次世代を担う教師を育てる一年間の教師・指導者育成プロジェクト

育成プロジェクト・ひーちゃん 【事業報告】
2020年度指導者育成プロジェクト参加者 木本拡志 
     〜1年間育成プロジェクトひーちゃん学びのコラム〜


4月の研修報告  →  研修担当バズのふりかえり
5月の研修報告  →  研修担当バズのふりかえり
6月の研修報告  →  研修担当バズのふりかえり
7月の研修報告  →  研修担当ゆべしのふりかえり
8月の研修報告  →  研修担当だいちゃんのふりかえり




 8月育成プロジェクトひーちゃん研修報告

夏の学童を通して

 夏休みの期間は、村の小学生を対象にした「夏休み学童保育」があり、村のこどもやサポートスタッフとして来てくださった様々な方と関わる機会がありました。「放課後児童クラブいってきました」や春の臨時学童とは違い、ある程度見知った子といつもとは違う場所で一日一緒に活動すると、また違った一面や、遊び方を見ることができました。段ボールをそりにして斜面で滑ったり、ボンドにマジックペンのインクを馴染ませて色遊びをしていたりするところを見て、こどもの身近なものを使って新しい遊び方を考える力を見ると同時に、新しい遊び方を学ぶことができました。また、最初は剣と同じように武器を作る目的でひもを編んでいたのが、いつの間にか大縄とびの縄に使っていたということがあったり、最初は2人で特にルールを設けずに追いかけっこをしていたのが、どんどん人数が増えていき、そのたびに「誰が誰を追いかけるのか」「安全地帯はどこか」などのルールが決まっていったりしました。このように、あるきっかけで遊びが別の形になったり、人数が増えて遊びが広がったりしていくこともあり、遊びの広がり方に驚かされました。
 遊び方の工夫はいろいろありましたが、一方で活動範囲はなかなか広げることができなかったと感じました。暑い日が続いた他、川に行く日もあったこともあり、夏の学童の間は、もともとの活動場所である学校と川以外には行きませんでした。特別行く必要もなかったとも思う一方で、あまり行ったことがない場所に行ってみたくなるような声かけがもっとできればよかったと思いました。
 また、やりたいことをもっと声に出した方がよかったと感じたこともありました。学童の中で、私は双六を、近くにいた子とどんなマスにするかを相談しながら作っていましたが、他の人は周りに声をかけて、興味を持った子と一緒に作っていました。その姿を見て、やりたいと思ったことを表に出すことの大事さを思ったと同時に、一人で作るよりも何人かで一緒に作った方が作るときも楽しいし、実際に遊んでみても楽しめるだろうと感じました。


あんじゃね学校を通して

 夏の学童とは別に、あんじゃね学校でも村のこどもたちと関わりました。村中の川で、こどもたちの遊び方を見つつ全力で遊ぶ中で、それぞれの川の楽しみ方の違いを感じることができました。左京川は基本的に浅いため、水をかけ合ったり、動き回ったりできました。万古川は何ヵ所かある自然にできたウォータースライダーが楽しめました。天竜川はその大きさでラフトやダッキーを使った川下りやダイナミックな飛び込みなど、普段なかなかできないことにチャレンジできました。栃中川は飛び込みしやすい場所がいくつかあり、飛び込みにチャレンジするのに向いている場所だと感じました。こうした遊び方は、こどもたちもどんどん見つけていって、自分なりに楽しんでいました。中には私が最初に行ったときには思いつかなかった遊び方もありました。知識として学んで、実際にやってみるだけでなく、こどもから学ぶことも多くあることを感じました。
 一方で、緊張したり、恥ずかしがったりしている中で意図的に盛り上げることは簡単ではないと感じました。キャンプでは、「いただきます」の前に「ご飯の歌」を歌いますが、回数を重ねても、歌ってくれない子は何人かいました。初めて会う人たちが集まる山賊キャンプとは違い、見知った人しかいない中でも盛り上がれるような、声かけや工夫のしかたを考えていきたいと思いました。


2学期と9月の目標
 以前は、夏の学童であったように、やりたいと思ったことでも頭の中で考えるだけでそれを表に出せずに、結局何もせず終わってしまうことが何回かありました。特に一度タイミングを逃すと、その後声を出すことができなくなってしまいました。自分のやりたいことを「まずはやってみる」ようにするためにも、2学期は自分のことを「表に出す」ことを目標としていきたいと思います。その中でも特に「やりたいことを声に出す」ことを目標にして行動していきます。「いってきました」の話し合いや「ガーデニング部」など、やりたいことを発言する場面はたくさんあるので、そこで自分のやりたいことを表に出せるよう、意識して生活していきたいと思います。


□ 8月研修担当だいちゃんのふりかえり 

スタッフ・だいちゃん8月は、いつも関わっているこどもたちと、いつもと違う環境で過ごしたことで刺激や成長を感じたのではないかと思います。こどもたちは遊びの天才です。思いついたらすぐ口にも行動にも出ます。その姿を見て、自分自身見つめなおし、足りない部分を探し出せたのはこの夏の成果だったのではないでしょうか。「やりたいことは声に出す」この目標の先も
しっかりビジョンを描いて日々の活動を頑張ってもらいたいです。



 7月育成プロジェクトひーちゃん研修報告

7月を振り返って

 7月には、「あんじゃね学校」で村のこども限定のキャンプが行われました。朝から始まる1泊2日であることや、こども同士は見知った仲であるなど、夏に行われていた山賊キャン
プとの違いはありますが、コロナ禍でキャンプができたのはとてもよかったです。キャンプの事前準備では、テント設営や物品の準備、周辺の草刈りなど、1泊2日とはいえキャンプを開催するために準備することがたくさんあり、その量に驚きました。こどもが安全にやりたいことをできるようにするためには気を付けなければいけないことがたくさんあると感じました。また、キャンプ場の草刈りをする中で、草刈り機を初めて扱いました。今までに他の人が使っているところを見たことはありましたが、実際に使ってみると、気にしなければならないことが多く、また振動も思っていたよりも強く、扱いが難しいと感じました。一方で、手で刈るよりもスピードはとても早く、広い範囲を刈るのには便利なものだということを肌で感じることができました。
 キャンプでは、川遊びや工作など、それぞれがやりたい遊びを自由にやっていましたが、一人の子が夢中になってやっているのを見て、他の子も興味をもって一緒にやり始めることがありました。石を積んでダムを作り、川の流れを止める遊びは一人の子がやり始めると他の子も一緒にやっていました。また、竹で笛づくりをしていた子も、最初は一人で作っていましたが、それを見た子が次々と「私もやりたい」と言って作り始めていました。一人の子がやっていることに触発されて遊びが広がっていく姿を見て、遊びの広げ方はいろいろあるということを感じました。
 逆に危ないことなど、聞いておかなければならないことを話すときに、集中できていない子がいたときの声かけが難しいと感じました。しっかり遊べるようにするためにも話を聞くべきだと思いますが、それだけではこどもには響きません。遊びたいという気持ちが前に出て話が聞けていない子がどうすれば話を聞こうと思えるようになるのか、あるいはどんな話し方をすればいいのか、考えていきたいと思いました。
 1学期を「いってきました」やだいだらぼっちで暮らす中で、いろいろなことにチャレンジすることができました。中にはチャレンジできなかったことや、積極的に参加することができなかったこともありましたが、普段なかなかやらないことに取り組むことができました。特にだいだらぼっち内で発足した「ガーデニング部」に入ることは私の中でとても大きいことでした。ガーデニング部では、植え方や柵づくり等、一つ一つが話し合いで決まります。いろいろな意見が出る中で、相手の意見を聞いて自分の意見を伝える方法を考えるいい機会になりました。自分の意見を伝えるには相手の意見をよく聞かなければならないし、自分の意見を分かりやすくまとめる必要がありました。また、「いってきました」など別の仕事もある中で時間をうまく調整することは、今まで苦手にしてきたことの一つなので、意識して行いました。どうしても参加できないことはありましたが、1学期の間はガーデニング部も意識しながら予定を立てることができたと思います。これから仕事が増えてきたときも時間繰りを意識して計画を立てられるようにしていきたいと思いました。


自分で作ったものを使うこと

 ものづくり教室でお茶碗をはじめとした一通りの食器を作りました。今までに扱ったこともないものや見たこともなかった方法で進んでいったので、最初は戸惑いましたが、教室の最初にほぼ毎回やった土を練る練習を続けるうちに、少しずつ慣れていったように思います。そんな中で7月に食器の素焼きと本焼きがありました。窯に食器をつめる窯詰めをするときには、それぞれの作品の重みを感じ、いつも以上に気を付けて持つようにしました。同時に、これまで自分で作ってきた食器ができるのがとても楽しみになりました。窯をこどもたちと一緒に交代で管理したときには、どんどん高くなっていく温度や最大1200℃以上になる窯の中の様子に興味がわく気持ちと、自分や他の人たちの食器の出来がこの温度管理で決まるというプレッシャーで、心の中でぐるぐる回り、今までにない感覚がありました。全員で協力して一つのことを終わらせる薪作業とは、また違った責任感が必要なものでした。
 出来上がった食器を見て、さらにそれを使ってご飯を食べたとき、自分で自分の食器を作ったという実感がわきました。合わせて器の修理の仕方について聞いたとき、自分のものを自分でしっかり直しながらずっと大切に使っていきたいという気持ちになりました。今まで自分のものを大事と思いながらも、なくなったら新しいものを用意することが多かったので、ものを大切に使っていきたいです。
 また、食器に色を付けた釉薬の作り方の話を聞いたときには、できる限り自分で作ったものを使って食器を作ってみたいと思いました。2学期のものづくりで挑戦していきたいと思います。


8月に向けて
 1学期をこどもたちと一緒に生活をする中で、「持ち寄りの心」とはどういうことなのかが分かったように思います。薪作業や田植えなど、全員で取り組む作業では、全員で協力して、時には声かけも自然と出てきますが、靴を脱いだときに揃えたり、洗濯をするときに洗濯ネットを使ったりするなど、日々の生活の中で少しずつ気持ちを寄せ合うことが、安心して一緒に暮らしていくためには必要なことだと感じました。こうした、一緒に暮らしている人たちに少しずつ気持ちを寄せて生活することを意識していきたいと思います。
 また、8月は「夏休みの学童」や「あんじゃね学校」など予定が色々入っているため、しっかり予定を確認して、また計画的に行動できるようにしていきたいと思います。



□ 7月研修担当ゆべしのふりかえり 

スタッフ・ゆべし7月の振り返りでは、様々なことを通した学びがあったひーちゃん。フリープログラムのキャンプだからこそ、こどもたちの自由をつくるための道具の準備やフィールド整備がたくさんあること。山賊キャンプを裏側からみる経験は非常に価値があったと思います。
また、ひーちゃんは放課後児童クラブ「いってきました」のスタッフでもあり、だいだらぼっちのこどもたちと過ごすために、「あえて」時間をつくらないといけないことが多いです。だいだらぼっちのこどもたちはこれまで話し合いを積み重ね、自分の意見を選びながら伝える、聞く、みんなで考えることが自然とできはじめています。そこになんとか時間をつくり関わることで、ひ―ちゃん自身の課題にも向き合えた時間だったのではないでしょうか。
8月に向けて、ひーちゃんの中で意識したいこともたくさんありそうですが、「持ち寄りの心」など気になることを、ふとしたときや話し合いの場で率直に伝えていってください!だいだらぼっちは年齢や立場に関係なく一人一票です。一票の投じ方はいろいろありますが同時にそれは自分自身への問いかけでもあります。苦しいこともあるかもしれませんが、ひ―ちゃんの一言が誰かを変えたり、自分自身を成長させる一歩になるはずです。


 6月育成プロジェクトひーちゃん研修報告

6月を振り返って

 6月は、今まで変則的だった「いってきました」が今まで通りに戻ったことや季節の変わり目に入ったこともあり、「いってきました」のこどもたちの活動内容も変わってきたように感じました。活動の中でノコギリや小刀が使えるようになったことで木の剣づくりを頑張っていたり、近くに桑の実ができていたので、桑の実を採りに行ったりしていました。剣は、太い枝からノコギリを使って長さを合わせたり、小刀を使って形を整えたりするので、大変そうでした。ですが、一度作ると決めてから完成するまでの、ものづくりに向き合う姿を見て、私も集中して取り組み、できるようになったと自信をもって言えるようなことを一つでも持ちたいと思いました。また、桑の実とりでは、桑の実を今まで見たことがなかったので、ものによって甘かったりすっぱかったりする味の違いの大きさに驚きました。今までものづくりや火おこしに使う材として見ることが多かったので、見方が広がったように感じました。
 そうしていろいろな人と関わったり、活動に参加したりしているうちに、人に何かを伝えることの難しさを改めて感じました。「だいだらぼっち」の二人が「いってきました」のすぐ近くでケンカをしたとき、私は一部始終を見ていたので、二人と話をしようと思いましたが、それぞれ話を聞いているうちに何を伝えたかったのかが混乱し、一番伝えたかったことを伝えることができなかったということがありました。自分が何を伝えたいのかをしっかり持ったうえで話をしないと、論点がずれてお互いに納得がいかない結果に終わってしまうと感じました。また、「いってきました」の小刀を研ぐときに、こどもたちに一緒に研がないか誘ってみることがありました。そのときも、やってみたいと思えるような言い方ができていたかと考えると、もう少しできたのではないかと感じます。結果として何人かは興味を持ってくれて、一緒に小刀の研ぎをしましたが、これだけでなく遊びにしても、声のかけ方や行動ひとつで遊びの広がり方も変わると思うので、何をしようか考えているときに、遊びが広がるような声かけができないか考えてみたいと思いました。


川研修を通して

  5月末に川の危険なことや、安全に活動するために気を付けること、川で使う装備などの基本的なことを座学で学んだ後に、6月から現場で研修が始まりました。雨が多く、延期になることもありましたが、その分遠目から増水した川の様子を見ることができ、その怖さを目で見て感じることができました。また、実際に川の中に入ってみることで、横から見ていただけではそんなに早そうには見えなかった流れも、体で受け止めてみると持ちこたえるのがやっとの強さだったり、逆に動きが大きそうでも一部分だけ動きがなくて安全だったりして、水の流れの不思議さを感じると同時に、座学で学んだり、遠くから見たりするだけでなく、それを実際に肌で感じることも大事なことなのだと感じました。今までに、やりたいと頭の中では考えても、いろいろと考えたうえで結局やらないまま終わってしまうこともありましたが、どうなるか分からないことについても結局はやってみないと分からないので、実際にやってみることが大事だと思い、いいと思ったことはどんどんやっていきたいと思いました。


7月に向けて

 4〜6月をいろいろな人たちと過ごす中で、私がこれからどうしていきたいかが大雑把に見えてきたように思います。私はこどもが笑顔で、楽しく過ごしているときが一番嬉しい瞬間だと分かりました。逆に、こどもが傷ついたり嫌な思いをしてしまったりした時が一番許せないことだと分かりました。たくさんのこどもたちと過ごすうちに、こどもが笑顔で、楽しく過ごせるようになるにはどうすればいいかを考えるようになったと思います。具体的に何を伝えていきたいかはまだ分かっていませんが、相手のいいところを見つけ、それを発信することはその第一歩になると考えます。相手のいいところを意識して見つけることも、それを相手に伝えることもできないことが多いので、7月は誰かのいいところを1日1つ、見つけることで、いいところを自然と見つけることができるように練習していきたいと思います。


□ 6月研修担当バズのふりかえり 

スタッフ・ばず人が笑顔であることが嬉しい。人が悲しむ事が辛い。当たり前の感情のように思いますが、それがひーちゃんの中の原点ということに気づけたことは大きな収穫です。しかし、悔しい悲しいという感情が必要な場面も生まれます。意見がぶつかり合うこと、思うように工作で作品が作れないこと。転んでケガをすること。うまくいかないときこそ「なんでだろう」「じゃあどうする」という、主体性が生まれるチャンスでもあります。そして、ひーちゃん自身の次のチャレンジに繋がると場面でもあります。近くで寄り添い、そっと背中を押す言動がひーちゃん自身のカタチで伝えられることが重要です。チャレンジすることで、ひーちゃん自身の失敗も増えるでしょう。しかし、一年間という期間ではひとつの失敗はより貴重です。それは自分の中でもっとよくできることが一つ増えるということだからです。失敗の数だけ自分が成長できる。そんな心持ちでここでの残りの数ヶ月を過ごして欲しいと思います。


 5月育成プロジェクトひーちゃん研修報告

5月を過ごして

 5月には、こどもと相談員が全員で協力して作業する機会が2回ありました。ゴールデンウィークの連休中に全員で行った薪作業と、下旬ごろにあった田植えです。
 薪作業では、外に広がっていた大量の薪をトラックに載せる人や割る人、積んでいく人などに分かれて作業しました。大量の薪を見たときや、最初トラック一杯に積み込んでもなかなか減らなかったときには、設定していた3日間で終わるのか不安に思いましたが、同じ班の人たちだけでなく、別の作業をしていた人たちとも声を掛け合って全員で作業をし、2日でほとんどの作業が終わったときにはチームで作業に取り掛かることの強さを感じました。母屋前などに綺麗に高く積み上げられた薪を見たときには大きな達成感がありました。
 田植えでも、手で植えるところと田植え機を使うところで分かれての作業でした。合計で20アールの広さは、算数で数字として学ぶだけでは全然想像が足りていなかったと感じるほどでしたが、息を合わせて午前中に全て終わったときにはとても驚きました。踏むと深くまで沈んでしまう土の中で足を踏みしめながら進むため、普段なかなか使わない力を使った分終わった後には疲れ切ってしまいましたが、全員で一列になって一歩一歩進んでいく田植え作業は進み具合が分かりやすくて、面白く爽快でした。
 どちらも一人では終わるまでにいつまでもかかり、最終的には諦めてしまうような作業量ですが、全員で取り組むことにより楽しみながらできたように思います。また、全員が目標に向かって一致団結して取り組んだことでずっと早い時間で終わったのだと感じます。協力して作業に取り組んだ時の力の大きさを強く感じました。


4月の振り返りから意識したこと

 5月は、4月で出た「いろいろな人と話をする」、「挨拶をする」ということを特に意識して過ごしました。「いろいろな人と話をする」ことについては、話しかける前に話題を見つけられなかったり、いろいろと頭の中で考えたりしてしまい、自分から話しかけるタイミングを逃してしまうことがよくありました。また、簡単な相槌しかできなかったこともあり、会話を広げることが苦手だと感じました。「挨拶」は1対1ですれ違ったときや朝の挨拶など、挨拶をする場面で意識して挨拶をするようにしました。そのため、1対1では必要な声の大きさで挨拶をすることができたと感じますが、何人かいる場で声を出すときにはまだ緊張してしまい、何を言えばいいか分からなくなって声が小さくなってしまいました。いずれにしても、話をしようと意識したときや、話す相手の人数が多くなるときに自信がなくなってかえって声が少しずつ小さくなってしまっていると思いました。だいだらぼっちのこどもの話し合いだけでなく、朝のミーティングやいってきましたでの話合いなどいろいろな人と話をしたり、全体に伝えたりする場面が多くあるので、その中で練習していきたいと思います。その際は、それぞれの場面によって相手の年齢が違うということもあるので、相手によって伝わりやすく伝えることを意識したいと思います。そのためにはしっかり伝えたいことをしっかり準備することが大事だと思うので、意識していきたいと思います。
 ただ一方で、こどもと話し合いをしたときに、静まり返っていたり、相手に伝えたりする場面で必要以上にしゃべりすぎてしまうことがありました。自分の考えたことはその場で伝えていたことで、こどもたちの考えを狭めてしまっていたということを言われて初めて気づきました。人によって考えるのに必要な時間が違うので、こどもたちが自分の考えを広げられるようにするためには、こちらでは分かっていても、「今は何を考えている時間?」などと質問を投げかけたり、自分の考えを伝えるとしてもこどもたちが十分に考えられるくらいの時間をおいて話すようにしたりすることが必要だと思い、今後の話し合いへの参加の仕方として考えたいと思いました。


6月に向けて

 2カ月を過ごしていろいろな方たちとの生活に少しずつ慣れてきたことで、私が他の人とのコミュニケーションをとる上で得意にしていることと課題となっていることが見えてきました。今後こどもと関わる仕事に就いたときはもちろんですが、どの職業に就いたとしても、人と関わり、自分の意見を伝えることは欠かせないことだと思います。その時に自分の意見をしっかりと、相手が分かりやすいように伝えることができるよう、今後の生活の中で意識して練習していきたいと思います。


□ 5月研修担当バズのふりかえり 

スタッフ・ばず自然と密接にある泰阜村の暮らしは、力を合わせること、頭をひねることが様々な場面で求められます。ボタンを押せばパッと変わるものではなく、時間と人手をかけて一つひとつ終わらせていくからです。薪の作業や田んぼ作業は一家の大仕事。家族みんなで作業することは今の社会ではほとんどなくなってきていると思います。お父さんやお兄ちゃんが重い薪が持てること。お母さんや妹たちが丁寧に稲を植えられること。作業を通して一人ひとりの個性や力を持ち寄ることで乗り越える一家の大仕事は、本当の意味での力を合わせるということを体験できる場になったのではないでしょうか。ひーちゃんが感じた一体感や達成感はそうした個性のデコボコを埋め合ったり、一人一人の新たな一面が垣間見れることによって、満ちていったのだと思います。ひーちゃんが課題にしているコミュニケーションについて。ひーちゃんが振り返りの中で一言「一週間が早すぎる」といっていました。それは日々の暮らしが充実しているからでしょう。暮らしの中でコミュニケーションは必然に生まれます。知らず知らずのうちに、課題は達成されているのかもしれませんね。次の課題が出てくることに期待します。


 4月育成プロジェクトひーちゃん研修報告

はじめに

 私が育成プロジェクトに参加することに決めた理由は、自分と向き合い、今後どうしていきたいかを考えたいと思ったからです。小学生の時から教師になりたいと思い続けて大学を卒業しましたが、なりたいという気持ちだけが先行し、「なぜ教師になりたいと思ったのか」と聞かれた時に胸を張って答えることができませんでした。それ以降、私は「将来こどもと関わる仕事をしたい人として何をしたいのか」「こどもに何を伝えたいのか」を考えるようになりました。
 そんな私にとって山賊キャンプは、たくさんのことにチャレンジしながら自分自身のことを見つめなおす大きなきっかけになりました。大学生の時に山賊キャンプを知ってボランティアとして参加したときに、スケジュールからごはんのメニューまでなんでもこどもたちと話し合って決めるキャンプに驚き、その後も参加し続けるたびにそれぞれのこどもたちの色々な姿を見てたくさんのことを考えさせられました。昨年の夏に長期ボランティアとしてキャンプに参加した際には、自分の発する言葉次第で自分の考え方も大きく変わることを学び、キャンプに参加するたびに自分のことを少しずつプラスに考えられるようになることで、自分自身と向き合うきっかけになりました。
 この経験から、一年間、こどもたちと一緒に様々なことにチャレンジしていく中で、他の人と話し合い、いろいろと考えていくことを通して、私が一番大事にしたいことが何なのかを見つめることができると考えました。たくさんの人たちと生活をする中で、私がやったこともないこと、避けてしまっていたことがどんどん出てくると思います。その時、怖気づかずにどんなことでもどんどんチャレンジしていくことで自分のことを見つめなおしていきたいです。


4月を過ごしてみて

 1か月を暮らしてみて、毎日が瞬く間に過ぎていきました。短期事業部の一員として、放課後児童クラブいってきましたなどの毎日のやることや、こどもとの生活の中で、毎日が学びになり、新しい発見もたくさんありました。例えば、料理は今まで機会がなければほとんどしてきませんでしたが、当番として毎週入るため、その度にチャレンジになり、その中で野菜の切りやすい切り方から味付けの仕方など、多くのことが学びになっています。また、周りには木などのいろいろな植物があふれていて、針葉樹と広葉樹で薪としての燃え方に違いがあること、針葉樹と広葉樹の見分け方、周囲に生えている食べられる植物など、私の身の回りには今までに考えたこともなかったことや知らなかったことがたくさんあることに気づきました。中でも、タンポポの花を使った染物の活動を通して、身近な植物を使って染料としてきれいな色をつけることができ、工夫次第でいろいろな模様をつけることができることに感動しました。
 そんな生活の中で、私の課題として感じたことは、他者との距離感がうまく取れていないことと、自分のルールに縛られて、まだチャレンジする前に少し躊躇ってしまうことです。
 他者との距離感については、関係性が遠いと必要以上に距離をとってしまう一方で、話すようになった相手や、距離を詰めようとしている相手には近づきすぎてしまう面があることに気づきました。新型コロナウイルスの関係である程度の距離感を保って話をすることになった中で考えることでさらに強く感じました。新しい生活の中で、距離感を意識しすぎていたり、逆に考えが足りなかったりしたことがあるように思います。誰を相手にするときにも、一人の人として関わっていくことを意識することが必要だと感じました。
 チャレンジについては、以前と比べて、やってみたいと思うことは増えたものの、自信があまりないことに挑戦する時には、一歩を踏み出す前に少し躊躇ってしまうことがありました。例えば、こどもが探検や散歩で出かけるときに、「ここに行っていいの?」と足を止めてしまったり、「一緒にやろう」と誘われた時も、「できるかな」と不安になって決心するまでに時間がかかってしまったりすることがありました。去年の長期ボランティアを経て少しずつ自信がついてきたとは言っても、まだまだ行動に移せるほどに自信がついたわけではないと感じました。小さなことでもチャレンジできるものを探してどんどんチャレンジしていき、少しずつ自分の自信につなげていきたいと思います。


5月に向けて

 一カ月を通して見えてきた課題を解決するために、自分から積極的に話しかけていきたいと思います。いろいろな人と話をする中で、距離感や人との関わり方を見極めていきたいです。その基本として挨拶があると思うので、自分から挨拶することを特に意識していきたいと思います。また、自分がこの一年間で特にチャレンジしたいことを見つけ、計画を立てて行動に移せるようにしたいです。自分が何をしたいのかを見極めるためにも、今はチャレンジの機会を逃さず、一つ一つのことに真剣に向き合っていきたいと思います。



□ 4月研修担当バズのふりかえり 

スタッフ・ばず振り返りの中で、日常の中にある発見や感動とともに、こどもたちをうまくまとめようとするあまり、大人という自分自身が前に出過ぎていたように感じるとの話がありました。反省の弁を述べる場面も。しかし、こどもたちや周りのスタッフ、人と向き合うことに正解はありません。言うべき時は言わなければならないし、大人だって間違ったことをすることもあります。そこから何を学ぶのか。不安は誰でもあることです。そこから一歩踏み出せるかどうかがとても大切だと思います。ここで1年間学ぶということを決めたひーちゃん自身の大きな一歩を信じてたくさんのことがある1年を進ん歩んでいって欲しいと思います。


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