暮らしの学校だいだらぼっちの日々

colum of daidarabochi

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< 1月第4週 ・ 1/22~1/28 >

コツコツと削っていた木皿に漆を塗り重ねてついに完成です!「塗るたびに色が濃くなっていったり艶がでたりするのがおもしろい!」と漆の魅力を発見しました。

いよいよ始まる登り窯。それぞれ登り窯にかける想いを紙に書き、みんなで円になって共有しました。“耀く”、“団結”、“楽しむ”…それぞれの想いを胸に全員で心を一つにして挑みます。

みんなが書いた半紙に点火して、登り窯がスタートしました。「この火が1,200℃まで上がっていくのか…」とワクワクしながら、小さな火をじっと見守るこうだいとオオダコです。

火入れの後は、みんなで集まって作戦会議です。窯焚きも暮らしも両立するために、全員で支え合うという覚悟をもって当番のローテーションを決めました。

熱く燃え上がる火を目の前に、冷静に一本一本薪をくべていくこどもたち。堂々としたその姿は、普段自分たちが風呂焚きやご飯づくりで“火とともにある暮らし”を積み重ねてきたからこそです。

窯焚きに欠かせないのは常に“考える”こと。窯の中の状態を見て、「右側の薪が少ないよ」「じゃあ次は数を増やしてみよう!」と薪をくべる量や位置もこどもたちで相談しながら焚いています。

当番を交代する時には次のチームへの引継ぎがおこなわれます。自分たちが何を考えて焚いていたのか、何をしたのかなどを引き継ぎ、みんなで一つのゴールに向かって焚き続けます。

手早くかつ正確に薪をくべるためには受け渡す人とのコンビネーションが重要。「いち!に!さん!…」と2人で数を数えて息を合わせながらテンポよく入れています。

約4日間にわたる登り窯が無事に終了しました。一人一人が主役となり、仲間と協力して乗り越えました。「早く作品が見たいな~!」と今から窯出しの日が待ち遠しいこどもたちです。

隙間時間を見つけてサッと自分たちで準備をしてつる細工を始めたこどもたち。登り窯を終えて、ものづくりへの意欲がより一層高まりました。


寺井朱里(なるこ)
今週のだいだらの日々の様子
伊藤真菜(あお)