いものは切る!」それだけです。しかし、その中には昨日話し合った「理想の薪小屋」に基づく工夫が詰まっています。その工夫の一つに、段取りがありました。この日の作業はローテーション方式で行いました。運ぶ人、積む人、割る人をグループ分けし、約1時間ごとに役割を交代していくのです。その交代のタイミングで逐一段取りを取りました。1時間も作業をしていると、みんなのなかには作業中に危ないと思ったこと、それぞれの持ち場でつかんだコツなどが生まれ、同時に作業の状況も変わってきます。それぞれが感じたリスクやコツを共有することで、全員が安全に作業できる場、作業の質を上げていくことに繋げました。さらにどんどん変わってくる状況を見て、次の時間に向けての作戦会議も行います。例えば、「次に薪を積むブースがなくなる!どうしようか。」「下に置く桁材が足りなくなりそうなんだけど、どうしようか。」そのたびに話し合い、解決策を見出し、動きました。そんなみんなの協力もあって、「薪を積み切る」というこの合宿における目標の一つは達成することができました。



時間が生まれたので、キャンプ場周りの竹を処理したり、薪小屋の修理をしたり、追加作業も出来ました。
たくさん動いた日の夕方は温泉に行き、リラックス。帰ってきたら、みんなでごはん作りをして懇親会です。1日作業をしたにも関わらず、みんなが消灯のギリギリまで頭を突き合わせて語り合っている時間には、とてもあたたかい雰囲気が流れていました。
最終日は「山賊味噌」作りです。朝の5時、大豆を煮るところから始まります。味噌づくりも様々な行程がありますが役割分担をして持ち場を全うして、無事に終了。昨年度仕込んだ味噌は甘みとコクが際立つとても美味しい味噌に仕上がっていました。(今年度の山賊キャンプで味わえるのをお楽しみに!)今年度仕込んだものも美味しくなりますようにと願いながら、味噌蔵にしまいました。


無事に薪積みと味噌の仕込みがおわり、早いもので振り返りの時間です。参加してくれた高校生は「この温かい空気を、私生活の中でも広げられるように私が頑張る。大学生になったら長期インターンに参加したい!」、長くキャンプに参加してくれている相談員さんは「キャンプの中でこどもたちにこんな手間をかけて薪を積んだとか味噌を仕込んだとか、そういう話をしていきたい」、大学生は「日常では悩んでしんどくなることも多いけど何も考えず手を動かすことでリフレッシュできたし、なんでもない話から深い話になって色んな話ができたのが良かった」などの声がありました。

「山賊キャンプ」という一つのことがきっかけで、集まった相談員さんたち。話し合いを重ね、共に過ごし、目標に向かって一緒に作業をすることで、良い仲間にも出会えたのだなということを感じました。高校生、大学生、社会人という未来のことについて現実的に考えたり、自分で選択をしたりする時期に、語り合える仲間と出会えることは人生の中でとても大きなことだと思います。そして、大変な作業もみんなで協力して楽しんで行う相談員さんたちだからこそ、こどもたちと過ごす時間も全力で楽しみ、こどもたちと対話を重ねながら、あの山賊キャンプの時間を作っていくことができるのだと思いました。今年度もだんだんと山賊キャンプに向けて準備が始まっていきます。多くのこどもたちや相談員さんたちに出会えるのを楽しみにしています!

小学校5年生の時、1年間暮らしの学校「だいだらぼっち」に参加。やりといことやつくりたい場の源にだいだらで過ごした日々があると感じ、2024年度から相談員として参画。気のおけないおしゃべりとコーヒーと読書が好き。
