暮らしの学校だいだらぼっちの日々

colum of daidarabochi
< 7月第1週 ・ 7/4~7/10 >

先週の本焼きで仕上がった作品を一つ一つ窯から出しています。みんなで協力して出していくので運ぶ作品は自分のものとは限りません。大切な作品を両手でしっかり持って運ぶ、緊張感のある作業です。

マキのお皿もきれいに焼きあがりました。松の釉薬が皿の底の方に溶けて流れ美しい色をしています。想像を超える仕上がりに、改めて自分の作品の素敵さに気づきます。これからのものづくりで、どんな作品を作りたいか想像が膨らむね。

一方、継続メンバーはものづくり教室で自由制作をしています。あだっちーは、何種類もの鳥笛を作りました。「鳥笛の大きさが違うことで、音の大きさが変わるんだよ」と教えてくれました。同じものを作り続けると、ものの仕組みにも詳しくなり、よりものづくりが楽しくなります。

だいだらぼっちでは、自分で使う食器は自分で作ります。本焼きを終え、今年度のメンバーのMy食器が出来上がりました!そこで行ったのが「使い初め」です。これから長く使う食器を大切に使うために、全てのMy食器を揃えて食事をします。自分の食器を手で触ったり、色を見たりしながら、食事をいただきます。

食事をした後に食器を洗い、みんなの食器を並べて鑑賞する時間を作りました。「この釉薬のかかり方が面白いね!」「次陶芸をするときは、こんなものを作りたいな!」みんなの作品をじっくり眺めると、仲間の作品の素敵なところに気付き、今後の自分の作品に活かしたいところが見えてきます。

作品の鑑賞をした後はみんなでスピーチをして、自分のお気に入りの作品を伝え合いました。食器の形や、食器の色、木工で作った箸など、お気に入りのポイントは人それぞれ。なっちゃんは、小刀で作った箸について説明しています。自分の作品への想いを言葉にして伝えると、そのものへの愛着が高まっていきます。

中3のニコルとKは、修学旅行の振替休日にだいだらぼっちの敷地内で小屋作りをしています。去年から建設を始めていて、いよいよ屋根作りに取り掛かりました。だいだらぼっちでできるものづくりの範囲は情熱があれば無限大です!

ものづくりを仕事としている作家さんたちが出店するクラフトフェアに行ってきました。行く目的は、「お買い物」ではなく「ものづくりのヒントにするため!」です。「こんな薄い木のお皿、どうやって作っているんだろう?」不思議に思ったことは作家さんに直接聞いて、学びを広げていきます。いろんな人との出会いがこどもたちの創作意欲を刺激します。


週末、1か月ぶりにあんじゃねの森で薪作業をしました。森の中から、倒したナラの木を運び出す作業をしています。前回の薪リレーがなかなか大変だったので、今回は1人ずつ薪を運んぶやり方を試しました。トリシア、のんちゃんも大きな薪を持って、急な坂道でもめげずに運んでいきます。

1人で運ぶことが難しい薪は、パワーのあるニコルと相談員のバズが活躍して運んでいきます。一輪車はニコルが今回の作業には必要になる!と持ってきました。その作戦が大当たりで作業がとてもスムーズに進みました。アイデア次第で、出来ることはどんどん増えていくのです。


管野美文(ふーみん)
今週のだいだらの日々の様子
管野美文(ふーみん)